【発売情報】神の雫 シングルモルト長濱 ザ・ジロラット バッチ & ジロラット ルージュ 2019 スペシャルボックス

発売情報
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長濱蒸溜所

長濱蒸溜所より「神の雫」コラボ商品のシングルモルトが発売。シャトー・モンペラの上位キュベ、「ジロラット」樽熟成のシングルモルトが数量限定発売。

2024年4月には、シングルモルト長濱 THE Mont-Pérat BATCHが発売されました。今回はその上位キュベである「ジロラット」樽を使用した製品です。

今回も第三部に突入した人気ワイン漫画「神の雫」とのコラボレーションボトル。
テイスティングノートにも「神崎 雫」からのコメントがあります。

㈱都光より発売されるようです。

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1.神の雫 シングルモルト長濱 ザ・ジロラット バッチ & ジロラット ルージュ 2019 スペシャルボックス

フランス、ボルドーのシャトー・モンペラの最上位キュヴェである「ジロラット」の赤ワイン樽で熟成を行ったシングルモルトウイスキー「神の雫 シングルモルト長濱 ザ・ジロラット バッチ」を限定生産いたしました。同蒸溜所の販売代理店である株式会社都光(東京都台東区)は、このウイスキーと、熟成に使用した樽の中に入っていた赤ワインの「ジロラット ルージュ 2019」をセットにした、「神の雫 シングルモルト長濱 ザ・ジロラット バッチ & ジロラット ルージュ 2019 スペシャルボックス」を2024年12月17日(火)より限定発売いたします。

このシングルモルトウイスキーは、2018年に蒸留したライトリーピーテッド原酒をバーボンバレルで5年間熟成し、2023年8月にジロラットの赤ワイン樽に詰め替え、約1年間の後熟を行いました。ワイン樽由来の風味を最大限に生かせるように、高めのアルコール度数の57%でボトリング。
ジロラットの特徴ともいえる濃厚なベリーのアロマと華やかなテイストを纏ったシングルモルトウイスキーに仕上がりました。

シャトー・モンペラは、今や世界的ワイン漫画となった『神の雫』第1 巻で紹介されたことで、瞬く間にシンデレラワインとなったことで有名ですが、今回のウイスキーのラベルは、その神の雫の作画者であるオキモト・シュウ氏により特別に描き下ろしていただきました。神の雫の主人公である神咲雫がウイスキーをワイングラスに注ぐ姿を描くことで、ウイスキーとワインのマリアージュを表現しています。

ワイン樽がウイスキーにもたらす香りを、実際の赤ワインと共に体感していただくことのできる贅沢なセットです。どうぞ心ゆくまでご堪能ください。

引用:長濱浪漫ビール 公式HP

2.商品スペック

製品名 神の雫 シングルモルト長濱 ザ・ジロラット バッチ
酒別 シングルモルトウイスキー
樽酒 「ジロラット」の赤ワイン樽
瓶詰本数 限定700セット
アルコール度数 57%
希望小売価格 33,000円(税込) ※ウイスキー500ml+ワイン750mlのセット販売価格

<神咲雫氏のテイスティングコメント>
ウッドベースによるソロが始まった。静かな大都会の夜、ここは歴史あるジャズクラブ。
蝶ネクタイにスーツのジャズメンたちの演奏に聞き入るお客たちは、男女も年齢も、
もちろん国籍や人種も垣根がない。ある者は目を閉じ、ある者はリズムを口ずさむ。肩を寄せ合って、
たゆたう旋律に身を任せる者たちもいる。誰もが、それぞれの人生を生きて、いまここに居る。
ふとニーチェの言葉が浮かんだ。「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」
このウイスキーは「ウッドベースが奏でる夜の哲学」

<長濱蒸溜所 チーフブレンダー 屋久のテイスティングコメント>
カラー:鮮やかな琥珀色
アロマ:長濱モルト原酒由来のモルティーさ、濃厚なベリーと苺ジャムの豊醇なアロマ。燻る藁のように落ち着きあるスモーキーさのバランス。
テイスト:白い花やバニラのようなアタックの後に、スミレを想わせるフローラルなテイスト。木苺のタルトを彷彿とさせる、程よい酸味とドライなアクセント。余韻で訪れるピートのニュアンスが全体を優しく包む。

引用:長濱浪漫ビール 公式HP

3.長濱蒸溜所とCh. Mont-Pératついて

3₋1.長濱蒸溜所

所在地 〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1
操業開始 2016年(平成28年)11月1日

滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。

設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽を設置。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本でも少ないタイプの蒸溜機です。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。

創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。その後は原酒の造り分けの為に発酵時間を調整しながらの蒸溜。蒸留器は2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。創業後からこれまで様々な変化をしてきました。

それでもコンセプトの「一醸一樽」の精神は変わらずににウイスキーを作り続けています。

引用:ウイスキー|長濱浪漫ビール

3₋2.ジロラットルージュについて

    

250年に渡りワインを造り続ける、デスパーニュ家。歴史あるこの一家がモンペラを所有したのは1998年のことです。

そしてこのテロワールを表現したコンサルタントはミッシェル・ロラン氏。「ル・パン」や「シャトー・クリネ」など右岸のシンデレラワインや、カリフォルニアのカルトワインとして知られる「ハーラン・エステート」なども手掛けた、Mr.メルロと称される天才醸造家です。

ジロラットはそんなデスパーニュ家が手掛ける最上位キュヴェ。手摘みで収穫された最良区画のブドウを野生酵母により長期発酵。発酵も含めてすべての醸造、熟成は100%フレンチオーク樽にて行われ、無駄な圧力は一切かけず重力に任せた醸造を行っています。AB認証オーガニックワイン。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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