【レビュー】響 BLOSSOM HARMONY 2021

ウィスキーレビュー
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サントリー山崎蒸溜所白州蒸溜所知多蒸溜所

日本が世界に誇るブレンデッドウイスキーの最高峰「響」。
サントリーが日本に保有する「山崎蒸溜所」「白州蒸溜所」「知多蒸溜所」、この3つの蒸留所で作られ、貯蔵されている80万を超える個性豊かな原酒から厳選された長期熟成原酒がブレンドされていると言われています。
1923年の山崎蒸溜所の操業から約100年の歳月により培われてきた伝統のブレンド技術によって生み出された「響」は、1989年に創業90周年を記念して発売された最高峰のプレミアムブレンデッドウイスキーです。日本人の繊細な味覚に合うウイスキーづくりを追求し続けた、創業者であり初代マスターブレンダーの鳥井信治郎の思いを継承し誕生しました。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

サントリー山崎蒸溜所

所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃。「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。

「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
引用:YAMAZAKI MOMENTS

【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

画像出展:山崎倶楽部

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「山崎蒸溜所」の記事一覧です。

サントリー白州蒸溜所

所在地 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始 1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「白州蒸溜所」の記事一覧です。

サントリー知多蒸溜所

所在地 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地
操業開始 1973年

伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

知多蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 知多蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「知多蒸溜所」の記事一覧です。

3.商品名と写真

響 BLOSSOM HARMONY 2021
hibiki blossom harmony 2021

4.特徴

祝いの席に華を添える、芳しい香りと円やかな味わい
中味は、「響」の主な構成原酒をベースに、ブランド初となる桜樽で後熟させた希少な長期熟成グレーン原酒を組みあわせた「桜樽フィニッシュ原酒」をブレンド。桜樽由来の花を思わせる華やかな香りとまろやかで調和のとれた味わい、爽やかさを感じさせる豊かな余韻のハーモニーと豊かな余韻が特長です。パッケージは、ラベルに祝いの席にふさわしい百花を描くとともに、差し色に「艶紅(つやべに)」を使用し、桜樽の華やかさを表現しました。祝い膳の器をイメージしたギフトらしい華やかなカートンも特長です。

4-1.テイスティングノート

香り 芳しい花の香り、さくら、きんもくせい
味わい 円やかな口当たり、のびやかな口中香、アカシアハニー、
ラ・フランス、桜餅のような上品な甘さ
余韻 長く豊かで華やかな余韻

(引用元:サントリーホールディングス株式会社)

4-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種 桜樽
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 8,800円(税込)
発売日 2021年5月25日(火)

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 響 BLOSSOM HARMONY 2021
容量 700ml
希望小売価格 8,800円(税込)

6-2.メルカリでの転売価格 ※2024年9月19日更新

メルカリでの転売価格は、29,000円〜39,000円前後の価格帯が中心となり入手が可能となっています。今回のリサーチでは、2021年当時の転売価格と比較し、価格が大きく落ち着いた印象があります。年度ごとに「ブロッサムハーモニー」がリリースされるようになり、価格が落ち着いてきている印象ですが、それでも定価を下回ると言うことは、今後も無いかも知れません。(※2024/9/19時点)

メルカリでの転売価格は、49,000円~60,000円前後となっています。(※2021/6/7時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年9月19日更新

ヤフーオークションにて現在出品中の本体落札価格は、28,500円〜38,000円前後となっているようです。(※2024/9/19時点)

ヤフーオークションでの落札価格は、最安45,000円、最高80,000円、平均58,094円 (※2021/6/7時点より過去120日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年9月19日更新

通販サイトでも、26,400円〜38,000円前後で販売されています。 なんと、通販サイトが一番手軽に入手できるという結果になるとは思っておりませんでした。稀にこういう現象が生まれる時があるのですが、こればかりは時の運といったところかも知れません。「運と縁とタイミング」まさに人と人が出会う時のように、ウイスキーと人が出会うのも、それに似ているのかも知れませんね。(※2024/9/19時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、145ml:3,960円30ml:2,640円、15ml:1,320円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

公式ホームページでは濃いめのソーダ割りがおすすめされていました。
華やかな香りと余韻が楽しめ、食事との相性も良いそうです。
また、あんこや和三盆糖などの和菓子やきな粉の香ばしい香りと相性が良いそうです。
まさにおもてなしにぴったりな一本ではないでしょうか。

響に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】響ブレンダーズチョイス
響17年の後継品として2018年9月に発売。 平均熟成15年、1部30年を超える長期熟成原酒を使用していると言われていて、一部の原酒にワイン樽が使用されております。 ワイン樽で熟成されたウィスキーは熟成年数が短くてもまろやかで甘さのある味を作り出し、バランスのとれた味わいとなります。
【レビュー】響17年
1989年発売、響17年。ブレンデッドウイスキーの最高峰。現在入手困難。酒齢17年以上のミズナラ樽を中心に30種類以上のモルトと数種類のグレーンをブレンドして後熟。甘く華やかで豊かな熟成香。山崎の長期熟成モルトによる気品あるウッディネス。まろやかで厚みのあるコク。余韻の豊かなアフターテイスト。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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