【2021年7月1日発売】シングルモルトウイスキー「桜尾」&「戸河内」

発売情報
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桜尾蒸留所

桜尾ジン(SAKURAO GIN)で有名な「株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(サクラオB&D)」(旧社名:中国醸造株式会社)の公式HPにて「シングルモルト桜尾」「シングルモルト戸河内」が同時発売(数量限定)される情報がリリースされました。
発売日は2021年7月1日。

現在に至るまでウイスキーは「戸河内」名称のみで「桜尾」を謳ったウイスキーは初のリリースとなります。

ウイスキーづくりが始まったのは2018年1月中旬のこと。中国醸造の創業は1918年10月ということで、会社創設100周年を祝って設立されたのがSAKURAO DISTILLERYです。設立から3年が経ち、念願の広島初のシングルモルトの発売となりました。

噂によると、今回の販売数はかなり少量の為、出荷先はレストラン、ホテル、バーなどの業務店が殆どで、一般の消費者向けに小売店への流通数はかなり少ないそうです。

世界遺産・宮島の対岸にある創業の地、広島県廿日市市桜尾に誕生したSAKURAO DISTILLERY。ここで私たちは、新しい洋酒づくりの挑戦のひとつとしてシングルモルトウイスキーの製造に取り組み始めました。ウイスキーには、その土地土地の表情が色濃く映し出されます。海と山、異なる自然環境を有する広島だからこそ、それぞれの個性が豊かに花開くウイスキーを生み出します。SAKURAO DISTILLERY設立から数年の時を経て、シングルモルトウイスキー「桜尾」 「戸河内」をお届けします。
これまで挑戦を長く応援してきてくださった地元・広島の皆さまや、数ある中から私たちを選んでくださった 世界中のお客様。そして新たなチャレンジに一緒に向き合ってきた地元の農家や農林組合の皆さん、 蒸留所のスチルマン、蒸留器メーカー、バーテンダー、桜尾アンバサダーの皆さん…。今、こうして新しい 味わいをお届けすることができるのはすべての方々の想いと支えがあったからに他なりません。 皆さまへの大きな感謝を胸に、私たちはこれからもさまざまな可能性に挑戦し続けます。
引用:SINGLE MALT JAPANESE WHISKY 桜尾&戸河内|SAKURAO DISTILLERY

1.シングルモルト桜尾

 瀬戸内の海と風に磨かれた味
南に瀬戸内海、北には中国山地がそびえる廿日市市にあるSAKURAO DISTILLERY。蒸留所内の桜尾貯蔵庫には、海からの暖かい風と山からの冷たい風が届き、一年の中で大きな気温差を生み出します。その気温差が、ウイスキーの熟成を早めます。また海側に位置する貯蔵庫ゆえ、瀬戸内の穏やかな潮の香りを熟成樽にほのかにまとうのも特徴。完熟したブドウやオレンジ、ビターチョコ、バニラの甘みとスモーキーな香りが魅力。微かなスパイシーさと程よい渋みも調和しています。長く続くウッディーでスモーキーな香りと濃厚な甘みをお楽しみいただけます。
  創業の地・桜尾にある貯蔵庫で熟成
モルト原酒が眠る樽は、貯蔵庫からほど近くに佇む瀬戸内海から届く潮の気配をほのかにまといます。

引用:伝統と革新で広島から世界へ 海と山のシングルモルトウイスキー「桜尾(さくらお)」「戸河内(とごうち)」を同時リリース|prtimes.jp

製品名シングルモルト桜尾
酒 別シングルモルトウイスキー
原材料モルト
樽 種バーボン樽ほか
詰本数
度 数54%
価 格希望小売価格:9,350円(税込)
製造所桜尾蒸留所
製造者株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー

2.シングルモルト戸河内

広島の山あいで時を経て深まる味
県下最高峰の恐羅漢山や深入山、国の特別名勝・三段峡など、豊かな森林と清流が織りなす色彩、景観の美しさが際立つ安芸太田町戸河内。
そんな山あいの地にある、かつて鉄道用として使われていたトンネルを生かしているのが戸河内貯蔵庫です。  
四季を通じて冷涼な気温を保つうす暗い貯蔵庫では、SAKURAO DISTILLERYで蒸留されたモルト原酒が、新緑の香りをたっぷりと吸い込んだ樽の中で静かに熟成の時を重ねています。
新鮮なリンゴ、甘いマーマレードや、アプリコットを思わせる香りが広がり、柔らかな甘みとスムースな口当たり、爽快で穏やかな余韻をお楽しみください。
緑豊かな森と清流に囲まれた戸河内貯蔵庫で熟成
一年中冷涼な風が通り抜ける貯蔵庫で、ゆっくりと香りや味わいが磨かれます。

引用:伝統と革新で広島から世界へ 海と山のシングルモルトウイスキー「桜尾(さくらお)」「戸河内(とごうち)」を同時リリース|prtimes.jp

製品名シングルモルト戸河内
酒 別シングルモルトウイスキー
原材料モルト
樽 種
詰本数
度 数52%
価 格希望小売価格:9,350円(税込)
製造所桜尾蒸留所
製造者株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー

3.桜尾蒸留所について

1918年に広島県廿日市市に「中国酒類醸造合資会社」として設立。1938年に「中国醸造株式会社」と改称。
ウイスキー造りは1938年~1989年までモルトウイスキーの製造・販売を行っていました。当時蒸留された原酒は、戸河内にあるJR西日本の鉄道用試掘トンネルを活用した貯蔵庫に保管されていました。
2008年に「戸河内ウイスキー」の販売を開始。
2017年12月、高品質のシングルモルトウイスキーを生産するための蒸留所「SAKURAO DISTILLERY」を建設。2018年1月から蒸留開始。

4.桜尾蒸留所のその他の商品

4-1 戸河内ウイスキー

<テイスティングノート>

特徴の異なるグレーンウイスキー(柔らかな甘みをもつ原酒、ミネラルや穀物感豊かな原酒)と適度なピート香とバニラやチョコレート様の柔らかな甘みを持つモルトウイスキーをブレンドしました。若々しさを活かし、ライトな味わいの中に力強さを感じさせるウイスキーに仕上げました。


4-2 戸河内ウイスキー8年

<テイスティングノート>

100年近く培った焼酎の技術を活かし8年以上熟成させた戸河内の新緑を思わせるスパイシーな柑橘系の香りを持つグレーンスピリッツと適度なピート香とバニラやチョコレート様の柔らかな甘みを持つモルトウイスキーをブレンドしました。ミネラル感と若草の香りが特徴のスッキリとドライな味わいのウイスキーに仕上げました。


4-3 戸河内 ウイスキー SAKE CASK FINISH

<テイスティングノート>

白ワインの熟成に使用されたオーク樽で、当社で醸造した純米酒を熟成させ、さらに、その樽(Sake Cask)で戸河内ウイスキーを後熟(ウッドフィニッシュ)させました。白ワインやSakeに由来する軽やかなフルーツの香りと適度な酸味にウッドフィニッシュに由来する黒糖のような甘味が加わり、甘みと酸味にフルーツのエステリーな香りがまろやかに調和したウイスキーです。


4-4 戸河内 ウイスキー BEER CASK FINISH

<テイスティングノート>

カリブ海にあるフランス領マルティニーク(Martinique)でラムの熟成に10年使用されたオーク樽が、フランスにてIPAビールに使用され、さらにその樽(Beer Cask)で戸河内ウイスキーを後熟(ウッドフィニッシュ)させました。IPAビールに由来するさわやかなホップの香りと苦み、ラムに由来するハニーの香りに加えて、ウッドフィニッシュに由来する焼きりんごのような甘味が加わり、甘みと苦みに熟成した甘い果実の香りが調和したウイスキーです。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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