【レビュー】高藏REBORN AGED 1YEAR PLAM WINE CASK FINISH

ウィスキーレビュー
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高藏蒸留所

茨城県水戸市の明利酒造株式会社、火災から60年ぶりに復活を遂げた高藏蒸溜所のニューボーンをレビュー。

1952年に加藤高蔵氏の情熱で始まるも、火災により断念された明利酒造のウイスキー造りが60年ぶりに再開されたました。

その間に技術を磨き続け、日本酒、焼酎、ジンなどを造りながら発酵だけでなく、蒸溜技術なども磨きをかけました。
復活したウイスキーはどのような造りになっているのでしょうか?

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1.ボトルとラベルの写真

高藏 REBORN AGED 1 YEAR PLAM WINE CASK FINISH
TAKAZO REBORN AGED 1 YEAR PLAM WINE CASK FINISH

     

2.高藏 REBORN AGED 1 YEAR PLAM WINE CASK FINISH

高藏蒸留所が自信を持ってお届けするNewBorn “高藏”。

創業160年以上の明利酒類の知見を全て集約し、当初より酵母の量を3倍、発酵期間を倍以上にしたことで、得られた洗練された味わいのニューポットを熟成させました。

明利酒類のフラッグシップ商品、百年梅酒を熟成させた「プラムワイン樽」の原酒を中心にブレンドを構成。
香りはプラムの軽やかさ、味わいはレーズンのような甘みで始まり最後にスパイシーな味わいも感じていただけます。

引用:明利酒造高蔵蒸溜所公式HP

2-1.テイスティングノート

香り いちごや白桃のようなフルーティーな酸を感じる香り、バニラやシナモン
味わい フルーツキャンディ、酸味は梅に近い、後にニッキのような甘いスパイス
余韻 甘みが抜けて、果物の酸味から梅のような酸味へ、スパイス感が最後に抜けていく

2-2.商品スペック

アルコール度数 50%
酒別 シングルモルトニューボーン
樽種 梅酒樽フィニッシュ
内容量 200ml
販売本数 5,730本
希望小売価格 3,520円(税込)
発売日 2024年10月1日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 高藏REBORN AGED 1YEAR PLAM WINE CASK FINISH
容量 200ml
希望小売価格 3,520円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2024/10/8時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

ヤフーオークションでの落札価格は、現在確認できませんでした。(※2024/10/8時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

Amazonなどの通販サイトでは、現在確認できませんでした。(※2024/10/8時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:3,300円、 30ml:2,200円、15ml:1,100円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.高藏蒸留所について

本社 明利酒類株式会社
所在地 〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町338番地 
アクセス 【車】北関東自動車道「水戸南IC」より約15分

総合酒類メーカーの明利酒類株式会社が2022年9月26日にウイスキー製造免許を取得。しかし、実は1952年からウイスキー造りを開始しておりましたが、約60数年前に工場での不慮の火災によりウイスキー免許は返納。それ以降ウイスキー造りを断念していた経緯があります。

紆余曲折を経て、2022年、再開時の規模感に合わせ、人の手をかけて造られるクラフト蒸留所として「高藏蒸留所」の創業を再開させ、現在に至る。
水戸という場所は那珂川と千波湖に囲まれた豊かな水脈をもつ「水の都」。地下から湧き出るマグネシウムを豊富に含む水は、ウイスキー造りに欠かせない大事な要素のひとつです。自然の豊かな恵みを毎日変わらず、大切に汲み上げているようです。

『最高のウイスキー造りは、こだわりの基礎から』と掲げているように、高藏蒸留所の作り手達がこだわるのは、水や大麦だけではなく、味わいを決めるのに重要な酵母の研究と開発も日夜、弛まず重ねています。

6.まとめ

今までに梅酒カスクというと、あまり多くはなく、製造の際にも参考にできるものは少なかったと思います。ですが、非常にフルーティーで60年ぶりの復活は素晴らしいスタートになっていると感じます。

まだ樽からの熟成は出きっていないと思いますが、この状態ではストレートでそのまま飲むのが魅力を一番堪能できます。
熟成が進んで今の可愛らしい甘みや酸味がどのように変化していくのか?
今後がとても楽しみになるニューボーンです。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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