長濱蒸溜所を手掛ける長濱ロマンビール公式サイトから『シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH』が2023年12月19日発売。
2022年にFIRST BATCH、23年にSECOND BATCHと発売されており、今回は第三弾THIRD BATCHの発売情報がリリースされました。
今回のキーモルトはどちらもピートタイプのバーボンバレル熟成原酒とアイラクォーター樽熟成原酒。
19日より公式オンラインショップで購入が可能となるようです。
1.シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH
本商品を製造するにあたり、「一醸一樽」の精神のもと、熟成庫に眠る原酒の中から、最上級のモルト原酒のみを厳選。2019年蒸溜のバーボンバレル、アイラクォーター樽、2020年蒸溜のミズナラ樽、KOVAL ウイスキー樽で熟成した4種の原酒を「AMAHAGAN 」で培った技術と経験を用いて、慎重にヴァッティングを行いました。
今作のキーモルトとなるのは、バーボンバレル熟成原酒とアイラクォーター樽熟成原酒。どちらもピートタイプで、力強いスモーキーフレーバーを感じます。そこへ、ミズナラ樽熟成原酒とKOVALウイスキー樽熟成原酒を加えた事で、オリエンタルな風味や重厚でビターな風味との絶妙なバランスをお愉しみ頂けます。
2.商品スペック
製品名 | シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH |
酒別 | シングルモルトウイスキー |
樽酒 | バーボン樽、アイラクオーター樽、ミズナラ樽、KOVALウイスキー樽 |
瓶詰本数 | 10,000本 |
希望小売価格 | 11,000円(税込み) |
テイスティングコメント】
◆カラー
煌びやかに輝く琥珀色。
◆アロマ
繊細で瑞々しいトップノート。際立つスモーキーフレーバーの中にモルティーなエッセンス。ミルクチョコレートやチョコレートクッキーのような甘い香り。次第にレーズンやあんず飴、柿などのフルーツ、そして最後に焚火の終わりを想わせるスモーキーな余韻が感じられます。
◆テイスト
モルトの甘味、そしてミルキーで滑らかな口あたり。キャラメルやメープルシロップの柔らかさ。アフターにかけて現れるスモーキーなアクセントが力強い個性を発揮し、ピートスモークの余韻が長く続きます。
3.長濱蒸溜所について
長濱蒸溜所
所在地 | 〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1 |
操業開始 | 2016年(平成28年)11月1日 |
滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。
設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽が設置してあります。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本のクラフト蒸留所の中では現在長濱蒸溜所だけが使用しています。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。
創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。また、蒸留器を2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。など、創業後およそ4年間で様々な変化をしてきました。
「一醸一樽」の精神のもとにウイスキーを作り続けています。
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シングルモルト長濱の過去作はコチラ