【レビュー】富士山麓18年 ブレンデッド スモールバッチ2018

ウィスキーレビュー
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キリン富士御殿場蒸溜所

富士山麓18年 ブレンデッド スモールバッチ2018は、2017年に世界的な酒類品評会である「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2017」において初の金賞を受賞した「キリンウイスキー 富士山麓 ブレンデッド18年 2016」の新バージョンといえます。
静岡県御殿場市の富士山を見上げる美しい環境にある富士御殿場蒸溜所で蒸留し18年以上にわたって熟成された樽の中から選び抜かれたスモールバッチでブレンドした奥深く円熟味のある香り高いウイスキーです。

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1.メーカー

キリンディスティラリー株式会社

設立1972年8月
本社所在地〒412-0003 静岡県御殿場市柴怒田970番地
所有蒸留所富士御殿場蒸溜所

2.蒸留所

富士御殿場蒸溜所

所在地〒412-0003 静岡県御殿場市柴怒田970番地
操業開始1973年11月

1972年8月 キリンビール株式会社(日本)、JEシーグラム社(米、当時)、シーバースブラザーズ社(英)3社合弁によりキリン・シー      グラム株式会社設立
1973年11月 富士御殿場蒸溜所完成、製造開始
1974年2月 国産ウイスキー「ロバートブラウン」発売
2002年7月 社名を「キリンディスティラリー株式会社」と変更(キリンビール株式会社の100%出資会社化)
2005年9月 国産ウイスキー「キリンウイスキー富士山麓 樽熟50°」「キリンウイスキー富士山麓シングルモルト18年」発売
2016年3月 「キリンウイスキー 富士山麓 ブレンデッド 18年」発売、「キリンウイスキー富士山麓 樽熟原酒50°」発売
2018年8月 「富士山麓 Signature Blend (シグニチャーブレンド)」発売
2020年4月 「キリンシングルグレーンウイスキー富士」発売

富士山のふもとに位置する「キリンディスティラリー(株)富士御殿場蒸溜所」はモルトウイスキーとグレーンウイスキーの仕込みからボトリングまで一貫して行う、世界でも珍しいウイスキー蒸留所です。
豊富な富士の伏流水、冷涼な気候、一年を通して幾度となく発生する霧、恵まれた自然環境の中で、ウイスキーをはじめ、ミネラルウォーターや缶チューハイなど、キリングループの多種多様な製品を製造しています。

2019年2月、将来のさらなるウイスキーの販売数量増加に備えて生産設備を増強、約80億円を投資。
多様なモルトウイスキー原酒を製造するため、小型の発酵タンク4基と蒸留器2系列4基を新設し原酒製造能力を約2倍に、樽熟成庫のリニューアル・大型化等により、樽の保管能力を約2割増強。将来にわたり高品質なウイスキーを安定して供給できる生産体制を目指す。稼働開始時期は2021年6月の予定。

引用元:キリンディスティラリー株式会社公式HP

富士御殿場蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

キリン富士御殿場蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナ...
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

富士山麓18年 ブレンデッド スモールバッチ2018
Kirin FUJI-SANROKU Aged 18 Years Small Batch Blended Whisky 2018

4.特徴

澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香

18年以上の熟成の中で自然のやさしさが溶け込んだモルト&グレーン原酒をブレンド。
洋梨のタルトを想わせる甘く芳ばしい樽熟香。
口当たりはまろやかで、心地良いピートフレーバーを伴うしっかりした味わい。
ほのかな甘さを伴うウッディさが後味を引き締め、余韻が続く。
まろやかでスムーズな味わいと、長い余韻、ゆったりとした時間が流れる富士山をイメージしたデザイン。ボトル底にも富士山の彫刻を施し、ウイスキー液によって表情を変える富士山を眺めながら、このウイスキーをお愉しみいただけます。

4-1.テイスティングノート

香り洋ナシや花梨のジャムを思わせる甘美なフルーツ香、タルトやガレットの様な芳しい香り
味わい口当たりはまろやかで、芳醇な味わい。さらには心地よいピートフレーバーをほのかに感じます
余韻

複雑な余韻が長く続き、ほのかな甘さを伴うウッディさが後味を引き締めます

引用:キリンシングルグレーンウイスキー富士公式HP

4-2.商品スペック

アルコール度数43%
酒別ブレンデッドウイスキー
樽種
内容量700ml
販売本数
希望小売価格

発売日

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名富士山麓18年 ブレンデッド スモールバッチ2018
容量700ml
希望小売価格

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、29,000~33,000円前後となっています。(※2021/4/12時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの現在出品中の価格は、最安25,000円、最高32,500円、平均27,900円 (※2021/4/12時点) 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、52,000円~55,000円前後で販売されています。 (※2021/4/12時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1、45ml:9,460円 30ml:6,380円 15ml:3,190円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

長期熟成によってアルコールと水の交合が進んでいる為か、水のように滑らかでスムース。
その味わいはスタンダード銘柄である富士山麓樽熟原酒50°に比べ、非常に力強い味わいになっています。
現在入手困難である為、価格高騰している状況です。
是非この機会にBAR新海でご賞味ください。

■キリンに関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】シングルグレーンウイスキー富士
世界的に評価の高い富士御殿場蒸留所のグレーンウィスキー原酒のみを使用しており、香味タイプの異なる3種類のグレーン原酒を組み合わせ、それぞれの香味特長を生かした味わいになっている。フルーティーな果実香、オレンジやグレープが感じられる香味が特長のウィスキー。
【レビュー】富士山麓 樽熟原酒50°
うまみ溶け込むアルコール度数50°一般的にウイスキーはアルコール度数60度以上で樽詰めされ、熟成、ブレンドされた後、びん詰め時に製品のアルコール度数まで加水されます。この時にアルコール度数が急激に下がることで溶け込んでいた香味成分が溶けきれなくなり析出してしまいます。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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