イギリス産ピーテッド麦芽を使用し蒸留。ホワイトオーク樽貯蔵の嘉之助ニューボーンの第3弾。
2018年8月に蒸留したウイスキー原酒を樽詰めしたシングルモルト・ニューボーン。
2020年9月16日発売。
1.メーカー
小正醸造株式会社
設立 | 1883年(明治16年) |
本社所在地 | 〒899-3101 鹿児島県日置市日吉町日置3309 |
所有蒸留所 | 嘉之助蒸溜所 |
2.蒸留所
所在地 | 〒899-2421 鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 |
操業開始 | 2018年 |
2018年に始動。鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の広々とした敷地に建っており、各施設が点在します。コの字形2階建ての本棟には、蒸溜設備のほか、眺めのいいバーやオリジナルグッズの揃うショップなどを設け、訪れた方々に身近にウイスキーづくりを体感いただける蒸溜所になっています。
蒸溜所の大きな特徴は3基のポットスチル(蒸留器)を備えていること。世界的にみても、クラフト・ディスティラリー(小規模蒸溜所)では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸溜を行いますが、2回目の蒸溜(再溜)の際に、ネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができるのです。
3.商品名
嘉之助ニューボーン2020ピーテッド
Kanosuke New Born 2020 Peated
4.特徴
24か月間貯蔵後、カスクストレングスにてボトリング
2018 年8 月に蒸留したウイスキー原酒を樽詰めしたシングルモルト・ニューボーン。
イギリス産ピーテッド麦芽を使用し、ディスティラリー酵母で発酵させたウォッシュを初留釜にて蒸留。得られたローワインを嘉之助。蒸溜所が所有する2 基の再留釜のうち、ボディのある酒質を生み出す再留釜にて蒸留しました。原酒はホワイトオーク樽に樽詰し、潮風香る嘉之助蒸溜所の貯蔵庫にて24 か月間貯蔵後、カスクストレングスにてボトリングしました。
ピーティーで骨太でありながら、繊細な甘みのある酒質をお楽しみ下さい。(メーカーHPより)
4-1.テイスティングノート
香り | カシューナッツ・洋梨・桃・バニラ |
味わい | 甘やか・潮・ハッカ・ウッディネス |
余韻 | 心地よいピートの後に、ビターな甘さが続く |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 58% |
酒別 | シングルモルト・ニューボーン |
樽種 | ピーテッドモルト |
内容量 | 200ml |
販売本数 | 非公開 |
希望小売価格 | 3,850円(税込) |
発売日 | 2020年9月16日 |
5.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | 嘉之助ニューボーン2020 |
容量 | 200ml |
希望小売価格 | 3,500円(税込:3,850円) |
6-2.メルカリでの転売価格 ※2024年9月10日更新
メルカリでの転売価格は、6,480円〜10,000円前後の価格帯が中心となり入手が可能となっています。(※2024/9/10時点)
最新(2024/9/10時点)のリサーチでは、2021年当時の価格と比較すると、わずかに価格が変動した感じはありますが、それでもまだ入手できるのは嬉しいですね。メルカリが一番、入手の選択肢がある印象です。
6-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年9月10日更新
ヤフーオークションにて現在出品中の本体価格は、20,000円となっているようです。
(※2024/9/10時点)
最新(2024/9/10時点)のリサーチでは、この一点のみ見つけることができましたが、2021年当時の価格と比較しますと、プレミア価格となっているようですね。
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年9月10日更新
通販サイトでも、20,580円で販売されています。(※2024/9/10時点)
最新(2024/9/10時点)のリサーチでは、Amazonでのみ販売を確認することができました。ただし、単品としての販売ではなく「2本」としての販売価格となっております。
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:4,950円、30ml:3,300円、15ml:1,650円にて提供しております。
7.まとめ
香りはフルーティでやや甘い感じ。口に含むとアルコールのピリピリ感はあるものの思っていたほど強くはなく、ほんのピートを感じられる。加水するとフルーティさがさらに強調されて最後はほんのりした甘さで締まります。
当店には嘉之助ニューボーンは2018、2019もございます。それぞれ熟成していた樽が違い、味わいも随分異なりますので実際に飲み比べして是非違いを楽しんでみてください。
■嘉之助ニューボーンに関するその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。