【レビュー】高藏 the First

ウィスキーレビュー
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高藏蒸留所
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60年の時を越えて、再び動き出した蒸留所。
高藏 the Firstが刻む新たな一歩。

1952年に加藤高蔵氏の情熱で始まるも、火災により断念された明利酒造のウイスキー造りが60年ぶりに再開されたました。

「高藏 the First」は、その全ての原酒が、2022年の蒸留再開後、水戸市の高藏蒸留所で発酵・蒸留・熟成したモルト原酒だけでつくる、蒸留所初のジャパニーズシングルモルトウイスキーです。
本商品では、プラムワインカスクをメインの構成原酒として、バーボンカスク、ピノ・デ・シャラントカスクで熟成した3種類の原酒をヴァッティングされています。

同じヴァッティング原酒から、アルコール分48%のスタンダードタイプと、加水せず瓶詰めしたCASK STRENGTHの2タイプが発売されています。
この記事ではスタンダードタイプの味わいや香りからその一杯が描く個性を紐解いていきます。

1.ボトルとラベルの写真

高藏 the First
TAKAZO the First

  

2.高藏 the First

高藏蒸留所では、日本独自のミズナラ樽をはじめとし、バーボン樽やシェリー樽、ポートワイン樽、ラム樽などをウイスキーの熟成に使用しています。中でも特徴的なのは、明利酒類の看板商品である百年梅酒の熟成を行った「プラムワイン樽」。
芳醇な梅酒の香りが染み込んだ樽での熟成により、日本ならではのフルーティな味わいの骨格がつくられます。
600種類の商品を手がける明利酒類の知見を活かし、個性豊かなウイスキーを造っています。

高藏 the First

本商品では、プラムワインカスクをメインの構成原酒として、バーボンカスク、ピノ・デ・シャラントカスクで熟成した3種類の原酒をヴァッティング。プラムワインカスクの果実味を核に、バニラを思わせる甘みと、厚みのある華やかさを重ねました。
加水48%で香りの広がりと飲みやすさを両立し、高藏蒸留所が目指す個性をバランスよく表現しています。

引用:明利酒造高蔵蒸溜所公式HP

《ピノ・デ・シャラントカスクとは》

ピノ・デ・シャラントカスクは、ブドウ果汁にコニャックをブレンドして熟成させた甘い味のワインのようなものです。主にコニャック地方で作られ、酒精強化ワインの一種です。
ピノ・デ・シャラントは、白、赤、ロゼのバリエーションがあり、特に白のものは日本でも人気があります。生産には、発酵していないブドウ果汁とコニャックを混ぜて熟成させる方法が用いられます。

2-1.テイスティングノート

香り 完熟したすもも、黄桃、シナモン、バニラ
味わい ドライフルーツ、シュークリーム、酸味があり後味に甘いスパイス感
余韻 穏やかな甘みから果実由来の酸味が覗き、最後に心地よいスパイス感が包み込む

2-2.商品スペック

アルコール度数 48%
酒別 ジャニーズシングルモルトウイスキー
樽種 梅酒樽、バーボン樽、ピノ・デ・シャラント樽
内容量 700ml
販売本数 5,800本
希望小売価格 12,100円(税込)
発売日 2026年10月16日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 高藏 the First
容量 700ml
希望小売価格 12,100円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2026/10/20時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

ヤフーオークションでの落札価格は、現在確認できませんでした。(※2026/10/20時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

Amazonなどの通販サイトでは、12,500円前後のものが確認できました。(※2026/10/20時点)
残り数点なのでお早めにお買い求めください。

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:3,300円、 30ml:2,200円、15ml:1,100円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.高藏蒸留所について

本社 明利酒類株式会社
所在地 〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町338番地 
アクセス 【車】北関東自動車道「水戸南IC」より約15分

総合酒類メーカーの明利酒類株式会社が2022年9月26日にウイスキー製造免許を取得。しかし、実は1952年からウイスキー造りを開始しておりましたが、約60数年前に工場での不慮の火災によりウイスキー免許は返納。それ以降ウイスキー造りを断念していた経緯があります。

紆余曲折を経て、2022年、再開時の規模感に合わせ、人の手をかけて造られるクラフト蒸留所として「高藏蒸留所」の創業を再開させ、現在に至る。
水戸という場所は那珂川と千波湖に囲まれた豊かな水脈をもつ「水の都」。地下から湧き出るマグネシウムを豊富に含む水は、ウイスキー造りに欠かせない大事な要素のひとつです。自然の豊かな恵みを毎日変わらず、大切に汲み上げているようです。

『最高のウイスキー造りは、こだわりの基礎から』と掲げているように、高藏蒸留所の作り手達がこだわるのは、水や大麦だけではなく、味わいを決めるのに重要な酵母の研究と開発も日夜、弛まず重ねています。

6.まとめ

ジャパニーズウイスキーで梅酒カスクを使用して熟成させた一本は、国内でも極めて限られた存在です。

その味わいは熟した果実感を思わせる華やかな香りに、バニラやカスタードのような柔らかな甘みが広がる味わい。酸味と甘みのバランスの調和がとれている一本です。
長い空白を越えて、再び始まったウイスキー造りに込められているこだわり。その歴史とこだわりを思えば目の前の一杯がもつ意味も少し違って感じられるかもしれません。

過去から未来に一歩踏み出したウイスキー。
その一杯を是非、BAR新海でお楽しみください。

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.58 2026年10月号

[巻頭特集]
スコッチウイスキー最前線2026 第2弾
バルヴェニー/モートラック/オルトモア/グレントファース/カブラック/ダンフェイル/ボニントン/グレンモーレンジィ
◆ビル・ラムズデン博士が語る グレンモーレンジィ ハリソン・フォード リミテッドエディション

[第2特集]
日本のクラフト蒸留所最前線
SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE/SETOUCHI DISTILLERY/丹丘蒸留所/野沢温泉蒸留所
◆野沢温泉蒸留所 ヨネダイサム氏 2つの製法が融合 初リリースの舞台裏

[ブランド解説&インタビュー]
◆サラ・バージェス氏に聞く 200周年を迎えるオールドプルトニーの魅力
◆二十四節気シリーズ完結! 厚岸蒸溜所の第二章 樋田恵一氏/立崎勝幸氏
◆五島つばき蒸溜所 東の果てと西の果て 二つの風景が重なるピーテッドジン
◆スピリッツ・リキュール工房ツアーで体感するサントリーのものづくり

[イベントリポート]
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026授賞式
◆Whisky Festival 2026 in OSAKA

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

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この記事を書いた人
OTSUKASHOTA

山梨県出身。BAR新海 芝大門店所属。
バーテンダーとして経験を積む中で、「BARはお酒を提供する場所ではなく、一杯を通して人と物語を繋ぐ場所」であることを実感。ジャパニーズウイスキーの味わいはもちろん。その歴史や蒸留所の背景、造り手の思いに惹かれ、日々知識を深めている。
JWDでは、初心者から愛好家まで楽しめる記事を目指し、現場ならではの視点で情報を発信する。

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