【レビュー】琉歌 NEW BORN 2025 ex-BOURBON CASK

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州崎蒸留所(新里酒造)

シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2025。新里酒造・州崎蒸留所より新発売。特徴や価格、購入方法を解説。

新里酒造株式会社が運営する「州崎蒸留所」は2020年5月から蒸留開始。「シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2025」が発売されました。

沖縄の亜熱帯での熟成は非常に湿度が高くエンジェルズシェアはおよそ10%。

前回はオロロソシェリー樽に1年3か月、スパニッシュオーク樽に3か月の熟成でトータル1年6カ月の熟成。こちらはTWSCのニューボーン部門でジャパングランプリを獲得
今回は1st Fillのバーボン樽熟成、スパニッシュオ―クにて後熟でのリリースとなりました。

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1.ボトルとラベルの写真

シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2025
Single Malt Whisky Ryuka New Born 2025
    

2.シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2025の特徴

沖縄産シングルモルト「琉歌」の深化

前作では、シェリー樽由来の干しぶどうやイチジク、ローストナッツ などの香りに加え、短熟ながら樽感の乗った濃厚な味わいが特徴でした。今作では一転、バーボン樽を用いることで、正統派なウイスキーの魅力を追求しました。

バーボン樽由来のオレンジやバニラの香りに、カスタードのような滑らかな甘み。そこにスパニッシュオーク樽由来のシナモンやクローブなどのスパイシーなニュアンスを加え、シンプルでありながら、複雑性と奥行きを感じられる味わいに仕上げました。

4-1.テイスティングノート

香り オレンジピール、パイナップルなどの明るい果実感、ジンジャーシロップ、少しアーモンドチョコ
味わい バニラ、ピンクグレープフルーツ、はちみつ、白胡椒
余韻 明るく溌溂とした酸味の後にクリーミーな甘みが長く残る

4-2.商品スペック

アルコール度数 58%
酒別 ニューボーン
樽種 ファーストフィルバーボン樽、スパニッシュオーク樽後熟
内容量 700ml
販売本数 6,000本
希望小売価格 11,000円(税込)
発売日 2025年7月1日

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.定価とネット上の価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2025
容量 700ml
希望小売価格 税込:11,000円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリの転売価格12,000円~15,000円となっています。(2025年7月2日現在)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、確認できませんでしたが、定価での出品はありました(※2025/7/2時点)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、12,000円前後で販売されています。(2025年7月2日現在)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,970円、30ml:1,980円、15ml:990円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

1.メーカー

1846年創業の沖縄最古の泡盛蔵元であり、2020年4月にウイスキー製造免許取得。3年熟成のシングルモルトもすでに沖縄県内限定で発売がされました。

会社名 新里酒造株式会社
設立 1846年
本社所在地 〒904-2234 沖縄県うるま市州崎12-17
所有蒸留所 州崎蒸留所

2.蒸留所情報

蒸留所名 州崎蒸留所
所在地 〒904-2234 沖縄県うるま市州崎12-17
操業開始 2020年4月 ウイスキー製造免許取得

1846年創業の沖縄最古の泡盛蔵元の新里酒造が日本最南端に蒸溜所を建設。
2020年4月ウイスキー製造免許取得。5月から製造開始。
現在販売されている「新里WHISKY」は海外のブレンデッドウイスキーに、新里酒造の「泡盛」をシェリー樽に13年熟成させたいわゆるスピリッツを数%ブレンドして造り上げたウイスキー。

2021年4月に自社蒸留の「NEW MAKE 新里」をリリース。限定350本は即日完売
現在使用しているポットスチルは泡盛を蒸留しているものを併用。現在3基のポットスチルを所有している。熟成に使用している樽で製品に使用されているのは3種類(シェリー樽・バーボン樽・スパニッシュオーク樽)で、3年熟成を経てウイスキーもすでに沖縄県内で限定販売された。毎日1仕込みのペースで原酒を生産している。公式Instagramはこちら

州崎蒸留所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

州崎蒸留所(新里酒造)
「州崎蒸留所(新里酒造)」の記事一覧です。

7.まとめ

「明るいウイスキー」という表現がぴったりな、シンプルな構成ながら芯のある味わい。

加水すれば、軽やかでみずみずしいフルーツの香味が立ち上がり、ストレートではスパニッシュオーク由来のスパイシーさとほのかなチョコレート感が楽しめます。

1年6か月の熟成と若めではありますが、その若さこそがもたらすエネルギーと個性も、このニューボーンのの魅力のひとつです。

■新里酒造・州崎蒸留所のその他の商品

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シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2023は、2023年6月9日発売、11,000円(税込)。沖縄の亜熱帯での熟成は非常に湿度が高くエンジェルズシェアはおよそ10%。オロロソシェリー樽に1年3か月、スパニッシュオーク樽に3か月の熟成でトータル1年6カ月の熟成
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.50 2025年6月号

『ウイスキーガロア』6月号、巻頭特集はシングルモルトを世界に知らしめたディアジオ特集・後編。
メーカー別に蒸留所を集成・徹底解説する新シリーズ「スコッチ蒸留所名鑑」を始動。
第1弾ではスコットランドに30の蒸留所を擁するディアジオ社が登場!
最新号ではスペイサイド・アイラの20蒸留所を一挙掲載します。
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 後編]
ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <スペイサイド・アイラ編>
カードゥ/モートラック/クラガンモア/グレンエルギン/ローズアイル/カリラ/ラガヴーリン/ポートエレン/オスロスク/ベンリネス/ダルユーイン/ダフタウン/グレンダラン/グレンロッシー/マノックモア/リンクウッド/インチガワー/ストラスミル/グレンスペイ/ノッカンドオ
◆Chinese Whisky ――国家級 中国威士忌 最新事情
叠川(チュアン)蒸留所/沃林(オーリン)クーパレッジ/青島(チンタオ)蒸留所
◆日本のクラフト蒸留所最前線
新道蒸溜所/朝倉蒸溜所
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第6回] 小正嘉之助蒸溜所 小正芳嗣氏

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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