【レビュー】シングルモルト駒ヶ岳 AGED 8 YEARS スモールバッチ

ウィスキーレビュー
ウィスキーレビュー
本坊酒造駒ヶ岳蒸溜所

マルス信州駒ヶ岳蒸溜所のスモールバッチリリース。シングルモルト駒ヶ岳AGED 8 YEARSスモールバッチをレビュー。

今年発売された駒ヶ岳蒸溜所のスモールバッチエディション。今作は限定440本、8年以上熟成された原酒のみを使用し、最長原酒は30年以上前のものが使用されています。

スポンサーリンク

1.ボトルとラベルの写真

シングルモルト駒ヶ岳 AGED 8 YEARS スモールバッチ
Single Malt KOMAGATAKE Aged 8 Years Small Batch
     

2.シングルモルト駒ヶ岳 AGED 8 YEARS スモールバッチの特徴

限定440本 シングルモルトウイスキー
日本アルプス山系、駒ヶ岳の麓にある長野県上伊那郡宮田村。良質な水と豊かな自然に囲まれた標高798mに位置する静寂な森の中にマルス駒ヶ岳蒸溜所はあります。
「シングルモルト駒ヶ岳 AGED 8 YEARS スモールバッチ」は、信州の冷涼な環境の下で熟成されたモルトウイスキーの中から、8年以上熟成された原酒数樽を厳選・ヴァッティングして瓶詰した、稀少なシングルモルトウイスキーの逸品です。


引用:本坊酒造公式サイト

-1.テイスティングノート

香り 熟したあんずや柿、メープルトースト、セイロンティー、木製家具
味わい 厚みのある甘さ、キャラメルポップコーン、革製品、リンゴ飴、ナツメグ
余韻 コクのある甘みと古木系香り、新樽のニュアンスが複雑に残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 55%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
蒸溜年 1992/2011/2014/2015/2016(瓶詰:2025年)
内容量 700ml
販売本数 440本
希望小売価格 26,400円(税込)
発売日 2025年11月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト駒ヶ岳 AGED 8 YEARS スモールバッチ
容量 700ml
希望小売価格 26,400円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2025/11/4時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、現在確認できませんでした。(※2025/11/4時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは、現在確認できませんでした。(※2025/11/4時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:6,930円 、30ml:4,620円、15ml:2,310円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.製造メーカーについて

本坊酒造株式会社

設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

6.蒸留所について

マルス駒ヶ岳蒸溜所

蒸溜所は、長野県の宮田村に位置する「マルス信州蒸溜所」。
2024年3月から名称を【駒ヶ岳蒸溜所】へと変更しております。

所在地 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752-31
操業開始 1985年

鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。

澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は大変厳しいものがあります。
こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。
1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。
2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。

2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設、既存の設備及び施設を改修。
新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。
引用:本坊酒造公式HP

■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)

マルス駒ヶ岳蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

駒ヶ岳蒸溜所
「駒ヶ岳蒸溜所」の記事一覧です。

7.まとめ

年に一度だけの特別なリリースとして注目を集める「駒ヶ岳スモールバッチ」。
今回のボトルは表記熟成年数は8年ながらも、キーモルトにはなんと32年熟成の原酒が使用されています。
長い歴史を持つマルス信州蒸溜所の豊かなストックを背景に、複数の年代を巧みにブレンド。

駒ヶ岳らしい熟した柿や杏子を思わせる果実香に、オーク樽由来のウッディな香りと、ほのかにバニラ、キャラメル、そしてスパイスのニュアンスが重なります。
しなやかで厚みのあるボディと、オークのビターさが、その後の長い余韻へと続きます。

■「駒ヶ岳」に関するその他のレビュー記事も是非ご覧ください。

https://jpwhisky.net/komagatake-ipacask-2025-51907/‎

【発売情報】シングルモルト駒ヶ岳
リミテッドエディションのみで発売されていたシングルモルト駒ヶ岳。なんと定番販売商品となって登場。
スポンサーリンク

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所

サントリーの伝統が息づく「工房」へ

The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

Ryuhei Oishiをフォローする
シェアする
タイトルとURLをコピーしました