【2021年10月10日】イチローズモルト「カードシリーズ58本」オークション開催

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秩父蒸溜所(イチローズモルト)

イチローズモルト「カードシリーズ」全58本のフルセットが国内オークションに初登場する。
今回「カードシリーズ」全54本にセカンドリリースとして販売された4種類のボトルを加えた合計58本のフルセットが海外酒販株式会社(東京)主催のオークションで出品される。

国内のみならず世界的に注目されているジャパニーズウイスキー。その中でも特に人気が高い「イチローズモルト」。昨今クラフト蒸留所が乱立しているこの状況の先駆けと言っても過言ではないのがこの「イチローズモルト」を生産している株式会社ベンチャーウイスキー。カードシリーズ全コレクションのオークションは今回で3回目。果たして今回はいくらの値で落札されるのか、ウイスキーファンとしては一日千秋な思いです。

1.イチローズモルト カードシリーズ歴史

トランプのカードがラベルデザインされたウイスキー。各ボトルに一つずつトランプのカードがデザインされていて、ジョーカー2種を合わせた54種類。
イチローズモルト「カードシリーズ」は、2004年に閉鎖された羽生蒸留所(2000年に生産停止)で1985年~2000年の間に蒸留された原酒を、同蒸留所の残存原酒を継承したベンチャーウイスキーが2005年に52種類を発売、その後2014年にジョーカー2種類が追加され合計54種類となった。すべてシングルカスクでのボトリングとなっている。
このカードシリーズの「キング オブ ダイヤモンズ」が2006年イギリスのウイスキー専門誌『ウイスキーマガジン』にてジャパニーズモルト特集で最高得点の「ゴールドアワード」に選ばれるなど、世界的にイチローズモルトの名が知られるきっかけとなったシリーズです。

発売当時の価格は1本当たりいずれも6千円~1万円前後。「カードシリーズ」全54種を揃えるコレクションは現在明らかになっている限りで世界に4セットのみと言われています。

2.イチローズモルト カードシリーズ過去のオークション落札価格

2015年8月28日に開催されたボナムス香港のオークションで、当初の落札予想価格の180万~240万香港ドル(約2,880万~3,840万円)を大きく上回るおよそ380万香港ドル、日本円にして5,960万円で落札された。全セットでのオークション出品はこの時が初めて。

2019年8月16日、ボナムス香港が開催したオークションで、当初の落札予想価格の450万~600万香港ドル(約6,100万~約8,100万円)をこの時も大きく上回るおよそ720万香港ドル、日本円にしておよそ9,770万円で落札された。1億円に迫る金額での落札となり話題を呼んだ。
2015年に落札された物とは別の全セットのコレクション。この時の落札者はアジア人女性のコレクターとだけ明かされています。

3.オークション日程・詳細

日 時:2021年 10月10日(日)14 時
会 場:ロールスロイス・モーターカーズ東京 ショールーム
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンコート1F
WEBサイト:https://www.kfwa-rollsroyce.kaigaiasia.jp/
オークションカタログは9月中旬より上記WEBサイトからダウンロード。WEBサイトからオンライン、書面、電話での入札も受け付けるとしている。当日会場は新型コロナウイルス感染症対策として、オークション会場への入場は人数制限を行う予定。

4.イチローズモルト カードシリーズの現在も販売されているラインナップ

現在購入できるカードシリーズのウイスキーは1本あたり100万円~300万円以上と超プレミアが付いています。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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