イチローズモルトの秩父蒸溜所より、新商品の発売情報が届きました。
秩父蒸溜所シングルモルトウイスキー第16 弾「イチローズモルト秩父 ザ・ピーテッド2022」
「秩父ザ・ピーテッド」シリーズとしては、イチローズモルト秩父ザピーテッド2018振りになります。秩父蒸溜所がピーテッド原酒にこだわって作る至極の1本。
今回のボトリング数は11000本。海外へ輸出される数量も考慮すると、かなり稀少な一本になる事は間違いないでしょう。
1.イチローズモルト秩父 ザ・ピーテッド2022
4年ぶりとなる秩父ザピーテッド、今回の2022年バージョンは、「甘く軽やかなカスタードクリーム、表面を滑るようなフルーティーさ。口の中に広がる香りは柔らかな紅茶を思わせ、全体の印象は時間と共に変化を続けていきます。」と秩父蒸溜所からのテイスティングコメントにもあるように、個性的なスモーキーフレーバーだけでなく、カスタードのような甘味やフルーティーさもあるそうで、更に時間と共に変化していくとの事ですから、ゆっくりと変化を楽しみながら嗜みたいものですね。
本品は、秩父蒸溜所で仕込んだピーテッドタイプのシングルモルトウイスキーです。製麦作業でピート( 泥炭) を使用して麦芽を乾燥させているために、スモーキーな個性の強い原酒になりました。甘く軽やかなカスタードクリーム、表面を滑るようなフルーティーさ。口の中に広がる香りは柔らかな紅茶を思わせ、全体の印象は時間と共に変化を続けていきます。
原酒そのままの個性を楽しんでいただくためにノンチルフィルター、ナチュナルカラーでボトリングしました。
しっかりとした原酒の個性に優しく響く複雑な余韻を、是非時間をかけてお楽しみください。(引用元:(株)ベンチャーウイスキー)
製品名 | イチローズモルト秩父 ザ・ピーテッド2022 |
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酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | 国産モルト原酒 |
樽 種 | ー |
販売数 | 11000本 |
度 数 | 53% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 14,850 円( 税込) |
製造者 |
株式会社ベンチャーウイスキー |
2.こだわりの自社製麦(フロアモルティング)
秩父蒸溜所では、日本国内の蒸留所では珍しく、スコッチウイスキーの伝統的な製麦方法である「フロアモルティング」を行い、自社で大麦から麦芽へ発芽させています。泥炭(ピート)を使用して麦芽を乾燥させることによって、個性の強いなスモーキーフレーバーを与えています。
今回の「秩父ザピーテッド2022」にも、自社製麦のピーテッド麦芽が使用されているものと思われます。ピーテッド麦芽を輸入だけに頼らず、自社製麦のピーテッド麦芽も作る事により、昔ながらのモルト原酒や、個性豊かな原酒を作り分けているのではないかと思います。
3.過去に発売された「イチローズモルト秩父ザピーテッド」
過去に発売された「イチローズモルト秩父ザ・ピーテッド」を紹介します。
3-1.イチローズモルト 秩父 ザ ピーテッド 2018
重みのあるピート香と、その奥に香る完熟前のバナナの様な甘さと酸味。 バランスよく主張しあうスモーキーさとフルーティーさは、 加水でさらに余韻を柔らかく響かせます。ボトリング本数11,550本。
3-2.イチローズモルト 秩父 ザ ピーテッド 2016
2012年蒸溜の原酒。スモーキーでありながら、それでいて艶やかなフルーティーさが余韻となってバランス良く薫ります。ボトリング本数6350本。
3-3.イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド 2015
秩父蒸溜所シングルモルトウイスキー第9弾、イチローズモルト秩父ザ・ピーテッド2015は秩父蒸溜所で仕込んだピーテッドタイプのシングルモルトウイスキー。原酒そのままの個性を楽しんでいただくためにノンチルフィルター、ナチュナルカラー、さらにカスクストレングスボトリング。ボトリング本数5980本。
3-4.イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド 2013
秩父蒸溜所シングルモルトウイスキーの第6弾となる6700本限定で瓶詰めされた「イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド2013年」です。
ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所にて2010年に蒸溜されたピーテッドタイプの原酒のみ使用したシングルモルトウイスキーで、麦芽のフェノール値はラベルに記載されているように59.6ppmと最高のピートレベルに仕上がっています。
バーボン樽、リフィル・ホグスヘッド樽、パンチョン樽、パイプ樽から厳選した樽を用いてバランスよくブレンドしました。スモークベーコンを思わせるスモーキーさが印象的で、高級感のある個性的な味わい。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。