サクラオB&D、ウイスキー蒸留所併設型テーマパー「SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK (仮称)」を開設予定

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桜尾蒸留所

サクラオB&Dは、風光明媚なウイスキー蒸留所併設型テーマパーク「SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK(仮称)」を開設予定であることを発表。

先日、「桜尾蒸溜所を運営するサクラオB&Dが「魅惑の里」跡地に第二蒸溜所建設か」のニュース記事を投稿しましたが、続報として、今度は株式会社サクラオブルワリー&ディスティラリー(以下、サクラオB&D)から正式なリリース発表がありました。

広島県廿日市市の山間部に位置する吉和(よしわ)の「魅惑の里」の敷地内に、ウイスキー蒸留所を新設する「SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK (サクラオ ヨシワ ウイスキーパーク・仮称)」を開設。 総投資額は数十億円。 2025 年秋の竣工 を目指す。

前回の記事はこちらをご覧ください。

桜尾蒸溜所を運営するサクラオB&Dが「魅惑の里」跡地に第二蒸溜所...
「サクラオ・ブルワリー・アンド・ディスティラリー」が保養施設「吉和魅惑の里」を取得。ウイスキーの蒸留所を備えた観光施設として整備し、2025年に開業する計画。桜尾蒸溜所が第二蒸溜所を建設か。
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1.SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK(仮称)とは

今年の2023年3月末で閉園した「吉和魅惑の里」の跡地にサクラオB&Dが、ウイスキー蒸留所を新設する「 SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK (サクラオ ヨシワ ウイスキーパーク(仮称)」を開設します。

「吉和魅惑の里」の施設に関しては、既に入札によりサクラオB&Dに売却が決まっている。施設の売却や魅惑の里の詳細については前回の記事で報じた通り。

1-1.コンセプト

サクラオB&Dの発表によると、今回新たに開設する施設は、ウイスキー蒸溜所併設型テーマパークとしている。

【ウイスキー蒸留所併設型テーマパーク】
「SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK (仮称)」は、ジャパニーズウイスキーを通して日本のものづくりの精神と地方文化の発信・教育を目的として、国内外のウイスキー愛好家はもちろん、新たなウイスキーファンを誘致できるウイスキー蒸留所併設型テーマパークとなります。

(引用:リリース情報 風光明媚なウイスキー蒸留所併設型テーマパーク新蒸留所 SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK (仮称 を 開設 予定))

1-2.新たな蒸溜所について

サクラオB&Dが吉和に開設する新たなウイスキー蒸溜所、規模や生産量、設備の詳細については、現在計画段階の為発表出来ないとの事ですが、製造するウイスキーの種類は「モルトウイスキー」を製造予定との事。

吉和で造られるモルトウイスキーのブランド名もまだ計画段階との事ですが、「シングルモルト吉和」が濃厚でしょうか。色々な想像をしてしまいます。

サクラオB&Dの代表的なモルトウイスキーである「シングルモルト桜尾」が製造されている桜尾蒸溜所では、ハイブリット型の蒸溜機でモルトウイスキーとグレーンウイスキーを製造しています。

グレーンウイスキーは「ブレンデッドウイスキー戸河内」に使用されています。

既存の桜尾蒸溜所の詳細は見学レポートもご覧ください。

桜尾蒸溜所(サクラオB&D):見学訪問レポート
広島県のウイスキー蒸留所「桜尾蒸留所」を見学訪問してきました。ウイスキー製造に加え、クラフトジンの「桜尾ジン」も人気。ウイスキーは桜尾蒸溜所内と、戸河内トンネルでの2カ所で原酒を熟成。「桜尾」と「戸河内」の味わいの異なる2ブランドを展開。2019年からはグレーンウイスキーの製造も開始。今後は世界へ向けての展開も見逃せない蒸溜所の一つ。

1-3.その他のコンテンツ

ウイスキー蒸溜所併設型テーマパークという事で、ウイスキー製造施設以外にどんなコンテンツが入るのかも気になるところです。

現段階では、新しい蒸留所とその見学施設ビジターセンターBAR地元特産品の販売施設等を予定されているとの事です。吉和の自然を活かした施設を考えられているそうで、詳細な情報が公開されるのを楽しみに待ちましょう。

2.廿日市市 吉和の魅力

新しい蒸溜所を開設する広島県廿日市市吉和は、廿日市市の北西部、中国山地の山間にある豪雪地帯。広島を代表する一級河川・太田川の源流となる冠山を有しています。春には雪解け水が清流となり、美しい渓流と自然豊かな山々がおりなす風光明媚な吉和地域はウイスキー製造の理想の土地。

プロモーションムービーをご覧頂けると、吉和がどんな環境なのかすぐにお分かり頂けると思います。

サクラオB&Dのウイスキー造りの特徴としては、桜尾蒸溜所が、海側の蒸溜所として潮風の影響を受けやすい特徴。戸河内の熟成庫は、山の中のトンネル内にあり、湿度が非常に高くエンジェルズシェアが極めて低いという特徴。

そして今回新設される吉和蒸溜所は、山間部の豪雪地帯に位置し、美しい水がふんだんにあり、年間を通した気温差が非常に高い。この自然環境がウイスキー造りにどんな影響を与えてくれるのかとても楽しみです。

桜尾、戸河内、吉和の3つの異なる熟成環境で造られる原酒が今後どのように商品化していくのかも非常に興味深いところです。楽しみに見守っていきたいと思います。

3.桜尾蒸溜所と販売商品

桜尾蒸溜所の情報はこちらもご覧ください。

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内、9月1日よりリニューア...
ブレンデッドウイスキー戸河内シリーズがジャパニーズウイスキーの定義に適合する形でリニューアル。モルト、グレーンともに自社蒸留、貯蔵したもののみをブレンド、ボトリングしています。
桜尾蒸溜所(サクラオB&D):見学訪問レポート
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【レビュー】シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾
シングルモルト桜尾は、桜尾B&Dより2022年6月6日に発売。6,600円(税込)。長く続くウッディーな香りとほのかに効いたピーティな香味。濃厚な甘味も感じ取れる複雑かつ奥行きのある味わいが特徴。
【レビュー】シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾 SHERR...
桜尾シェリーカスクは、数多な原酒をテイスティングしてきたスティルマンが最も状態の良いSHERRY CASKを選び、ブレンドしたシングルモルト。2022年6月6日発売。13,530円(税込)

4.最後に

現在日本国内は、アフターコロナのインバウンド需要で外国人観光客がかなり増加していますが、国内のウイスキー蒸溜所へもたくさんの方が来られるそうです。

サントリーの山崎蒸溜所、白州蒸溜所も見学施設をリニューアルして見学客の来場を更に強化しています。

今回の「SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK」は、テーマパーク型という事で、より一層観光客の誘致に効果を発揮しそうな予感がします。

「ウイスキー」が世界中の観光客を誘致する時代になるなんて、数年前には予想も出来ない事でした。日本のものづくり、そしてウイスキー造りが世界に認められた証拠だと思います。まだまだジャパニーズウイスキーの飛躍に目が離せません。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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