【2022年4月1日】サントリーウイスキー値上げ

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サントリー山崎蒸溜所白州蒸溜所知多蒸溜所

サントリースピリッツ株式会社は、一部取り扱いウイスキーの販売価格を2022年4月1日出荷分から5~28%引き上げることを発表しました。2016年4月1日の値段改定よりもやや高い値上げ率いなっています。

テレビドラマ「マッサン」を皮切りに、今や爆発的な人気を誇るジャパニーズウイスキー。ついに量産体制が需要に追い付かなくなり、設備の増設などを理由に一部商品の値上げが決定してしまいました。

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対象商品と改定額

対象となる商品と改定後の値段は以下の通りです。

商品名 容量 希望小売価格(税別) 価格改定率
サントリーウイスキー 響30年 700ml 125,000円 160,000円 28%
響21年 700ml 25,000円 32,000円 28%
響BLENDER’S CHOICE 700ml 10,000円 12,000円 20%
響JAPANESE HARMONY 700ml 5,000円 5,500円 10%
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎25年 700ml 125,000円 160,000円 28%
山崎18年 700ml 25,000円 32,000円 28%
山崎12年 700ml 8,500円 10,000円 18%
山崎12年 50ml 730円 880円 21%
山崎NV 700ml 4,200円 4,500円 7%
山崎NV 180ml 1,140円 1,250円 10%
サントリーシングルモルトウイスキー白州25年 700ml 125,000円 160,000円 28%
白州18年 700ml 25,000円 32,000円 28%
白州12年 700ml 8,500円 10,000円 18%
白州NV 700ml 4,200円 4,500円 7%
白州NV 180ml 1,140円 1,250円 10%
サントリーウイスキー知多 700ml 3,800円 4,000円 5%
知多 350ml 1,900円 2,000円 5%
知多 180ml 1,030円 1,130円 10%

*価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

 

〈輸入ウイスキー〉

商品名 容量 希望小売価格(税別) 価格改定率
ザ・マッカラン シェリーオーク30年 700ml 225,000円 288,000円 28%
同 シェリーオーク25年 700ml 150,000円 160,000円 7%
同 シェリーオーク18年 700ml 30,000円 32,000円 7%
シェリーオーク12年 700ml 8,000円 9,000円 13%
同 レアカスク 700ml 27,000円 32,000円 19%
グレンフィディック21年 グランレゼルヴァ 700ml 30,000円 33,000円 10%
18年 スモールバッチリザーブ 700ml 12,000円 14,000円 17%
15年 ソレラリザーブ 700ml 7,000円 8,500円 21%
12年 スペシャルリザーブ 700ml 4,000円 4,600円 15%
同 12年 スペシャルリザーブ 350ml 2,500円 2,900円 16%
ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスク 700ml 10,000円 11,000円 10%
同 12年 ダブルウッド 700ml 6,100円 6,700円 10%
タラモアデュー 700ml 2,200円 2,300円 5%

引用元:サントリースピリッツ公式HP

考察

2022年4月1日より改定価格が適用されます。その後なにがウイスキー業界で起こるのか、考察してみました。

1.一時的な品薄、休売

上記の対象になるウイスキーの買い占めによるさらなる品薄状態の予想は容易です。バーや飲食店など、これらの商品を取り扱う一部店舗では品切れ状態が続く可能性があると考えられます。比較的手に入れやすく人気の高い、白州NV、山崎NV、響ジャパニーズハーモニーあたりは、ますます入手困難になりそうです。

2.量産体制が整う

サントリーが今回値上げに乗り出した理由も、ジャパニーズウイスキーの人気の上昇による原酒不足。量産する設備を整えるための策として一部商品の値上げを決定しています。

この記事をお読みいただいている皆様もご存じと思いますが、規定により「ウイスキー」を名乗れるのは3年熟成した物のみ。量産体制が整っても、今すぐに品薄状態が解消されるわけではありませんが、数年後の未来を楽しみにすることはできます。

3.他の企業の商品の値上がり

原酒不足に悩んでいるのはサントリーだけでなく、ほかの企業も同様なのは事実です。今、非常に大きな人気を誇る厚岸シングルモルト、二十四節気シリーズ。第5弾の「立冬」から、主に生産コストの増加による値上げをしています。すべての企業が等しく値上げをするかというとわかりませんが、値上げをする企業はきっと増えてくると思われます。

4.転売の減少

「販売価格が上昇すると、転売価格も上昇するのではないか?」と、思われるかもしれませんが、購入者の許容の金額を上回ると、転売での購入は減るのではないかと考えています。すると転売のために購入する者が減り、本当に飲みたいウイスキーファンの手に渡る本数が増えることと思います。

まとめ

5~28%はかなり大幅な上昇です。値上げの前に、お気に入りのウイスキーを買い溜めておくのもいいかもしれません。

一口に値上げといってもデメリットだけでなく、あくまで推測ですが、転売が減る、数年後には飲みたいウイスキーが手に入りやすくなるなど、いままで入手困難だったウイスキーが比較的入手しやすくなると予想されます。

今はまだ待つことしかできませんが、樽の中の原酒たちも、皆様の手に渡る数年後の未来を楽しみに待っていることと思います。

 

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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