【レビュー】シングルモルト久住 The First

ウィスキーレビュー
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久住蒸溜所

大分県の久住蒸溜所より、ついにシングルモルトが発売開始。「シングルモルト久住 The First」カスクストレングスで発売された本製品。特徴や価格、購入方法を解説。

久住蒸溜所では久住ニューボーン、ブレンデッド「グリーンドラム」等、JWD読者の皆様ならば、ウイスキーフェスティバルなどで試飲された方も多いのではないでしょうか?

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1.商品名と写真

シングルモルト久住 The First
Single  Malt KUJU The First 

2.シングルモルト久住 The Firstの特徴

最初のシングルモルトとして、久住蒸溜所の原酒が持つ個性を素直に表現しました。バーボン樽を軸にリフィルやシェリー樽を重ね、カスクストレングスで瓶詰。完熟前の緑色果実、厚みあるモルトの甘さ、複雑で芯の通った味わいをお楽しみください。

色:やや深みのあるゴールド
香り:完熟に向かう緑色のフルーツ、洋ナシ、紅茶、花、柑橘類、日向の草むら、新品の木製家具
味:厚みのあるモルトの甘み、ジューシーな果汁感、熟したキウイフルーツ、レモンピール、メレンゲパイ
フィニッシュ:バランスの取れた甘みと酸味がわずかにオイリーさを感じさせる舌触りとともに続く韻

引用:久住蒸溜所公式HP

2-1.テイスティングノート

香り 青りんご、青いトマト、干し草、ニス、ヒノキ製品、少しの生姜
味わい 麦芽糖、ショートブレッド、コーンスナック、キウイグミ
余韻 甘さと酸味が長く残り、若干のアルコール感を後から感じる

2-2.商品スペック

アルコール度数 58%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 バーボン樽主体
内容量 700ml
販売本数 11,000本
希望小売価格 10,450円
発売日 2025/4

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

5-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト久住 The First
容量 700ml
希望小売価格 16,720円(税込)

5-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2025/4/30時点)

5-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、確認できませんでした。(※2024/4/30時点) 

5-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでの出品は確認できませんでした。(※2025/4/30時点)

5-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,290円、30ml:2,860円、15ml:1,430円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

6.久住蒸溜所について

久住蒸溜所

蒸留所名 久住蒸溜所
所在地 〒878-0201
大分県竹田市久住町大字久住6426
操業開始 2021年2月

 九州は大分県。標高は約600mあり、冷涼な気候と久住高原の雄大な自然に囲まれている。澄みきった空気と豊かな湧き水に恵まれたこの土地はまさにウイスキーづくりに最適な土地と考え、蒸溜所を建設。

久住高原(くじゅうこうげん)は、阿蘇くじゅう国立公園の一角に位置する。野焼きにて独自の草原を維持しており、特殊な環境下ともいえる。使用される水は豊富な地下水源からの湧水。

社長の宇戸田氏は秩父蒸溜所にて研修を受け、製造責任者の武石氏は津貫蒸溜所でも研修。

蒸溜機はスコットランドフォーサイス社製、麦芽は輸入をメインに使用してるが、1割は県内産の大麦を使用。
発酵槽はダグラスファーの木漕が5基。発酵日数は5日間。

久住蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

久住蒸溜所
「久住蒸溜所」の記事一覧です。

7.まとめ

久住蒸溜所の記念すべきシングルモルト第一弾。味わいはバーボン主体の香りが特徴的に出ていますが、どこか牧歌的な緑の香りと、フローラルなニュアンスが感じられます。

「久住蒸溜所の原酒が持つ個性を素直に表現しました」とあるようにこれがハウススタイルともいえる1本なのでしょう。今後の展開も楽しみになるウイスキーです。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.49 2024年4月号

『ウイスキーガロア』4月号、巻頭特集は「スコッチ蒸留所名鑑」第1弾ディアジオ編。
すべてのモルトファンを魅了する、世界最大のスピリッツメーカーの現在地
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 前編]
・ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <ハイランド・アイランズ・ローランド編>
クライヌリッシュ/ブローラ/グレンオード/ダルウィニー/ブレアアソール/オーバン/ロイヤルロッホナガー/ティーニニック/タリスカー/グレンキンチー

[特集]
◆沖縄泡盛紀行 前編
伊平屋酒造所/恩納酒造所/松藤
◆プラカーン タイに誕生した驚きの蒸留所を緊急リポート!
[編集長インタビュー]
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第5回] 本坊酒造 本坊和人氏

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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