【2021年6月1日発売】シングルモルト長濱2種・シングルカスク長濱

発売情報
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長濱蒸溜所

長濱浪漫ビール株式会社(長濱蒸溜所)の公式HPにて2021年6月1日に発売される「シングルモルト長濱2種」と、モルトとライ麦で仕込みを行った意欲作「シングルカスク長濱」の発売情報がリリースされました。
全国の酒販店及び、長浜浪漫ビールWebサイトにて販売されるようです。

シングルモルト長濱 ボルドーカスクフィニッシュ(シングルカスク、カスクストレングス)
シングルモルト長濱 ワインカスク×バーボンカスク(カスクストレングス)
シングルカスク長濱 バーボンカスク モルト&ライ(シングルカスク、カスクストレングス)

過去にリリースされたシングルモルト長濱はバーボンカスクやシェリーカスクが多かったですが、今回の2種類のシングルモルトは国内初リリースとなるワイン樽熟成モルトとのことです。以前にフランスで販売したシングルモルト長濱でワイン樽熟成の原酒が使われたラインナップが1種類ありました。
シングルカスク長濱の1種類は、糖化工程の前に独自のマッシュビル(レシピ)でモルトとライ麦をブレンドし、蒸留を行った長濱蒸溜所の意欲作とのことです。

長濱蒸溜所のコンセプトである「一醸一樽」。それは1回の蒸留で生まれる原酒が約200Lであり、一樽分となることに由来しています。
一樽一樽に熱意を込め創意工夫したその個性的な味わいを実現しています。

1.商品説明

1-1シングルモルト長濱 ボルドーカスクフィニッシュ

 

商品名 :シングルモルト長濱 ボルドーカスクフィニッシュ   
カスクストレングス バッチ0986
容量 :500ml
原材料 :モルト
アルコール:60.2%
ボトリング本数:318本
希望小売価格:17,000円+税


長濱蒸溜所のコンセプトである「一醸一樽」をもとに樽を厳選。このシングルモルトは樽詰めして2年半バーボンバレルで熟成。その後、カロン・セギュールの赤ワインが樽詰めされていたホグスヘッド樽で約半年間の追加熟成を行いました。「シングルカスク」、「カスクストレングス」でボトリングしているため、ウイスキー本来が持つ香味を最大限にお愉しみいただけます。
サンフランシスコ ワールドスピリッツコンペティション2021 金賞受賞商品。

【テイスティングノート】
外観:赤みがかったマホガニー。
香り:トップノートに濃縮された葡萄、カシスやダークチェリーのフルーティな酸味。和三盆の優しい甘みとシナモンなどのスパイス。バランスがよく纏まりあるアロマ。
味わい:ブルーベリージャムを思わせるなめらかな口当たり。甘み豊かな葡萄の後に、心地よいオレンジの酸味とスパイシーで優しいオークを感じます。余韻に広がる程よいタンニンが全体を引き締め、ウイスキー本来の味わいを艶美に引き立たせます。

引用:「シングルモルト長濱2種」と、独自のマッシュビルでモルトとライ麦を蒸溜した「シングルカスク長濱」

1-2シングルモルト長濱 ワインカスク×バーボンカスク

 

商品名 :シングルモルト長濱 ワインカスク×バーボンカスク
カスクストレングス バッチ0078
容量 :500ml
原材料 :モルト
アルコール:55.4%
ボトリング本数:418本
希望小売価格:15,000円+税


長濱蒸溜所のコンセプトである「一醸一樽」をもとに樽を厳選。樽詰めからワイン樽で3年間熟成を行った原酒をキーモルトに、同じく3年間バーボン樽で熟成したライトリーピーテッド原酒をヴァッティング。お互いの個性を最大限に引き立たせた、華やかなテイストの中にリッチな甘みを感じる一本です。「カスクストレングス」でボトリングを行っているため、ウイスキー本来が持つ香味を最大限にお愉しみいただけます。

【テイスティングノート】
外観:艶美なレンガ色
香り:可憐に咲くスミレ。ハニースイーツ、メープルシロップ、苺のチョコレート。ほどよく立ち昇るトロピカルな果実と、柑橘の酸味が全体を引き締めている。
味わい:キャラメルやファッジ、トフィーの甘みと熟したアプリコットやオレンジの果実味。
メンソールやユーカリの後味。芳醇なシロップや焦がしたキャラメルの甘みが
余韻に長く続きます。

引用:「シングルモルト長濱2種」と、独自のマッシュビルでモルトとライ麦を蒸溜した「シングルカスク長濱」

1-3シングルカスク長濱 バーボンカスク モルト&ライ 

 

商品名 :シングルカスク長濱 バーボンカスク モルト&ライ 
カスクストレングス バッチ0088
容量 :500ml
原材料 :モルト、ライ麦
アルコール:60.4%
ボトリング本数:321本
希望小売価格:15,000円+税


長濱蒸溜所のコンセプトである「一醸一樽」をもとに樽を厳選。原料はウイスキーモルト77%、ライ麦23%のマッシュビルで、各々で熟成した後にブレンドするのではなく、糖化前の段階で原料をブレンドし蒸溜を行いました。長濱モルト由来の甘味はそのままに、アフターに感じるライ麦由来のスパイシーでエッジのきいた味わいが特徴的な一本です。「カスクストレングス」でボトリングを行っているため、ウイスキー本来が持つ香味を最大限にお愉しみいただけます。

【テイスティングノート】
外観:ライトゴールド
香り:ほどよいピートを感じるライトリーピートスタイル。絹のように柔らかなモルト香とウッドのフレーバー。バニラビーンズや蜂蜜の甘さと、ハッカのような清涼感。ドライでハーバルなアロマ。
味わい:アタックにボリュームあるモルトの甘み、次第にブラックペッパーやターメリックなど
のスパイシーな味わいが広がります。後口は淡麗かつドライで、ほろ苦く深みある余韻
が長く続きます。

引用:「シングルモルト長濱2種」と、独自のマッシュビルでモルトとライ麦を蒸溜した「シングルカスク長濱」

2.長濱蒸溜所について

滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。

設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽が設置してあります。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本のクラフト蒸留所の中では現在長濱蒸溜所だけが使用しています。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。

創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されてきました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。また、蒸留器を2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。など、創業後およそ4年間で様々な変化をしてきた蒸留所です。

3.シングルモルト長濱のラインナップ

過去にも同様にシングルモルトは発売されていて、どれも「一醸一樽」をコンセプトにしたウイスキーで販売本数は200~300本前後でのリリースでした。

3-1 2020年5月19日リリース シングルモルト長濱3種

3-2 2020年11月24日リリース シングルモルト長濱3種

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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