【発売情報】三郎丸蒸留所 令和6年能登半島地震チャリティーボトル

発売情報
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三郎丸蒸留所

2024/1/24追記

※ボトル販売は開始1分で売り切れ、寄付総額は600万円に上るそうです。今後は三郎丸蒸溜所からリリースされている、「三郎丸スモーキーハイボール」の売り上げの一部が寄付されます。

 

まず、今回の地震にてお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げます。被災された皆様もお見舞い申し上げます。

北陸を代表する三郎丸蒸留所よりチャリティーボトルが発売されることとなりました。消費税、資材費を除いた売り上げのすべてを寄付されるそうです。蒸留所は停電などがあったものの、復旧が完了しているようです。

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1.三郎丸蒸留所について

三郎丸蒸留所

所在地〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
操業開始1953年(2016年改修)

1952年創業の北陸で唯一の蒸留所。
戦後の米不足のなか1952年にウイスキー製造免許を取得。以来、冬は日本酒を仕込みそれ以外の期間ウイスキーを蒸留。年間200仕込み。今後は300仕込みを計画中。
操業当初からスモーキーなウイスキーにこだわりアイラピーテッド麦芽と最近では富山県産ピーテッド麦芽で仕込んでいます。 自然の風味を生かすため、冷却濾過や着色は一切していないのが特徴です。

2018年、三宅製作所の最新のマッシュタンを導入。
2019年、地元企業の老子(おいご)製作所と協業して鋳造製のポッドスチル「ZEMON(ゼモン)」を開発。
2020年、木桶の発酵槽を1基導入。

他の蒸留所との大きな違いは世界初の鋳造製のポッドスチル「ZEMON(ゼモン)」を採用。


大きな特徴は3つ。
①鋳物工法により型による成形が可能になり短納期での製造が可能。また、低コストで十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化を期待できます。
②鋳造による自由な造形により様々な酒質を実現。また、パーツごとのユニット化により消耗した部品のみの交換や機能の拡張に対応します。
③銅が約90%、錫が約8%含まれる銅錫合金によりつくられています。錫は銅の約3倍の価格で取引される高級な金属です。
錫は古来より酒の味をまろやかにするといわれており、酒器や焼酎の冷却器に用いられてきました。ZEMONは銅と錫の2つの効果により高品質な蒸留酒の製造に貢献します。
引用:若鶴酒造公式HP

三郎丸蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。

三郎丸蒸留所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

2.蒸留所より

令和6年能登半島地震によってお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

この度、北陸で最古のウイスキー蒸留所である三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造株式会社(所在地:富山県砺波市三郎丸 代表者:稲垣貴彦)は、令和6年能登半島地震で被災された方々への支援を行うため、三郎丸蒸留所のシングルモルトウイスキーひと樽をチャリティーボトルとしてボトリングし、消費税、資材費を除いた売上全額を寄付致します。

同地震における三郎丸蒸留所の状況は、一部停電等があったものの、現在は復旧できており、熟成中のウイスキーに被害はなく、仕込みを継続することができております。一方で、能登半島における被害は甚大であり、多くの尊い命やそこにあるはずだった穏やかな時間が一瞬にして失われ、今もなお行方不明者の懸命の捜索活動や被害に遭われた方の厳しい避難生活が続いております。

三郎丸蒸留所は、1953年の火災や2016年のクラウドファンディングによる蒸留所復興など、70年以上地域に支えられ北陸で最古のウイスキー蒸留所として、今日まで操業を続けることができました。今回のチャリティーボトルのリリースをはじめ、今後も様々な活動により、北陸の魅力を世界に発信し続けることで少しでも地域への恩返しと応援が出来ればと考えております。

今回、リリースされるウイスキーは三郎丸蒸留所で2020年に蒸留され、3年間熟成されたシングルモルトウイスキーです。三郎丸蒸留所の特徴であるスモーキーなヘビリーピーテッドタイプのウイスキーとなります。ラベルイラストは今回の地震で一部崩落してしまった、能登のシンボルとも言える見附島の在りし日の姿と昇る朝日に復興への想いを込めています。 本ウイスキーが、一日も早い被災地域の復興の一助となれば幸いです。皆様のご理解とお力添えのほどよろしくお願いします。

引用:三郎丸蒸所公式HP

3.チャリティーボトル詳細

3-1.商品スペック

商品名シングルカスク三郎丸 能登チャリティーボトル
容量700ml
原材料モルト
アルコール分61%
蒸留年:ボトリング年2020年:2024年
樽酒バーボンバレル
樽番号#200142
販売価格30,000円(税抜)※消費税および資材費を除いた売り上げ全額を寄付致します。
販売本数210本程度

3-2.ボトルコンセプト

本シングルモルトウイスキーは、三郎丸蒸留所代表の稲垣貴彦、日本初のウイスキーボトラーズであるT&T TOYAMA代表の下野孔明氏、ウイスキーブロガーであるくりりん氏の3名で選定したひと樽となります。稲垣および下野氏は富山を拠点に活動しており、くりりん氏も震災発生時に北陸地域に滞在していたことから、何か支援は出来ないかとの思いから本企画が動き出しました。

ラベルイラストは新潟県出身のイラストレーターであるコーラ氏(@c_o_l_a)に、ラベルデザインは富山県出身のデザイナーである有限会社ファイン・プロジェクトの中山 真由美氏が手がけるなど、北陸ゆかりのクリエイターたちが結集し実現しました。

3-3.テイスティングノート

●くりりん氏によるテイスティングノート

香り:トップノートからしっかりと主張するスモーキーさ。グレープフルーツやレモンピールを思わせる柑橘香、燻した麦芽に土のアロマも伴う。

味:柔らかい麦芽由来の甘みを伴う口当たりから、ピートのほろ苦さ、スモーキーさが香り同様の柑橘感をともなって力強く広がる。

余韻はピーティーでパワフル、焦げた藁や柑橘の綿、喉を通じて体の中心に熱い酒精が宿る。

三郎丸蒸留所のハウススタイルである、ピーティーな酒質の個性が存分に感じられるシングルモルト。3年熟成という期間は一見すると短いが、雑味少なく柔らかい口当たりや香り立ち、存分に個性を発揮した構成。この優しくも力強い味わいが、1日も早い復興の後押しと、被災地へのエールとなれば幸いである。

4.先着順販売について

若鶴酒造オンラインショップ「私と、ALC.」の商品ページにて先着発売

販売開始時刻:2024年1月22日(月)12時30分~

※会員登録なしで購入可能。先着順のため入力をスムーズに行っていただくため、事前に会員登録がおススメです

※商品の発送は2月予定

 

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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