世界的な酒類コンペティション「ISC」で『山崎12年』が全部門での最高賞「シュプリーム チャンピオン スピリット」を初受賞

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サントリー山崎蒸溜所

2年連続でサントリーウイスキーがエントリー全商品の頂点に。「角瓶」がゴールド受賞。チーフブレンダー福與伸二氏が「マスターブレンダー オブ ザ イヤー」を初受賞

サントリー(株)の「山崎12年」は、9月26日(木)(現地時間)にイギリス・ロンドンで開催された世界的な酒類コンペティション「第29回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC:International Spirits Challenge 2024)」の授賞式において、全部門での最高賞「シュプリーム チャンピオン スピリット(Supreme Champion Spirit)」を受賞しました。

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1. ドリンクスインターナショナルとは?

1967年に創刊されたドリンクス・インターナショナルは、世界のスピリッツ、ワイン、ビール市場に特化した唯一の雑誌であり、世界の飲料バイヤーの読者に、世界の飲料業界の最新動向やトレンドに関するニュースを提供しています。毎号、興味深い特集、ビジネスニュース、市場レポート、ニュース分析などを取り上げており、ドリンクス・インターナショナルは国際的な飲料バイヤーの必読書となっています。

また、雑誌とウェブサイトに加え、ドリンクス・インターナショナルは様々なイベントを開催しています。

1-1. ドリンクス・インターナショナル・トラベル・リテール・エクセレンス・アワード

Drinks International Travel Retail Excellence Awardsは、免税店におけるドリンク部門の重要性を評価するために創設されました。ドリンクに特化した唯一のトラベル・リテール・アワードです。
9つのカテゴリーがあり、スピリッツ、ワイン、ビール、サプライヤー、バイヤーなど、ドリンク業界のあらゆる分野からのエントリーを歓迎。
毎年カンヌで開催されるTFWA世界展示会を中心に開催され、受賞者はドリンクス・インターナショナル・トラベル・リテール・パーティーで発表されます。

1-2. インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ

International Spirits Challengeは、世界的なブラインド・テイスティング・コンペティションです。著名なスピリッツ専門家からなる権威ある審査委員会が、スピリッツブランドのブラインドテイスティングを行い、各カテゴリーからベストスピリッツを選出し、メダルが授与されます。
ISCは、ブランドにとって、飲料業界全体への優れた宣伝と認知を通じて知名度を高める手段として活用されています。

(画像出展:International Spirits Challenge

 

2-1. 選考基準と選考方法

世界のウイスキー業界における、バイヤー、バーのオーナー、ライター、教育者、その他の専門家にで”最も尊敬するウイスキー・ブランド”を順に挙げてもらい投票。

<ブランド投票の選定基準>
– そのブランドのウイスキーの品質と一貫性
– ブランド・ポートフォリオ全体の価格対品質比
– ブランド力とマーケティング力

投票で、1位を獲得したブランドには10ポイントが与えられ、2位には9ポイント、3位には8ポイントといった具合で最終的なランキングを決定するためにポイントが集計されました。

投票者 バイヤー、バーのオーナー、ライター、教育者、その他の専門家
投票時期 8月~9月
投票基準 – そのブランドのウイスキーの品質と一貫性
– ブランド・ポートフォリオ全体の価格対品質比
– ブランド力とマーケティング力
投票の点数 1位:10ポイント、2位:9ポイント、3位:8ポイント

今回「山崎12年」は、ジャパニーズウイスキー部門最高賞「トロフィー(Trophy)」の受賞に加え、全部門の「トロフィー」の中から傑出した製品1品のみに授与される「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞し、本コンペティションにエントリーした全製品の頂点に立ちました
「山崎12年」の「トロフィー」ならびに「シュプリーム チャンピオン スピリット」受賞は今回が初、サントリーウイスキーとしては昨年の「山崎25年」に続き2年連続での快挙となります。

受賞理由について審査員は、「山崎12年は全会一致でこの賞に選出されました。味わいや、華やかな香りなど、一つ一つの要素が高い品質を体現しているだけでなく、それらを見事に組み合わせたブレンド力は、素晴らしいものです。ものづくりとその品質へ、ここまでのこだわりを感じることができるウイスキーは非常に貴重であり、今回この賞を授与できたことを大変誇らしく思っています。」などとコメントしました。

さらに、本年4月に「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準※」が本格施行されたことを受け、ジャパニーズウイスキーである、サントリーウイスキー「角瓶」「オールド」「スペシャルリザーブ」「ローヤル」を初めて出品し、いずれも金賞を受賞しました。

プレミアムウイスキーに加えて、日常に寄り添い、広くお楽しみいただいているブランドが金賞を受賞したことは快挙であり、当社が取り組んできたウイスキーづくりにおける品質向上およびブレンド技術が評価され、ひいてはジャパニーズウイスキーに対する評価をより確固たるものにしたと、意義深く受け止めています。

※日本洋酒酒造組合による自主基準

画像引用:PR TIMES

中央が福與(ふくよ)伸二

画像引用:PR TIMES

中央が福與(ふくよ)伸二氏

また、サントリー(株)のチーフブレンダー福與(ふくよ)伸二が、「マスターブレンダー オブ ザ イヤー(Master Blender Of The Year)」を受賞しました。

受賞理由について審査員は、「福與氏が表現する、巧みで繊細なサントリーのクラフトマンシップは、本人の経験だけでなく、最高水準の品質を誇るウイスキーを提供するための、細部までの飽くなき探求が鍵だと感じます。サントリーが手掛けるウイスキーを楽しむたびに、そのウイスキーに込められた思いや、細部までこだわり抜かれた精神を感じることができます。福與氏はウイスキー業界の第一人者として世界的に知られていますが、この賞の受賞によって改めて、彼の才能とクラフトマンシップが証明されました。」などとコメントしました。

福與は、「製品があっての受賞であり、長年、会社やチームが培ってきたものをたまたま私が代表して受賞させていただいたのだと思っています。先代のブレンダーたちがつないできたものを、製品を通じて理解いただけたこと、世界で評価いただける製品を出し続けられたことを誇らしく思います。」と受賞の喜びを語りました。

加えて、サントリー(株)は、高品質で多彩な製品を生み出した各部門1社に贈られる「プロデューサー オブ ザ イヤー」をジャパニーズウイスキー部門において5年連続で受賞しました。

●サントリーシングルモルトウイスキー「山崎12年」の特長

日本人の味覚に合う上品なテイストの日本を代表するシングルモルトウイスキーです。山崎蒸溜所のホワイトオーク樽原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実香が特長で、スパニッシュオーク樽原酒とミズナラ樽原酒が隠し味として潜み、飲み飽きず、幾重にも味が押し寄せます。

●サントリーウイスキー「角瓶」の特長

1937年の発売以来、日本人の繊細な味覚に合う味わいと、変わらぬ亀甲文様のボトルが多くのお客様に愛されているロングセラーブランドです。山崎蒸溜所・白州蒸溜所・知多蒸溜所の原酒をバランスよく配合し、甘やかな香りと厚みのあるコク、ドライな後口が特長で、ハイボールなどでお楽しみいただいています。

●福與 伸二略歴

1961年4月生まれ。1984年サントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社)入社。白州蒸溜所やブレンダー室、自社のスコットランド蒸溜所勤務などを経て、2009年にチーフブレンダーに就任、現在に至る。

「山崎」や「響」「碧Ao」など、さまざまな製品開発を行うとともに、サントリーグローバルスピリッツ社の「Whisky Quality Advisor」として、グループ全体の品質向上にも携わっています。

▼コンペティション名

「第29回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC:International Spirits Challenge 2024)」

▼授賞式概要

2024年9月26日(木)※ロンドン現地時間
イギリス・ロンドンにて

▼授賞式での受賞名、受賞対象

・「シュプリーム チャンピオン スピリット」

サントリーシングルモルトウイスキー「山崎12年」

・ジャパニーズウイスキー部門「トロフィー」

サントリーシングルモルトウイスキー「山崎12年」

・「マスターブレンダー オブ ザ イヤー」

サントリー株式会社 チーフブレンダー 福與(ふくよ) 伸二

・ジャパニーズウイスキー部門「プロデューサー オブ ザ イヤー」

 

4. まとめ

ジャパニーズウイスキーの始祖サントリーが「シュプリーム チャンピオン スピリット」を二年連続受賞。
去年は『山崎25年』が受賞でした。
これまでに響21年、山崎1984、そしてゴールドメダルは軒並み毎年受賞、、、
毎年常連過ぎて、来るところまで来たと言った印象でしょうか。
認知する必要がもはや無いほどのサントリー商品ですが、これを機に更に海外の方たちがこぞって日本の酒販店やBARに山崎12年を飲みに来るかと思うと、我々日本人は日本のウイスキーの価値をより深く感じながら飲みたいものです。

この記事を書いた人
万代 竜一

福岡県福岡市出身
福岡にある中洲のBARで14年間修行後、俳優業での活動の拡大も兼ねて2018年上京。俳優佐藤二朗氏作の舞台にて東京初舞台を踏む。特技はギターとビール好きが高じてビール銘柄をブラインドで当てられる事。
最初はウイスキーを飲み慣れておらず苦手だったものの、深く知るにつれて作っている人達の想いが強い事に感銘を受けて、作り手の方達を知ってもらえる一助になれば、と思いJWDに参加。現在はウイスキーが大好き。

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