黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 2nd

ウィスキーレビュー
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丹波蒸溜所

黄桜㈱が手掛ける丹波蒸溜所の「黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 2nd」をレビュー。特徴や価格、購入方法を解説。

黄桜といえば大手の日本酒メーカーですが、現在はビールやウイスキー等、多岐にわたる製品をリリースしています。
そんな黄桜の作るウイスキーは、最初こそステンレスタンクでの蒸溜でしたが、現在では銅製のポットスチルも稼働し、更に本格的に製造が進んでいくことになると思われます。

現在は生産本数こそ多くはないものの、今後は供給も少し増えていき、今後間違いなく京都を代表するウイスキーメーカーになると思います。

※丹波という同名で紛らわしい名前のウイスキーがありますが、当サイトでは紹介させていただくのは、

黄桜ウイスキー 丹波です。店頭などで見かけて購入を考えている方は間違えて購入されないよう、ご注意ください。

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1.ボトルの写真と購入できるサイト

黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 2nd
Kizakura tamba single malt Bottled in 2024 2nd

   

 

2.黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 2ndの特徴

黄桜のウイスキーアンバサダーを務める北畑晃輝氏(BAR Silver Moonオーナー)と藏貫哲朗氏(BAR Lag Wagon代表)両名の監修によるブレンド。キーモルトに据えたのはシェリー樽熟成のピート原酒。花火の煙やなめし革を連想する重厚なアロマにハニートーストや乾燥果実のフレーバー、余韻にはスパイスとビターチョコレートが香ります

引用:黄桜 丹波蒸溜所 ウイスキー | 黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 2nd

2-1.テイスティングノート

香り いぐさ、青っぽい煙の香り、吟醸的な香り、スパイシーな南国フルーツ
味わい ドライパイン、焦がしキャラメル、ハイカカオ、ジンジャーブレット
余韻 胡椒や生姜に様なスパイシーな風味が長く残り、オーク様のウッディな香りと渋みが長く残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 47%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 キーモルト:シェリー樽ピーテッド原酒
内容量 700ml
販売本数 数量限定
希望小売価格 9,900円(税込)
発売日 2024年11月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 黄桜 丹波シングルモルト Bottled in 2024 1st
容量 700ml
希望小売価格 9,900円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できません。(※2024/10/30時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、現在出品確認できませんでした。過去のシリーズは販売がありました。(※2024/10/30時点) 

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは、出品が確認できませんでした。 (※2024/10/30時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,300円、30ml:2,200円、15ml:1,100円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.黄桜㈱とは?

会社名 黄桜株式会社 
設立 1925年10月
本社所在地 〒612-8046 京都府京都市伏見区塩屋町223番地
所有蒸留所 黄桜 丹波蒸留所

6.丹波蒸溜所とは?

蒸留所名 黄桜 丹波蒸留所
所在地 兵庫県丹波篠山市今田町本荘堂ヶ谷1-19
操業開始 2018年

以前から地ビールを製造しており、その原料の調達ルートを用いて、理想の香り・味わいの原酒を実現するため原料の選定に取り組んでいます。 麦芽は英国産、ピーテッドとノンピート両方の麦芽を使用。

1998年から京都で最初の地ビールメーカーとしてスタートしたビール製造の技術を活かしてウイスキー用に最適な麦汁の仕込を実施。杜氏による発酵管理手法や、清酒酵母をはじめとした様々な酵母の活用など、清酒造りで培った独自の発酵技術を存分に活かし、もろみの発酵管理を行っている。発酵槽はイタリアのガルべロット社製木製発酵漕2基と開放型ホーロータンク4基。醪日数は4日〜7日。

以前はステンレス製の蒸留器を使用。2021年にスコットランドのフォーサイス社製の銅製ポットスチルを導入。  初留 : 2,500L ストレート型 再留 : 2,000L バルジ型

標高約300mにある蒸溜所を取り囲むのは自然豊かな山々と、“丹波の森”と呼ばれる深い緑の中。年間の寒暖差は30度、朝方には霧に包まれ、山々に磨かれた湿潤な空気の中で熟成が行われている。

熟成用の樽には、バーボン樽の他、新樽やリチャーカスク、各種シェリー樽にミズナラ樽など多様な樽を使用。

「ワールド・ウイスキー・アワード2024」で「丹波蒸溜所 ニューボーン ノンピートシェリーカスク19ヶ月熟成」がCategory Winner」を受賞するなど注目を浴びている。

2004年 単式焼酎製造免許、丹波工場敷地内で蒸留開始。ステンレスのポットスチル1基で本格焼酎の製造を開始。
2006年 黄桜株式会社に社名変更。
2018年 ウイスキー製造免許取得。製造を開始。
2021年 黄桜クラフトジン「花物語」を発売。フォーサイス社の蒸留器2基を設置し、本格的にウイスキー生産を開始。
2024年 黄桜シングルモルトウイスキー「丹波」、黄桜ブレンデッドモルトウイスキー「Sakura Chronos サクラクロノス」発売。

7.まとめ

価格帯も国内シングルモルトとしてはかなりお買い得ともいえます。生産本数は多くないため、入手はしずらいかもしれませんが、もし店頭などで見かけた場合は購入してもいいかもしれません。

現在稼働しているフォーサイス社製のポットスチルで蒸溜した、「丹波蒸溜所 ニューボーン ノンピートシェリーカスク19ヶ月熟成」は「WWA2024」にて「Category Winner」を受賞するなど注目を浴びている丹波蒸溜所。

今後はこの最新のスチルの原酒を使用したウイスキーがどのような仕上がりになっているのか、今から楽しみです。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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