【レビュー】シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2023

ウィスキーレビュー
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州崎蒸留所(新里酒造)

シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2023。新里酒造・州崎蒸留所より新発売。特徴や価格、購入方法を解説。

新里酒造株式会社が運営する「州崎蒸留所」は2020年5月から蒸留開始。今回初となるシングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2023が発売されました。
オロロソシェリー樽に1年3か月、スパニッシュオーク樽に3か月の熟成でトータル1年6カ月の熟成。沖縄の亜熱帯での熟成は非常に湿度が高くエンジェルズシェアはおよそ10%。ウイスキーの色も相当色濃く出ているようで、その味わいは大いに期待できるのではないでしょうか。

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1.新里酒造株式会社とは?

シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2023を製造している「新里酒造株式会社」は、1846年創業の沖縄最古の泡盛蔵元であり、2020年4月にウイスキー製造免許取得しまさにこれからが楽しみな蒸溜所です。

会社名新里酒造株式会社
設立1846年
本社所在地〒904-2234 沖縄県うるま市州崎12-17
所有蒸留所州崎蒸留所

2.州崎蒸留所とは?

シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2023を製造している蒸溜所は、沖縄県うるま市に位置する「州崎蒸留所」

蒸留所名州崎蒸留所
所在地〒904-2234 沖縄県うるま市州崎12-17
操業開始2020年4月 ウイスキー製造免許取得

1846年創業の沖縄最古の泡盛蔵元の新里酒造が日本最南端に蒸溜所を建設。
2020年4月ウイスキー製造免許取得。5月から製造開始。
現在販売されている「新里WHISKY」は海外のブレンデッドウイスキーに、新里酒造の「泡盛」をシェリー樽に13年熟成させたいわゆるスピリッツを数%ブレンドして造り上げたウイスキー。

2021年4月に自社蒸留の「NEW MAKE 新里」をリリース。限定350本は即日完売
現在使用しているポットスチルは泡盛を蒸留しているものを併用。現在3基のポットスチルを所有している。熟成に使用している樽は今のところ3種類(具体的には不明だが、おそらくシェリー樽・バーボン樽あたりか)で、3年熟成を経てウイスキーとして販売していく意向。毎日1仕込みのペースで原酒を生産している。公式Instagramはこちら

州崎蒸留所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

州崎蒸留所(新里酒造) | ジャパニーズウイスキーディクショナ...
Japanese Whisky Dictionary

3.ボトルの写真と購入できるサイト

シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2023
Single Malt Whisky Ryuka New Born 2023

4.シングルモルトウイスキー琉歌NEW BORN 2023の特徴

沖縄の亜熱帯気候で熟成したシングルモルトウイスキー

沖縄の亜熱帯気候で貯蔵した場合、エンジェルズシェアが年間 10%と高くなりますが、その分樽成分の抽出が早く、短期熟成で樽感の強い酒質を造ることができます。この琉歌NWEBORN2023も熟成期間1年と6カ月と短期間ではあるものの、長期熟成に負けない濃厚で複雑な味わいのウイスキーとなっています。
シェリー樽由来のレーズンなどのベリー系ドライフルーツ、オレンジ、煮詰めたジャム、ダークチョコレートの香り、スパニッシュヴァージンオーク樽由来のスパイシーでエキゾチックな香り、原酒ならではの力強くリッチで重厚な味わいをお楽しみください。

4-1.テイスティングノート

香り乳酸系の酸味、干しブドウやベリーの酸味、バラのようなエレガントな香り
味わい濃厚なジャム、赤い果実、チョコレート、スパイシーな味わい
余韻酸味から伸びのある心地よい甘さへと変化して広がる

4-2.商品スペック

アルコール度数58%
酒別ニューボーン
樽種オロロソシェリー樽、スパニッシュオーク樽
内容量700ml
販売本数数量限定
希望小売価格11,000円(税込)
発売日2023年6月9日

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.定価とネット上の価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名シングルモルトウイスキー琉歌 NEW BORN 2023
容量700ml
希望小売価格税込:11,000円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリの転売価格11,700円~12,500円となっています。(2023年7月5日現在)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、最安7,750円、最高7,750円、平均7,750円となっております。(※2023/7/5時点より過去180日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、11,000円前後で販売されています。(2023年7月5日現在)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,970円、30ml:1,980円、15ml:990円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

1年6カ月の熟成とは思えないほどの濃いルビー色をしています。香り、味わいはまさに濃厚です。オロロソシェリーの樽感の甘さや渋さなども感じつつ、スパニッシュオーク樽特有のスパイシーでエレガントなニュアンスがうまくマッチしています。少し加水したくらいがちょうど良い感じです。ニューボーンなのでまだ若さは感じますが、今後に期待できる出来栄えとなっていると感じます。来年には3年熟成のジャパニーズウイスキーがリリース予定との事でとても楽しみです。

■新里酒造・州崎蒸留所のその他の商品

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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