嘉之助蒸溜所の定番製品、「シングルモルト嘉之助」のPEATEDタイプが発売開始。製品レビューと合わせて紹介。
1.ボトルとラベルの写真
シングルモルト嘉之助 ピーテッド
Single Malt KANOSUKE PEATED

2.嘉之助 HIOKI POT STILL LIMITED EDITION 2024
やわらかで上品、ジューシーで 、スモーキーなシングルモルト・ジャパニーズウイスキー。
焼酎リチャー樽とバーボン樽のピート原酒をキーモルトとし、厳選した複数の樽で熟成させた原酒をヴァッティング。
鹿児島・日置のテロワールを活かしたメローなピーテッドウイスキーをお楽しみください。TASTING NOTE
COLOUR: 淡いべっこう色
AROMA: カシス、キャラメル、ハニーバター、バゲット、優しいかつおだし
PALATE: カリン飴、洋梨、金柑のコンポート、スモークベーコン、塩飴、きな粉
FINISH: カリンの酸味と仄かなシトラス ビターが次の一杯を誘う引用:嘉之助蒸溜所公式HP
2-1.テイスティングノート
香り | ヘーゼルナッツ、いぶりがっこ、ガレット、バターサンド |
味わい | フレッシュな梨、フロランタン、BBQの煙、ピンクソルト |
余韻 | フレッシュな酸味が広がり、程よいぴとのビター感が長く残る |
2-2.商品スペック
アルコール度数 | 48% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | 焼酎リチャー樽とバーボン樽のピート原酒 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | ー |
希望小売価格 | 10,450円 |
発売日 | 2024年10月11日 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.定価とネット上の価格
4-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト嘉之助 PEATED |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 10,450円(税込) |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、現在販売確認できませんでした。(※2025/5/22時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札価格は、定価での出品が確認できました。(※2025/5/22時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
Amazonなどの通販サイトでは、定価での販売が確認できました。(※2025/5/22時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:2,970円、30ml:1,980円、15ml:990円などの少量でも提供しております。

5.嘉之助蒸溜所について
嘉之助蒸溜所は2017年に操業を開始。
鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の広々とした敷地に建っており各施設が点在します。コの字形2階建ての本棟には蒸留設備のほか、眺めのいいバーやオリジナルグッズの揃うショップなどを設け、訪れた方々に身近にウイスキーづくりを体感いただける蒸留所になっています。
嘉之助蒸溜所の大きな特徴は3基のポットスチル(蒸留器)を備えていること。それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓ。世界的にみても、クラフト・ディスティラリー(小規模蒸留所)では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸留を行いますが、嘉之助蒸溜所では2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで、原酒の香りや味わいに変化を持たせた原酒の作り分けを実現しています。



現在は第二蒸留所となる日置蒸溜蔵というグレーン工場も。もともと、小正酒造の看板商品である「小鶴」シリーズを生み出してきた焼酎蔵であり、「KOMASA GIN」も同蒸留蔵で作られたもの。2嘉之助蒸溜所に続き、2020年に日置蔵でもウイスキー製造免許を取得し、グレーンウイスキーの製造を開始。すでに日置で蒸留されたウイスキーも販売されました。
7.最後に
定番品とは言えども、嘉之助蒸溜所の生産量はそれほど多いわけでもないので、店頭などでは入手がしずらい状況が続くかもしれません。
嘉之助の2023年リミテッドを想起させる、嘉之助の甘さと塩味のあるピーテッド。
価格1万円程のピーテッドシングルモルトは国内でもかなり限られるので、気になる方はぜひ、購入を検討してみてください。
その他の嘉之助製品はコチラもご覧ください。




最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.50 2025年6月号
『ウイスキーガロア』6月号、巻頭特集はシングルモルトを世界に知らしめたディアジオ特集・後編。
メーカー別に蒸留所を集成・徹底解説する新シリーズ「スコッチ蒸留所名鑑」を始動。
第1弾ではスコットランドに30の蒸留所を擁するディアジオ社が登場!
最新号ではスペイサイド・アイラの20蒸留所を一挙掲載します。
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 後編]
ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <スペイサイド・アイラ編>
カードゥ/モートラック/クラガンモア/グレンエルギン/ローズアイル/カリラ/ラガヴーリン/ポートエレン/オスロスク/ベンリネス/ダルユーイン/ダフタウン/グレンダラン/グレンロッシー/マノックモア/リンクウッド/インチガワー/ストラスミル/グレンスペイ/ノッカンドオ
◆Chinese Whisky ――国家級 中国威士忌 最新事情
叠川(チュアン)蒸留所/沃林(オーリン)クーパレッジ/青島(チンタオ)蒸留所
◆日本のクラフト蒸留所最前線
新道蒸溜所/朝倉蒸溜所
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第6回] 小正嘉之助蒸溜所 小正芳嗣氏
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。