【2023年11月下旬発売】静岡プライベートカスク ディスティラリー・リザーブ 100%静岡大麦 exバーボンバレル 5年

発売情報
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ガイアフロー静岡蒸溜所

ガイアフロー静岡蒸溜所が目指していた形「初の静岡県産大麦100%ウイスキー」が2023年11月下旬に発売という情報がガイアフローの公式サイトにてプレスリリースされました!!

前回のリリースでは「純国産大麦」を謡っていましたが、今回はしっかりと「静岡県産」と銘打たれた一本。
より打ち出したい味、テイストに近づけた、いわばより理想に近づいたと言えるのではないでしょうか?
しかしオーナーズカスクにおける一連の騒動もありますので是非ここでイメージを一掃してほしい所ですね。

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1.ガイアフロー シングルモルト日本ウイスキー 静岡プライベートカスク ディスティラリー・リザーブ 100%静岡大麦 exバーボンバレル 5年

希望小売価格22,011円(税込)
アルコール度数未定(ボトリング時に各SNSで公表)
容量500ml
販売本数未定(ボトリング時に各SNSで公表)
使用酵母NMZ-0688
使用樽

EXバーボンバレル

2016年に収穫した大麦を100%使用した原酒のシングルカスクウイスキー。5年の熟成を経て、ついに初めての静岡県産大麦100%のウイスキーが誕生。

今回はプライベートカスクの一環として、静岡蒸溜所が特別に保有する樽を「ディスティラリーリザーブ」として、シングルカスク(ひとつの樽の原酒)、カスクストレングス(樽出しのアルコール度数)でリリースされるとのこと。ラベルも、静岡プライベートカスクの公式ラベルを採用。

本作は、静岡蒸溜所のオフィシャルリリースとしては初の5年熟成品となります。2018年に蒸留し、5年熟成到達を迎える11月のボトリングとなるため、アルコール度数、リリース本数はボトリング時の計測となり、現時点では未定です。販売方法は今後、オフィシャルサイトやSNSにてご案内します。

【新商品】「静岡プライベートカスク ディスティラリー・リザーブ 100%静岡大麦 exバーボンバレル 5年」発売決定 | GAIAFLOW NEWS

2.オール静岡ウイスキー

静岡蒸溜所では、静岡蒸溜所のテロワールへのこだわりを体現する「オール静岡ウイスキー」プロジェクトとして、ウイスキーを製造する全ての原材料を『静岡産』で作る取り組みを行っています。

100%静岡産大麦使用
2016年、蒸溜所近隣の玉川地区桂山および富士宮で試験的に栽培・収穫した大麦を使用したことを皮切りに、2019年から隣接する焼津市の農家3軒とJA大井川、静岡県と協働し、本格的に栽培を開始。年々作付面積が増加し、収穫量も増大中。
地元の薪を熱源にした蒸留機「W」で蒸留
世界的にも希少な薪直火を熱源とした蒸留機「W」の燃料は、森林管理から生じたスギなどの近隣の山の間伐材。
安倍中河内川の伏流水を仕込に使用
静岡蒸溜所のそばを流れる安倍中河内川の伏流水を、敷地内の井戸から汲み上げて使用。
静岡県内で開発された酵母「NMZ-0688」を使用
日本酒の清酒酵母「静岡酵母」を開発した沼津工業技術支援センターが、ウイスキーやビールの麦芽の発酵用に開発。
地元産の杉で造られた発酵槽
地元産の杉で造られた発酵槽で良質なもろみを醸し出しています。

今回リリースされる「100%静岡大麦」は、このプロジェクトから誕生した第1作となるようです。

但し、今回の原酒の仕込みには静岡県産酵母だけでなく輸入酵母も使用しているため、「オール静岡」を冠していませんが、将来的には「オール静岡ウイスキー」をリリースしていく計画との事です。

2.静岡蒸溜所について

ガイアフローディスティリング株式会社」は、2014年に設立したウイスキー製造を行う会社。グループのガイアフロー株式会社では、ウイスキーの輸入および販売も行っている。

会社名ガイアフローディスティリング株式会社
設立2014年10月8日
本社所在地〒421-2223 静岡県静岡市葵区落合555番地
所有蒸留所

ガイアフロー静岡蒸溜所

2014年10月8日ガイアフローディスティリング株式会社設立
2016年8月9日ガイアフロー静岡蒸溜所竣工。
同年、10月28日ウイスキー製造開始。
静岡県静岡市のオクシズ(奥静岡エリア)の玉川地区にあり、一級河川安倍川の支流である、安倍中河内川のほとりに建っている。
標高は200m前後、周囲は400m級の美しい山々に囲まれ、市街地より気温は常に2〜3度低く、まさに好立地と言える。
建物は、日本の美と西洋文化の融合をテーマにデザインされており、静岡在住のアメリカ人建築家デレック・バストン氏とのコラボレーションにより内外装に静岡の木材を多用した、見た目にも美しいウイスキー蒸留所です。

静岡蒸溜所には「K」と「W」という呼び名の2基の初留用蒸留機が稼働しています。Kは、1950年代に日本で製造された歴史ある軽井沢蒸留所の蒸留機。2011年11月に惜しまれつつ閉鎖した軽井沢蒸留所から静岡蒸溜所に移設され、修理・改修し伝説の蒸留機は復活しました。そのしなやかに伸びた優美なシルエットと、蒸気の間接加熱により、軽やかで華やかな味わいの原酒を生み出しています。

 

下の写真の左手前がスコットランド・フォーサイス社製のおそらく世界で唯一の「薪直火蒸留機」で、この蒸留機がW。
今回のプロローグWはこの蒸留機で蒸留した原酒を使用しています。直火蒸留の特徴はまさに温度です。一般的な間接加熱蒸留の場合の温度は150℃前後ですが、静岡蒸溜所の薪直火蒸留は800℃とのことで、香ばしく力強いタイプのモルト原酒を作り出すことができます。

発酵槽には地元静岡産の杉を使った木桶を採用。静岡市は林業の街であり、その特色を生かし、静岡らしいウイスキーを造れたらとの思いを込めて、あえて地元静岡産の杉を選んでいるのだそうです。
ウイスキーの原料となるモルト(大麦麦芽)を粉砕する為のモルトミルも、蒸留機”K”と同様に軽井沢蒸留所で使用されていた歴史ある機械を移設して使用しています。

因みに、メルシャン軽井沢蒸留所で造られ、商品化されずに貯蔵庫に眠っていた幻のウイスキー原酒は、あるイギリスの企業が買取った後、2013年にボトリングされ「軽井沢1960」として200万円で販売されました。その後、2017年のスコットランドのオークションでは約1400万円で落札日本のウイスキーが世界中のウイスキーコレクターにとってターゲットリストのトップにある事が明らかになりました。
メルシャンが当時販売していたウイスキーには、「軽井沢 貯蔵8年 100%モルト ウイスキー」や「メルシャン 軽井沢15年 シェリー樽 モルトマスターズ」などがありました。

静岡は、スコットランドよりも温かい気候であることと、貯蔵庫の天井に採光用の窓を設置して敢えて寒暖差を作る設計にしています。その為、貯蔵庫で熟成中の原酒は、エンジェルズシェアで年間5%以上蒸発する見込みだそうです。

蒸留所には、試飲コーナーが設けられていて静岡蒸溜所の原酒などを試飲する事ができます(有料)。また、静岡蒸溜所では、ウイスキーの輸入販売を行っており、インドのウイスキー「アムルット」、スコットランドのボトラーズ「ブラックアダー」「アスタモリス」なども試飲する事が出来ます。

その他の蒸溜所の情報はこちらから

3.これまでのリリース情報

3-1 静岡 ポットスティルW 純日本大麦 初版

3-2 静岡 ポットスティルK 純外国産大麦 初版

3-3 シングルモルト日本ウイスキー静岡ユナイテッドS 初版

3-4 静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 初版

3-5 ガイアフローウイスキー ブレンデッドM

この記事を書いた人
万代 竜一

福岡県福岡市出身
福岡にある中洲のBARで14年間修行後、俳優業での活動の拡大も兼ねて2018年上京。俳優佐藤二朗氏作の舞台にて東京初舞台を踏む。特技はギターとビール好きが高じてビール銘柄をブラインドで当てられる事。
最初はウイスキーを飲み慣れておらず苦手だったものの、深く知るにつれて作っている人達の想いが強い事に感銘を受けて、作り手の方達を知ってもらえる一助になれば、と思いJWDに参加。現在はウイスキーが大好き。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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