【レビュー】響ジャパニーズハーモニー

ウィスキーレビュー
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サントリー
2023/10/18 受賞歴の追加
2022/6/15 【メーカー希望小売価格】等変
サントリーの創業90周年を記念して1989年に発売された「響」は、人と自然と響きあうという企業理念のもと誕生した、プレミアムブレンデッドウイスキーです。
この「響ジャパニーズハーモニー」は「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」をコンセプトに、「響」らしい品格を持ちながらも、多彩な原酒のハーモニーによる華やかで洗練された飲みやすい味わいを実現しています。
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0.最新更新情報

2024年8月4日更新

記事内でもご紹介しておりますが、ウイスキーを苦手としている人ですら好きになってしまう非常にマイルドで穏やかな味わいの真摯なウイスキーです。「人と自然が響きあう」サントリーの企業理念に基づいたネーミングの「響」。

愛好家をはじめ沢山の方が気兼ねなく響を楽しめるようになりました。
その人気から安定供給のための価格改定などが行われ、最新のメーカー希望小売価格は記事内の価格から更に改定され、税抜き「7,500円(2024年4月1日以降メーカー出荷分)」となっております。

商品名 旧価格 新価格
響ジャパニーズハーモニー 5,500円(税別) 7,500円(税別)

価格が大幅に改定しても、「響」の人気は変わりません。こらからも響を楽しむ沢山の方の心に響き続けていくのだと思います。

【2024年4月1日より値上げ】サントリー「響」「山崎」「白州」...
サントリーは、2023年11月21日「国産プレミアムウイスキー 一部商品の価格改定」を発表。「響」「山崎」「白州」など5ブランド19品目で、2024年4月1日より値上げ。「マッカラン」「ボウモア」なども同様。値上げの内容や、背景、市場価格の動向、そして今後の影響を考察。

2022年6月16日更新

2022年4月1日のサントリーウイスキー価格改定に伴い、響ジャパニーズハーモニーのメーカー希望小売価格が下記の通り改定となりました。

商品名 旧価格 新価格
響ジャパニーズハーモニー 5,000円(税別) 5,500円(税別)
【2022年4月1日】サントリーウイスキー値上げ
2022年4月1日にサントリースピリッツは、施設の増設等を理由に一部商品の値上げを発表。対象商品の一覧や値上げ前、値上げ後の価格を記載。また、値上げすることで今後起こりうるメリット、デメリットについて考察し、まとめてみました。

 

1.ボトルとラベル

響ジャパニーズハーモニー
Hibiki Japaneseharmony

 

2.響ジャパニーズハーモニーの特徴

華やかな香りと、奥深くもやわらかい味わい

日本の四季、日本人の感性、日本の匠の技でつくられたウイスキーという響のコンセプトを体現した製品で、ハイボールなど様々な飲み方で愉しめる、柔らかくも奥深い味わいです。
熟成年数にこだわらず、サントリーのウイスキーづくりの歴史のなかで培ってきた多彩な原酒と匠の技でつくりあげられたこだわりの逸品「サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY(ジャパニーズ ハーモニー)」。
「響」ブランドならではの24節気(※)を表した24面カットのボトルデザインを踏襲、生成(きな)りの越前和紙ラベルに「響」の文字を墨文字で施し、ジャパニーズウイスキーとしての洗練された世界観を表現しています。
※24節気は、1年を春夏秋冬の四季に分け、さらに四季を6期に分けた24の期間それぞれに「立春」「立冬」など季節的な特長を表す名称を付したものです。

2-1.テイスティングノート

香り ローズ、ライチ、ほのかなローズマリー、熟成した樽の香り、白檀
味わい 蜂蜜の透き通った甘さ、オレンジピールチョコレート
余韻 繊細、やさしく穏やかに続く余韻、ほのかなミズナラ

2-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種 長熟モルト原酒30種以上、長熟グレーン原酒数種
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 8,250円(税込)
発売日 2015年3月10日

3.受賞歴

  • 2016年 SWSC 最優秀金賞
  • 2019年 ISC 金賞
  • 2020年 ISC 金賞
  • 2021年 ISC 金賞

※SWSC:サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション
※ISC:インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 響ジャパニーズハーモニー
容量 700ml
希望小売価格 5,500円(税込:6,050円)※2022年4月1日改定価格
7,500円(税込:8,250円)※2024年4月1日改定価格

4-2.メルカリでの転売価格 ※2024年8月22日更新

メルカリでの転売価格は、12,999円〜14,000円前後の価格帯を中心に取引が行われている印象です(※2024/8/22時点、当社調べ)

メルカリでの転売価格は、13,000円~14,000円前後となっています。(※2022/6/15時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年8月22日更新

最新のヤフーオークションでの落札価格は、12,200円〜14,000円前後の価格帯が中心となって取引されいる印象です。ちなみに、ご参考程度なりますが、この日は即決価格の最安値を12,200円で見つけることができました(※2024/8/22時点)

ヤフーオークションでの落札価格は、最安12,800円、最高14,000円、平均13,243円 (※2022/6/15時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年8月22日更新

通販サイトでの販売価格は、14,500円〜17,000円前後で販売されています。(※2024/8/22時点)

通販サイトでも、15,400円~20,000前後で販売されています。 (※2022/6/15時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1、45ml:2310円、30ml:1540円、15ml:770円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.製造メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

6.蒸留所

「響」の奥深い香味を構成する原酒は、サントリーが保有する3つの蒸留所で育まれています。 名水を誇る京都・山崎の地に建てられた「山崎蒸溜所」。宇治川、桂川、木津川の三川合流する湿潤なこの地で生まれたモルト原酒は、華やかで雅な香味を纏めます。
そして、甲斐駒ケ岳に抱かれた山梨「白州蒸溜所」。世界でも珍しい、森の中でつくられたモルト原酒には、軽快な口あたりと爽やかな香りが現れます。
モルト原酒の個性を引き立てながら全体を調和に導くのは、ブレンデッドウイスキーの味わいの基調となるグレーン原酒。つくっているのは、愛知県知多半島、伊勢湾に臨む「知多蒸溜所」です。

サントリー山崎蒸溜所

所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

山崎蒸溜所について

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里。
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。
「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。

引用:YAMAZAKI MOMENTS

山崎蒸溜所のウイスキー

1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

サントリー白州蒸溜所

所在地 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始 1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

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サントリー公式 森の蒸留所

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サントリー公式 森の蒸留所

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サントリー公式 森の蒸留所

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サントリー公式 森の蒸留所

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

サントリー知多蒸溜所

所在地 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地
操業開始 1973年

伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

 

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

知多蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

■響に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】響17年
1989年発売、響17年。ブレンデッドウイスキーの最高峰。現在入手困難。酒齢17年以上のミズナラ樽を中心に30種類以上のモルトと数種類のグレーンをブレンドして後熟。甘く華やかで豊かな熟成香。山崎の長期熟成モルトによる気品あるウッディネス。まろやかで厚みのあるコク。余韻の豊かなアフターテイスト。
【レビュー】響ブレンダーズチョイス
響17年の後継品として2018年9月に発売。 平均熟成15年、1部30年を超える長期熟成原酒を使用していると言われていて、一部の原酒にワイン樽が使用されております。 ワイン樽で熟成されたウィスキーは熟成年数が短くてもまろやかで甘さのある味を作り出し、バランスのとれた味わいとなります。

7.まとめ

非常にマイルドで穏やかな味わいの真摯なウイスキー、響ジャパニーズハーモニー。
クセがないので万人受けしそうです。華やかな香り、果実の香り、バニラの感じなどはありませんが全うなウイスキーの味。完成度の高い硬派なウイスキーです。
サントリーが自信を持って最高峰と銘打つブレンデッドウイスキー。飲みやすくてコクがあり、ウイスキー好きはもちろん、苦手としている人ですら好きになってしまう可能性を秘めています。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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