【レビュー】YUZA Spring in Japan 2024

ウィスキーレビュー
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遊佐蒸溜所

山形の遊佐蒸溜所の最新リリース。YUZA Spring in Japan 2024。最新作のシングルモルトをレビュー。

これまでのEditionシリーズとは違い、Spring in Japanと題されたウイスキー。ボトルのカラーも桜色で華やかなカラーとなっています。

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1.メーカー

株式会社 金龍

開業から長らくは焼酎の製造がメイン、ウィスキー製造免許を取得したのは2018年のこと。

看板商品である焼酎「爽」は地元庄内産の米を使用したものや、長期貯蔵の焼酎をブレンドしたものなど、様々なラインナップがある。

株式会社金龍のラインナップはコチラ

設立1950年4月
本社所在地〒998-0111 山形県酒田市黒森字草刈谷地180番地の1
所有蒸留所遊佐蒸溜所

2.蒸溜所

遊佐蒸溜所

株式会社金龍が2018年に山形県遊佐町に開設した、東北地方3か所目のウイスキー蒸溜所です。

新鮮で澄んだ空気と、「水の郷百選」に選ばれた、名峰鳥海山の伏流水に恵まれた遊佐町は、最高品質のウイスキー造りに適した土地。

使用するポットスチルはフォーサイス社製、発酵槽は5つ、カナダ産のベイマツを使用しています。製法や熟成方法もスコットランドの方式を採用、若いウイスキーは樽出しせず、納得のいくまで十分に熟成を重ねたウイスキーだけを、シングルモルトのみに絞って製造。大量生産ができない小さな蒸溜所だからこそ、細部までとことん手を尽くし、こだわりを詰め込んだ最高品質のウイスキーをつくります。

遊佐蒸溜所ウイスキーの
コンセプト「TLAS」

遊佐蒸溜所で造るウイスキーは、
Tiny(ちっぽけな)
Lovely(かわいい)
Authentic(本物の)
Supreme(最高の)
上記の頭文字を取った「TLAS(トラス)」をコンセプトとしています。

遊佐蒸溜所は、敷地面積約4,550㎡、蒸溜所面積は約620㎡と、ウイスキー蒸溜所としてはとても小規模な蒸溜所です。外観は小さく可愛らしくも見えますが、造るウイスキーは本格的かつ最高品質のものを目指します。伝統的な製法を用いつつも、日本らしい「ものづくり」に対するこだわりを持って造る、世界に一つのジャパニーズウイスキーです。

遊佐公式HPより引用

画像出展:遊佐蒸溜所公式HP

所在地〒999-8302 山形県飽海郡遊佐町吉出字 カクジ田20番地
操業開始2018年

遊佐蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

遊佐蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

YUZA Spring in Japan 2024

YUZA Spring in Japan 2024

4.特徴

2024年4月上旬、シングルモルト ジャパニーズウイスキー「YUZA Spring in Japan 2024」を数量限定で発売いたします。

熟成4~5年のファーストフィルのバーボン樽を厳選し、キーモルトとしてシェリー樽原酒をヴァッティングいたしました。
雪国の厳しい冬を越え、春が一気に幕開くように、甘く華やかなアロマが広がります。なめらかでフルーティな味わいはふくよかに重なり、心地よい余韻へと続きます。

進化した”遊佐蒸溜所らしさ”、そして春の風情をどうぞお楽しみください。

引用:遊佐蒸留所商品紹介ページ

4-1.テイスティングノート

香り苺ショートケーキ、蜂蜜、加水でフレッシュな赤い果実香
味わいバニラ、苺様の酸味と甘み、モルトの香ばしさ、エステリー、少し青さのある苦み
余韻伸びのある甘みが続き、香ばしさと苦みを残して消える

4-2.商品スペック

アルコール度数55%
酒別シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種バーボン樽、シェリー樽
内容量700ml
販売本数未発表
希望小売価格16,500円(税込)
発売日2024年4月

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

 

商品名YUZA Third Edition 2023
容量700ml
希望小売価格税込:16,500円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売は現在確認されていません。※2024/3/28時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの転売は現在確認されていません。※2024/3/28時点)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

すでに出品されており、予約購入が可能です。(※2024/3/28時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,610円、30ml:3,740円、15ml:1,870円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

樽の構成としてはYUZA 2ndと同じ構成ですが、より華やかさが現れているように感じます。蒸留所のスタイルは以前から確立しているため、飲み比べて樽や原酒の違いを楽しめるのみ遊佐蒸溜所の魅力の一つです。

今後は以前のエディションシリーズから【季節】をテーマにしたリリースになるのでしょうか?

■「遊佐蒸溜所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】YUZA First Edition 2022
遊佐蒸留所から、待望のファーストリリース、「YUZA First edition」がついにリリース。レビューを記載しています。
【レビュー】YUZA Second edition 2022
YUZA Second edition 2022は、遊佐蒸溜所より2022年10月上旬発売、16,500円(税込)。果樹王国山形の「豊穣の香り」をテーマに芳醇な香りと複雑かつ重層的な味わいを表現。前作とは一味違う仕上がり。
【レビュー】YUZA Third Edition 2023
YUZA Third Editionは、遊佐蒸溜所より2023年11月発売、16,500円(税込み)。希少な『ミズナラ』の樽で熟成させた原酒を使用。さらにバーボンとシェリー樽の原酒もバッティングし、遊佐蒸溜所ならではのフルーティーさと共に複雑で上品な風味。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

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この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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