薩摩酒造が手掛ける本土最南端の『火の神蒸溜所』が初のイベント開催
今、鹿児島が熱い。
薩摩酒造といえば「さつま白波」や「神の河」が有名ですが、2022年12月にウイスキー免許を取得し、2023年より蒸溜を開始。
今月にニューボーンを発売し、TWSC 2025にてBEST DESIGN賞を獲得し、勢いに乗る蒸留所が現時点では見る事のできない蒸留所内の立ち入りが可能。
かつここでしか買えないウイスキーも販売される、との事。
1.概要
2023年より新たにウイスキー製造を開始した火の神蒸溜所にて、初となるウイスキーイベント「火の神蒸溜所ウイスキーまつり2025」を開催いたします。
火の神蒸溜所は本年、アジア最大級の蒸留酒の品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025」において、BEST DESIGN DISTILLERYを獲得いたしました。2025年10月現在、普段は入場する事の出来ない蒸溜所内にて様々なコンテンツをご用意しております。
また、当日はまつりの開催を記念して当蒸溜所のチーフブレンダーが厳選した1樽をボトリングした「HINOKAMI WHISKY MATSURI LIMITED EDITION2025」の販売や
地元企業様のブース出展など枕崎の魅力を存分にお楽しみいただける内容となっております。
※当日は本坊酒造 津貫蒸溜所と火の神蒸溜所を結ぶシャトルバスも運行いたします。
2.開催日程詳細
【開催日程】
2025年11月9日(日) 10:00 ~ 16:00
【開催場所】火の神蒸溜所
〒898-0043 鹿児島県枕崎市火之神北町388
【駐車場】さつま流通サービス(株)
〒898-0029 鹿児島県枕崎市大塚南町403-3
当日は駐車場から火の神蒸溜所間のシャトルバスを運行いたします。
また、同日開催の津貫蒸溜所⇔火の神蒸溜所間シャトルバスも約30分間隔で運行予定を予定しております。
※火の神蒸溜所内に駐車場はございませんのでご注意ください。
3.当日の流れについて
・入場料無料
・コイン販売ブースにて火の神蒸溜所オリジナルコイン(1枚200円)をご購入
・飲食ブースではコインを使用してお支払い
※コインは販売ブースで追加購入も頂けます。イメージは添付画像をご参照ください。
※限定ボトル等の物販にはコインは使用できません。
当日は、10月7日に発売したばかりの「HINOKAMI NEW BORN#1」も杯売りにて
ご提供し、「枕崎鰹船人めし」など枕崎らしいフードも多数お楽しみいただけます。
ステージでは、枕崎火の神太鼓保存会による太鼓演奏や鰹解体ショーなど、こちらも枕崎の魅力を存分に感じられる催しをご用意しております。
今後も最新情報を随時公式ブランドサイトにて更新いたします。
4.まつり限定ボトル「HINOKAMI WHISKY MATSURI LIMITED EDITION 2025」
明るい柑橘とリンゴの爽やかさに、フルーツヨーグルトやバナナケーキの柔らかな甘みが重なる。
奥に漂う白い煙とほのかなピートが、炎の揺らめきのようにバニラやミルクチョコとやさしく溶け合う。
塩味のキレに、ベリーや紅茶のエレガントなニュアンスをまとい、 火の神の痕跡を思わせる5ppmの余韻が、祭りの夜空に舞う花火のように鮮やかに燃え続ける。
・モルトウイスキー(シングルカスク、カスクストレングス)
・ピートレベル5PPM
・アルコール度数59%
・容量200ml
※本商品のご購入は当蒸溜所にお越しのお客様のみとなります。ご了承ください。
3.メーカー
鹿児島の焼酎と言えばかならず名前が挙がると言っても過言ではない、焼酎「さつま白波」で有名な「薩摩酒造株式会社」が、2022年12月にウイスキー製造免許を取得。
2023年2月よりモルトウイスキーの製造を開始。
早くも2023年11 月には、連続式蒸留機を新設し、モルトウイスキーに加えグレーンウイスキーの製造開始も予定している。
元々薩摩酒造では、ホワイトオーク樽で熟成させた麦焼酎「神の河」を1988年より生産しており、焼酎メーカーとしては日本で唯一、独自の「樽工房」と「樽貯蔵庫」を有し、専属の「樽職人(クーパー)」が樽の管理・再生を行なっています。
ちなみに樽職人は日本全国で60名ほどしかいません。
従って、モルト、グレーン、クーパレッジ(製樽)と全てを自社で賄えるオールジャパニーズウイスキーを作る事が出来る、非常に期待値の高い蒸溜所の一つと言え、薩摩酒造は本坊グループの一社である為、本坊酒造のマルス信州と津貫の二つの蒸溜所と熊本の山鹿蒸溜所の3つの蒸溜所から技術提供を受けている事も、更に期待値を高くさせてくれる。
公式コメントでは「ショップやバーを備えた施設もオープンし、一般のお客様の見学も受け入れる開かれた蒸溜所とする予定です。「火の神蒸溜所」は、世界水準の品質の実現と共に、ウイスキーの魅力を惜しみなく見学頂ける施設を備えることで、世界で愛される新たなジャパニーズウイスキーを目指してまいります。」
蒸留機は日本産ランタン型蒸留機2機、生産規模17.5万リットルの予定、麦芽仕込量(ワンバッチ):1.1トン
2026年内にシングルモルト「火の神」をリリース予定。
所在地 |
〒898-0043 鹿児島県枕崎市火之神北町388番地 |
アクセス | JR枕崎駅から徒歩20分 |
操業開始 | 2023年2月 |
公式HP | HINOKAMI JAPANESE WHISKY|火の神蒸溜所 |
見学 | ー |
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号
【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所
サントリーの伝統が息づく「工房」へ
The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。