【レビュー】マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク『ナガサキアゲハ』

ウィスキーレビュー
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本坊酒造津貫蒸溜所

本坊酒造よりパピヨンシリーズ。マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク『ナガサキアゲハ』、特徴や価格、購入方法を解説。

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1.マルスモルト ル・パピヨンシリーズについて

「マルスモルト ル・パピヨン」シリーズは、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。
今作はパピヨンシリーズ第16弾となり、2019年にマルス津貫蒸溜所で蒸溜された原酒をシェリー樽で屋久島エイジングセラーにて熟成したものを使用。

 商品名カスクボトリング数価格(税込)
第1弾オオルリシジミアメリカンホワイトオーク599本10,450円
第2弾アオスジアゲハバーボン樽215本9,900円
第3弾ミヤマシロチョウアメリカンホワイトオーク585本9,900円
第4弾 ツマベニチョウバーボン樽182本12,100円
第5弾ミヤマカラスアゲハアメリカンホワイトオーク560本11,000円
第6弾イシガケチョウ シェリー樽464本11,000円
第7弾ギフチョウアメリカンホワイトオーク576本13,200円
第8弾ヤクシマルリシジミバーボン樽469本12,100円
第9弾クモマツマキチョウシェリーバット643本12,100円
第10弾クジャクチョウシェリーバット635本12,100円
第11弾モンキアゲハバーボン樽433本11,000円
第12弾マルスモルト ル・パピヨン 小松孝英 エディションアメリカンホワイトオーク365本297,000円
第13弾アイノミドリシジミ梅酒樽567本13,200円
第14弾ヒメシロチョウバーボンサクラヘッドカスク567本12,100円
第15弾ミヤマシジミシェリーカスク818本14,300円 
第16弾ナガサキアゲハシェリーカスク621本15,400円

こちらのシリーズすべてがシングルカスクもしくはダブルカスクでボトリングされているので毎回限定本数はとても少なく、希少性の高いジャパニーズウイスキーのひとつです。

商品詳細と過去シリーズはコチラ

2.マルス津貫蒸溜所について

マルス津貫蒸溜所

所在地〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594
操業開始2016年

南さつま市加世田津貫。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」

薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP

3.商品名と写真

マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク『ナガサキアゲハ』

MARS MALT Le Papillon Single Cask P.memnon

     

4.特徴

「マルスモルト ル・パピヨン」は、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。シーボルトが長崎で採取したことが名前の由来になっている大型の蝶「ナガサキアゲハ」がテーマの本商品は、日本では南西諸島で見ることのできる翅が白化したメスがハイビスカスで吸蜜する南国らしい様子をイメージし、樽の選定を行いました。マルス津貫蒸溜所で2019年に蒸留し、屋久島エージングセラーにてシェリー樽で熟成させた1樽をナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルターで瓶詰したシングルカスク・シングルモルトウイスキーの逸品です。

引用:本坊酒造 公式通販 / マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク <ナガサキアゲハ> 

4-1.テイスティングノート

香りピート、ガトーショコラ、革製品、ミネラル、レモン、クローブ、加水するとリンゴ
味わい焚火っぽい煙、ダークチェリー、アーモンド、いぶりがっこ、アップルパイ
余韻ピートが少し抜けた後にシェリーの苦みと甘みが長く残る

4-2.商品スペック

アルコール度数59%
酒別シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種シェリーカスク
内容量700ml
販売本数621本
希望小売価格15,400円(税込)
発売日2024年3月

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク『ナガサキアゲハ』
容量700ml
希望小売価格税込:15,400円

6₋2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売は公式の抽選販売前ですが、38,000円~50,000円前後となっています。※2024/3/19時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの転売は現在確認されていません。※2024/3/19時点)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

マルス モルト ル パピヨン ナガサキアゲハ 津貫蒸留所 屋久島エイジング シェリーカスク シングルカスク
ノーブランド品

※2024/3/19時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,620円 30ml:3,080円、15ml:1,540円  などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

今回のパピヨンシリーズは津貫シェリーカスク屋久島エージングとなりました。

初めに一覧を掲載していますが、ボトリング数の少なさから、パピヨンシリーズは転売価格もかなり高騰していて、過去の商品も現在10万円以上で取引(メルカリ・ヤフオク)されているものもあるようです。

今後も続いていくシリーズですので、次回作にも注目です。

■本坊酒造・パピヨンシリーズに関するその他の記事も是非ご覧ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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