【2021年8月12日受付開始】新潟亀田蒸溜所 カスクオーナー

発売情報
発売情報カスクオーナー

2021年8月12日、新潟亀田蒸溜所の「カスクオーナー」の受付が開始されました。
ノンピート麦芽使用でファーストフィルバーボンバレルにて3年熟成。
熟成に使う樽の大きさを2種類「1/2バーボンバレル(90L)とバーボンバレル(180L)」から選択できます。
秋以降にピーテッドタイプのカスクオーナーの募集も行う予定とのこと。

1/2バーボンバレル(90L)で価格が60万円、予測のボトリング数が100本。
ボトリング時に税金とその他諸費用も必要になるので、個人で購入するには金額・ボトリング数ともにちょっと想像しづらいかもしれませんね。

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1.樽の種類と詳細・金額

今回はノンピートタイプで樽の大きさを2種類から選択できます。

樽の種類

樽の大きさを1.1/2バーボンバレル(90L)か、2.バーボンバレル(180L)の2種類から選択できます。

1.1/2バーボンバレル(90L) 600,000円

ボトリング時の税金と諸費用。

容量欠減率8%/年、アルコール欠減率3%/年で算出
熟成3年後、カスクストレングスで瓶詰(700ml瓶)
(想定結果)
アルコール度数59% 
瓶詰本数100本※
(ボトリング時にかかる費用)
申込時料金に対する消費税 60,000円
酒税                41,300円
瓶詰費用              49,500円(税込)
配送料               11,000円(税込・宅急便の場合)
合計                 161,800円

引用:【カスクオーナー権利】新潟亀田 シングルカスク 1/2バレル バーボン樽(ノンピートタイプ)

2.バーボンバレル(180L) 1,100,000円

ボトリング時の税金と諸費用。

容量欠減率5%/年、アルコール欠減率2%/年で算出
熟成3年後、カスクストレングスで瓶詰(700ml瓶)
(想定結果)
アルコール度数61% 
瓶詰本数220本※
(ボトリング時にかかる費用)
申込時料金に対する消費税 110,000円
酒税               94,123円
瓶詰費用              108,900円(税込)
配送料                 24,200円(税込・宅急便の場合)
合計                337,223円

引用:【カスクオーナー権利】新潟亀田 シングルカスク バーボンバレル(ノンピートタイプ)

2.カスクオーナー特典

カスクサンプル(200ml)

自身のカスクから抜き取ったサンプルを所定の200mlボトルに詰めてお渡し。サンプル手数料2,200円(送料込み)にて。
特典とまで言えるかどうかは微妙ですが、自分だけの樽の原酒を3年後に想いを馳せて飲めるのは貴重な体験となることは間違いありませんね。これぞロマンですね。

3.樽詰めからボトリングまで

実際にカスクオーナーに申込み、その購入した原酒はどのような経過を経てどのような状態で手元に届くのか気になりますよね。

樽詰め

2021年7月1日から2021年12月20日までの期間で蒸留を行った原酒を、2021年8月1日から2021年12月31日までの間に樽詰めを行う予定。
樽詰め時の立会いや、熟成に使う樽を指定することはできません。

エンジェルズシェア

ウイスキーの熟成に置いて必ず発生するのが、寒暖差や湿度の変化などによって、熟成中に樽の中のウイスキーの水分やアルコール分が蒸発して、内容量が年々減っていきます。これをエンジェルズシェア(天使のわけまえ)と呼び、熟成には欠かせない要素です。
スコットランドでは年間2%と言われていますが、新潟では最低でも年間3%を超える見込みとのことです。

ボトリング時期(熟成3年~)

樽詰めから3年経過後で、新潟亀田蒸溜所が製品毎に指定した期間となります。その期間内であればいつでも瓶詰を依頼することが可能で、瓶詰の「年月」を指定できます。所定の容量700mlのボトルにカスクストレングスにてボトリング。
樽詰めを行った当日から5年経過した日から3ヶ月経っても瓶詰のご依頼がない場合、本契約は破棄される。

予想されるボトリング本数は「1/2バーボンバレル(90L)で100本」と「バーボンバレル(180L)で220本」の見込みです。
※熟成期間や個体差により増減します。

ボトリング時のラベル

ボトリングされる時のラベルは、基本的には蒸留所所定のデザインとなり、樽や蒸溜年月日等の詳細を記載されたものと定義されています。オリジナルラベルを希望される場合は、別途費用がかかりますが相談可能です。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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