嘉之助蒸溜所より、新たな定番品として嘉之助 DOUBLE DISTILLERYが4月9日に発売。特徴や価格、詳細を解説。
嘉之助蒸溜所から2023年1月に発売された「シングルモルト嘉之助」、12月に発売された「嘉之助 HIOKI POT STILL」に次ぐ3つ目の定番品として「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY」が2024年4月9日に発売。
「シングルモルト嘉之助」と「嘉之助 HIOKI POT STILLのグレーン」のそれぞれの構成原酒の中から新たに樽を選定し、2 つの個性が引き立つ絶妙な配合を吟味しブレンドした、ジャパニーズウイスキーです。
1.嘉之助 DOUBLE DISTILLERY
「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY」は、鹿児島・日置の地で、嘉之助蒸溜所及び日置蒸溜蔵の 2 つの 蒸留所で造られたウイスキーを互いの個性を引き立たせる配合でブレンド、ボトリングしています。
小正醸造 2 代目小正嘉之助の挑戦により生まれた樽熟成焼酎「メローコヅル」。誕生から長い年月を経て、 祖父の夢を引き継ぐ二人の兄弟と、クラフトマン達の個性が融合したジャパニーズウイスキーをお楽しみ ください。
※本製品は冷却濾過を行っておらず、コルクには天然コルクを使用しております。沈殿物や濁り、コルク 片が見られる場合がありますが、香味成分や天然素材ですので、品質には問題ありません。
テイスティングノート
Color: べっ甲色
Nose: 甘いバニラ、ミント、レモングラス、あんず、メロン、桃 Taste: リッチな甘み、クローブ、紅茶、みかん、ニッキ
Finish: ほど良いオーキー、リッチな果実香、やわらかでビターな余韻引用:嘉之助 DOUBLE DISTILLERY 小正醸造 | WHISKY,WORLD WHISKY,JAPANESE WHISKY,嘉之助蒸溜所 | THE ULTIMATE SPIRITSより
製品名 | 嘉之助 DOUBLE DISTILLERY |
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酒 別 | ブレンデッドジャパニーズウイスキー |
原材料 | 嘉之助蒸溜所:モルト 日置蒸溜蔵:大麦、モルト |
樽 種 | 焼酎リチャーカスク、アメリカンホワイトオーク新樽、バーボン樽、その他 |
販売数 | ー |
度 数 | 53% |
価 格 | 希望小売価格:14,300円(税込) |
製造所 | 嘉之助蒸溜所 |
製造者 | 小正嘉之助蒸溜所株式会社 |
2.蒸溜所について
2-1.嘉之助蒸溜所
嘉之助蒸溜所
所在地 | 〒899-2421 鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 |
操業開始 | 2017年 |
嘉之助蒸溜所は鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の敷地に建っています。
コの字形で2階建ての本棟には蒸留設備のほかに、眺めのいいBARやオリジナルグッズを販売するショップなどがあります。
蒸留所の大きな特徴はポットスチル(蒸留器)が大・中・小と3基備えてあること。それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓです。
世界的にみてもクラフト・ディスティラリー(小規模蒸留所)は2基が一般的。ウイスキーは通常蒸留は2回行うが、2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができるのです。
蒸留所の建つ吹上浜は”日本三大砂丘”の一つに数えられ、”日本の渚百選”にも選ばれています。砂浜の長さは南北約47kmにも及び海面から強い風が巻き上がり、蒸留所一帯は海からの細かな飛沫で真白な霧に包まれます。夏は暑く冬には0℃近辺まで冷え込んで雪が舞うことも珍しくない寒暖差のある土地柄です。
2-2.日置蒸溜蔵
日置蒸溜蔵
所在地 | 〒899-3101鹿児島県日置市日吉町日置3309 |
操業開始 | 1883年 |
もともとは、日置八幡神社のお神酒造りから始まり、本格焼酎を蒸留していました。現在ではリキュール、スピリッツ、ウイスキーの製造販売を行っています。代表銘柄は芋焼酎「小鶴」シリーズ。
中でも「メローコヅル」はシングルモルト嘉之助でリチャーして使用されるなど、独自の製法、独自のノウハウがあります。
蒸留器は焼酎に使われるステンレス製のストレート縦型の蒸留器。
日置で作られるウイスキーは「グレーンウイスキー」ですが、通常グレーンウイスキーで使用される連続式蒸留器とは異なります。
日置では単式蒸留器で減圧蒸留を行うことで、蒸留度数を抑えながら蒸留。それにより原料由来の味わいがしっかり残る力強い酒質になります。
長く焼酎製造を営んできた小正醸造ならではの、まさに「ジャパニーズポットスチル」。