4.中部の蒸留所(原本)

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4. 中部地方

4-1. サントリースピリッツ 白州蒸溜所

サントリーは、山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を求め、良質でウイスキーの仕込みに最適な水を探し続けました。そして全国各地を調査した中から、日本有数の名水地である“白州”の地に出会います。日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、ついにサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所「白州蒸溜所」が操業しました。

白州蒸溜所の特長は、世界にも類を見ない多彩な原酒のつくり分けにあります。
発酵工程では、保温性に優れた木桶発酵槽にこだわり、蒸溜所内に棲みつく乳酸菌などの微生物の働きによって、白州ならではの独特な風味を生みだしています。
蒸溜工程では、大きさや形状の異なる蒸溜釜を使い分け、貯蔵(熟成)工程でも様々な樽を使い分けるなど、仕込から発酵、蒸溜、そして貯蔵(熟成)に至るまで全ての工程で多彩な原酒のつくり分けが行われています。

画像出典:サントリー白州蒸溜所

所在地 〒408-0316
山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
アクセス

中央本線韮崎駅より下教来石下行きバスに乗り、「松原上」バス停下車(1日数本)。
中央本線小淵沢駅よりタクシー15分。
中央本線小淵沢駅よりシャトルバス20分(期間限定)。

操業開始 1973年
公式HP サントリー白州蒸溜所
見学 工場見学一時休止中。(2020年12月27日時点)
商品 シングルモルトウイスキー白州、シングルモルトウイスキー白州18年、シングルモルトウイスキー白州25年

白州蒸溜所の代表的なウイスキー

4-2. 本坊酒造 マルス駒ヶ岳蒸溜所

国産ウイスキーの生みの親として知られる「竹鶴政孝」。 当時、24歳だった竹鶴氏に日本の本格ウイスキーの夜明けを託し、上司として彼をスコットランドに送り出したのが摂津酒造(マルスウイスキーの生みの親)の「岩井喜一郎」でした。

竹鶴氏は日本に帰国後、ウイスキー研修の結果を「ウイスキー報告書」にまとめ、岩井喜一郎氏に提出しました。通称「竹鶴レポート」や「竹鶴ノート」と呼ばれるものです。

本坊酒造は、鹿児島での焼酎造りがメインの酒造ですが、1949年にウイスキー製造免許を取得してから、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。

1960年、岩井喜一郎氏は「竹鶴ノート」を元に設計し、ワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立します。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求め、1985年長野県に「マルス信州蒸溜所」を操業しました。中央アルプス駒ヶ岳山麓の美しく緑深い森に囲まれた蒸溜所は、澄んだ空気の静寂の中に佇んでいます。

蒸留所のビジターセンター内に有料試飲ができるテイスティングバーが併設されています。マルスウイスキー最新の商品から、過去の限定品などたくさんのラインナップを愉しむことが出来ます。

2019年のウイスキーフェスティバルでの出展の様子です。岩井トラディション、モルテージ越百、駒ヶ岳リミテッド2019、2020年春発売の新商品も展示していました。

以前は『マルス信州蒸溜所』の名称でしたが、2024年に現在の名前に変更。

所在地 〒399-4301
長野県上伊那郡宮田村4752-31
アクセス
■電車をご利用の場合
JR飯田線で「駒ヶ根駅」または「宮田駅」を下車後、タクシーで約10分
■お車をご利用の場合
「中央高速自動車道」の「駒ヶ根IC」より約5分
操業開始 1985年
公式HP 本坊酒造 マルス駒ヶ岳蒸溜所
見学 見学可。メールフォーム・FAXにて要申込み。
商品 シングルモルトウイスキー駒ヶ岳

マルス信州蒸溜所の代表的なウイスキー

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4-3. 新潟麦酒 忍蒸留所

新潟のクラフトビール醸造所「新潟麦酒」は、地元の清水を使い、スピリッツ愛好家達へ質の高いウイスキーを提供することを目指し、2016年、新潟市で初のウイスキー蒸留免許を取得しました。

蒸溜所が建設中の間に、世界の蒸留所からシェリー樽やバーボン樽で熟成された原酒を輸入し、新潟工場(新潟市)で混ぜ合わせてウイスキー「越ノ忍」を作っています。国産のミズナラ樽で追加熟成した豊かな香りが特徴のミズナラフィニッシュ。生産量の9割が輸出用で、うち4割を米国が占めているとか。
蒸留所建設は計画にあるのか不明。

画像出典:忍蒸留所 Shinobu Distillery

所在地 〒953-0012
新潟県新潟市西蒲区越前浜5120
アクセス

最寄り駅からのアクセス/JR越後線「巻駅」より車で10分
最寄りICからのアクセス/北陸自動車道「巻潟東IC」より車で20分

操業開始 建設中
公式HP 新潟麦酒 忍蒸留所
見学  
商品 越ノ忍ピュアモルト、越ノ忍ブレンデッドウイスキー、越ノ忍ピュアモルト10年、越ノ忍ピュアモルト15年

忍蒸留所の代表的なウイスキー

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4-4. 軽井沢蒸留酒製造 小諸蒸溜所

軽井沢蒸留酒製造が手掛ける蒸留所第1号。

元バンカーの島岡氏とKAVALAN(カバラン)元蒸留所マスターブレンダーイアン・チャン氏がタッグを組み、清らかな水を育む浅間山麓、気候、水質、自然環境に地域文化と様々な要素がからみあって、ウイスキー蒸留所に最適な地として長野県の小諸に蒸留所を建設。製造はシングルモルトのみ。

2024年、ワールドウイスキーフォーラムの舞台としても選ばれ、世界からも注目を浴びる。

所在地 〒384-0801
長野県小諸市甲 字軽石 4630-1
アクセス

しなの鉄道小諸駅よりタクシーで約10分

北陸新幹線 佐久平駅より タクシーで約25分

上記2駅より予約制で送迎バスあり

操業開始  
公式HP

小諸蒸留所公式HP

見学 見学も充実、公式HPにて初級から上級までのコースを選んで予約可能
商品

すでに限定品予約販売を実施中

4-5. キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

1972年8月に、麒麟麦酒(日本)、JEシーグラム(米)、シーバス・ブラザーズ(英)の3社合弁(3国共同)により、キリン・シーグラム株式会社が設立され、翌年1973年8月に富士御殿場蒸溜所が操業しました。

画像出典:ウイスキペディア|BSフジ 第5回 2020/4/9放送

富士御殿場蒸溜所は、ウイスキーの原材料にトウモロコシや小麦などを使用した「グレーンウイスキー」の製造にこだわってきました。グレーンウイスキーの製造には一般的に連続式蒸留器が使われます。富士御殿場蒸溜所では、”マルチカラム”、”ケトル”、”ダブラー”の3種類の連続式蒸留器を駆使して様々な特徴のグレーンウイスキーを作り分けています。

代表的なウイスキーとしては、「富士山麓 樽熟原酒50°」がありましたが、2018年からの想定を上回る需要により製造に必要な原酒の供給が困難な状況となり、2019年3月末で終売となってしまいました。後継商品は発売されませんでしたが、2017年から発売された「富士山麓 Signature Blend」が2018年からは国内市場でも一般流通するようになり、現在では現行品として販売されています。

2016年「富士御殿場蒸溜所 シングルグレーンウイスキー AGED 25 YEARS SMALL BATCH」がワールド・ウイスキー・アワード2016において「ワールドベストグレーン賞」を受賞。
2017年3月31日、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のマスターブレンダーである田中城太氏がアイコンズ・オブ・ウイスキーのマスターディスティラー、およびマスターブレンダー部門で世界最優秀賞を受賞。
2020年3月27日、「キリン シングルグレーンウイスキー 富士30年」がワールド・ウイスキー・アワード2020において「ワールドベストグレーン賞」を受賞。

所在地 〒412-0003
静岡県御殿場市柴怒田970番地
アクセス ■JR御殿場駅から無料シャトルバス運行
JR御殿場駅、改札を出て乙女口にお進みください。駅のロータリーがシャトルバス乗り場です。
■ 東名高速御殿場I.Cを山中湖方面に降り、国道138号線を直進約6km進んだ右側
操業開始 1973年
公式HP キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所
見学 見学可。
※見学は当面の間、静岡県在住のお客様のみ。
※工場見学・ショップは12月21日(月)~2021年1月7日(木)の間、休業。
商品 富士山麓シグニチャーブレンド、シングルグレーンウイスキー富士

富士御殿場蒸溜所の代表的なウイスキー

4-6. ガイアフロー 静岡蒸溜所

ガイアフローディスティリング㈱は、2015年3月にメルシャン軽井沢蒸留所からウイスキー製造設備を購入・取得しました。モルト粉砕に利用する粉砕機や蒸留器などの再利用可能な設備は修繕・改良を経て静岡蒸溜所へ移設され、ウイスキー製造の準備がすすめられました。

2015年、静岡県静岡市のオクシズ(奥静岡エリア)の、玉川と呼ばれる地区に静岡蒸溜所の建設を開始し、2016年9月にウイスキー製造免許を取得。2016年10月よりウイスキー製造を開始しました。
軽井沢蒸留じょから移設した蒸留器(K)とスコットランド製の蒸留器(W)2基の3基の蒸留器で製造を行っています。

蒸留所の建物や発酵槽などに、オクシズで育ったヒノキをふんだんに用い、自然と一体になった蒸溜所。静岡の風土に根ざした、自然と調和するウイスキー造りを目指しています。蒸留所内には有料試飲コーナーが併設されていて、静岡プロローグシリーはもちろん、ニューポットや熟成途中の原酒も楽しむことが出来ます。
また、ガイアフロー静岡蒸溜所が輸入販売を行うインドのウイスキー「アムルット」やスコッチのボトラーズ「ブラックアダー」などもウイスキーも多数試飲する事が出来ます。

所在地 〒421-2223
静岡県静岡市葵区落合555番地
アクセス JR静岡駅より、路線バス「しずてつジャストライン」で60分
バス停「静岡駅前」9番線乗り場より乗車
安倍線(118 上落合行き )バス停「奥の原上」下車 徒歩1分
または、安倍線(119 横沢行き)バス停「上助」下車 徒歩15分
操業開始 2016年
公式HP ガイアフロー静岡蒸溜所
見学 見学可。
ホームページの見学ページより要予約
商品 シングルモルトウイスキー静岡「プロローグK」

静岡蒸溜所の代表的なウイスキー

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4-7. 若鶴酒造 三郎丸蒸留所

三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造㈱は、1862年に富山県砺波郡三郎丸村で清酒製造を始めた、北陸では非常に歴史のある酒造です。

第二次世界大戦の終結後、行きづまった局面を打開すべく、独自に蒸留酒製造の研究を行い、1952年にウイスキー製造免許を取得しました。1953年から「サンシャインウイスキー」を富山県内で販売をはじめました。

2016年、最初のウイスキー造りから60年以上の年月を経て蒸留所も老朽化が進行していました。「北陸唯一の蒸留所を、そしてこれまで続いてきたウイスキー造りを途絶えさせるわけにはいかない。 」ということで、「三郎丸蒸留所改修プロジェクト」を立ち上げ、資金確保のためにクラウドファンディングに挑戦しました。
60年以上守り続けてきたウイスキー造りへの情熱、そして富山のウイスキーを世界のウイスキーに育てるという挑戦を呼びかけに、2500万円の目標額をはるかに超える3825万5000円の支援をうけ、2017年、三郎丸蒸留所は建物や製造設備を改修しウイスキー蒸留所として再スタートを切りました。

2023年には、「駒田蒸留所へようこそ」というアニメ映画が公開され、作中に登場する蒸溜所のモデルが三郎丸蒸溜所になっておりました。

2019年には、梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所との共同開発で世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」を開発しました。

年度 麦芽 マッシュタン 酵母 発酵槽 スチル
2016以前 ハイランドピート 半世紀前糖化漕 エールのみ ホーロー
2017 エール+ウイスキー 旧改造
2018 三宅製作所
2019 ZEMON
2020

ハイランドピート
アイラピート

ホーロー
木桶
2021 成熟エール
+ウイスキー
2022 ホーロー
木桶×2
2023 三宅製作所三番麦汁 プレス酵母+エール+ウイスキー

簡単な蒸溜所の年表。年々新しい設備や製品を導入しており、2025年には精麦棟もできるのでは?と噂になっています。

所在地 〒939-1308
富山県砺波市三郎丸208
アクセス 北陸新幹線 新高岡駅よりJR城端線にて油田(あぶらでん)駅下車、徒歩1分
操業開始 1953年(2016年改修)
公式HP 若鶴酒造 三郎丸蒸留所
見学 見学可。
ホームページの見学ページより要予約
商品 サンシャインウイスキー、シングルモルト三郎丸、ムーングロウ

三郎丸蒸留所の代表的なウイスキー

4-8. サントリー知多蒸溜所

伊勢湾に臨む知多半島・知多蒸溜所。サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸溜所です。サントリーが国内に所有する3つの蒸溜所の内のひとつ。

1973年操業開始以降40余年、トウモロコシを主原料としたグレーンウイスキーをつくり続けてきました。知多の原酒は、世界的に評価の高いブレンデッドウイスキーの「」や「角瓶」にブレンドされ、サントリー山崎蒸溜所・白州蒸溜所で生まれたモルト原酒の個性を引き立て、より滑らかな口当たりをもたらしています。
2015年には、知多蒸溜所のグレーン原酒で構成されるシングルグレーンウイスキー「知多」を発売。

所在地 〒478-0046
愛知県知多市北浜町16番地
アクセス  
操業開始 1973年
公式HP サントリー知多蒸溜所
見学 一般公開は行っていません。
商品 シングルグレーンウイスキー知多

知多蒸溜所の代表的なウイスキー

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4-9. 新潟小規模蒸溜所 新潟亀田蒸溜所

新潟亀田蒸溜所は、大手印鑑販売の株式会社大谷が設立した合同会社。2018年に野村証券新潟支店などが主催した「新潟イノベーションプログラム」で、株式会社大谷を含めた3社がチームとなり発表したクラフトウイスキー製造の事業案を実現。2019年3月に事業を立ち上げ、株式会社大谷の本社工場の敷地内に蒸留所が建設された。
原料である大麦を発芽~蒸留するところまで行う本格的なジャパニーズウイスキーを製造する会社は新潟県では新潟亀田蒸溜所が初となる
蒸留機はスコットランドのフォーサイス社製、麦汁を醗酵させる際に使用する発酵槽はステンレス製・木桶の2種類を併用していく。2021年3月に蒸留開始、2024年の本格販売を見込む。生産能力は年間3万リットル。
当面はスコットランドからの輸入麦芽を使用する予定だが、農業法人の白銀カルチャー(同市秋葉区)と契約し原料の大麦4トンを確保。年内にも県産麦芽100%での蒸留を開始する見込み。その他、今後の動きとして県産米を使用したライスウイスキーの生産も視野に入れていたり、国内外からの需要に対応するため、夏以降に設備の増強なども計画している。これまでの総事業費は総額2億4千万円。

熟成は専用のコンテナ内にて行っており、温熟のような効果があるのでしょうか?味わいはニューポットながらも非常に濃厚。WWA、New Make &Young Spirits New Make部門にて世界最高賞を受賞するなど、すでに注目を浴びています。

所在地 〒950-0141
新潟市江南区亀田工業団地1-3-5
アクセス JR亀田駅から徒歩30分
操業開始 2019年3月
公式HP 新潟亀田蒸溜所 合同会社新潟小規模蒸溜所
見学
商品 新潟亀田蒸溜所 ニューポット ピーテッド 60度 200ml

4-10. 戸塚酒造 軽井沢ウイスキー蒸溜所

画像出典:軽井沢ウイスキー株式会社

1653年創業の戸塚酒造(佐久市)の16代目社長、戸塚繁氏がウイスキーの製造会社「軽井沢 ウイスキー株式会社」を新たに立ち上げ北佐久郡軽井沢町発地に「軽井沢ウイスキー蒸留所」を建設。2021年春に着工。

新会社は戸塚社長が個人出資し、19年11月に設立。敷地面積1.3ヘクタールに蒸留所と貯蔵庫を建設。2024年のウイスキー販売開始を目指し、年間約6万リットルの生産計画。総事業費は7億~8億円を見込む。
原料の大麦は佐久地方などで地元農協と協力して栽培し、仕込み水は浅間山や八ケ岳山麓の水を使用する予定。
「メルシャン軽井沢蒸留所」の最後のモルトマスターである内堀修省氏を顧問とし、同じくウイスキー・ディスティラーであった中里美行氏を工場長として招き、蒸留を開始した。

所在地

〒389-0113
長野県北佐久郡軽井沢町発地 2785-318

アクセス 信濃追分駅から徒歩約35分
操業開始 2022年予定
公式HP 軽井沢ウイスキー株式会社
見学
商品

 

4-11. 清州桜醸造

嘉永6年(1853年)創業。長年の伝統と品質本位の姿勢を継続して「清洲城 信長 鬼ころし」の銘柄で有名な酒蔵。
ウイスキーの蒸留に関しては専用のポットスチルは無く、焼酎で使用している蒸留機を併用している。
現在ウイスキーのラインナップは2019年9月に本数限定(1万本)で発売された「クラフトウイスキー キヨス」のブレンデッドウイスキー1種類のみで、モルト原酒とグレーン原酒ともに自社蒸留している。
2020年にも追加分として商品化されています。(限定数不明)

特徴は発酵時の酵母に日本酒メーカーとしての特徴を活かして、香り立つ清酒酵母を使用。樫樽に詰めて、酒蔵の地下貯蔵庫でじっくりと5年間熟成している。

所在地 〒452-0942 
愛知県清須市清洲1692番地
アクセス 名鉄「新清洲駅」から徒歩5分
操業開始 2014年ウイスキー蒸留開始
公式HP 清州桜醸造株式会社
見学
商品 愛知クラフトウイスキー キヨス

清州桜醸造の代表的なウイスキー

4-12. 十山株式会社 井川蒸留所

画像出展:特種東海製紙株式会社2019年3月期 決算資料

特種東海製紙株式会社からの新設分割により2020年4月に「十山株式会社」を静岡市葵区田代に設立。静岡市北部の社有林を活用してウイスキーの製造事業を行う。2020年夏から蒸留を始め、2027年以降の出荷を計画している。7年以上熟成させた「本物」の製造を目指し、出荷初年度は5千~6千本程度の生産を見込んでいる。
蒸留所建設における投資額は約10.9億円。大井川沿いに敷地面積約2千平方メートルに蒸留棟や熟成庫を建設した。蒸溜棟:鉄骨2階建 延べ860㎡、熟成庫:鉄骨平屋建 357㎡

国内で一番標高の高い蒸溜所であり、一般車両は交通が規制されているほどの奥地にあり、アクセスは困難。まさに『秘境』といった様相。

所在地 〒428-0505
静岡県静岡市葵区田代1299-1
アクセス
操業開始 2020年蒸留開始
公式HP 井川蒸溜所|十山株式会社 (juzan.co.jp)
見学
商品

4-13. 玉泉堂酒造 養老蒸留所

1806年創業。以来200年以上にわたって日本酒を中心に、焼酎・みりん・リキュールなどを手がけてきた総合酒類メーカーです。
代表銘柄は日本酒の「美濃菊(みのぎく)、醴泉(れいせん)」。

玉泉堂酒造と言えば「ピークウイスキー」。昭和50年代から昭和60年頃に一世を風靡した「地ウイスキー」です。

8年間熟成させたスコットランド産モルト原酒と、「養老の滝」で知られる養老山系の清らかな伏流水を仕込水に、玉泉堂酒造にて製造したウイスキー(モルト)をブレンド。樫樽にて10年熟成した後、グレーンウイスキーをブレンドし更に6年間熟成することで、熟成度を深めています。
ピークウイスキーの容量は1,800ml、ピークウイスキースペシャルの容量は720ml。

そんな玉泉堂酒造から2019年6月に「ピークニューボーン2018」が発売。
40年ぶりに自社蒸留を再開。英国産の大麦麦芽を使用し201810月に蒸留、シェリーカスクとバーボンカスクで半年ほど熟成させた限定発売のニューボーン。アルコール度数55%、容量200ml。
玉泉堂のHPを見てもこのニューボーンのことや養老蒸留所のことについては一切触れられていない謎の商品ですが、将来的に3年から5年ほど熟成させてウイスキーとして市場に出荷予定との情報は確認できました。

所在地 〒503-1314
岐阜県養老郡養老町高田800-3
アクセス 近鉄養老線美濃高田駅から徒歩5分
操業開始 2018年(40年ぶりにウイスキーの蒸留再開)
公式HP 玉泉堂酒造株式会社
見学
商品 ピークニューボーン2018、ピークウイスキー、ピークウイスキースペシャル

養老蒸留所の代表的なウイスキー

4-14.Nozawa Onsen Distillery株式会社 野沢温泉蒸留所

「えらっしゃい!」野沢温泉村へ向かう県道から見える看板

野沢温泉村でカフェ、バーを経営するフィリップ・リチャーズ氏が、2021年に建設を開始。2022年6月の稼働を予定。

国内でも屈指のパウダースノーと広大さを誇る野沢温泉スキー場と、グリーンシーズンはサイクリングなどのレジャー、そして数々の外湯を有する野沢温泉村の新たな観光名所になることを目標としている。

野沢温泉蒸溜所は、蒸留所見学のほかに、ギフトショップや、試飲などが楽しめるクラフトバー、ハーブガーデンの併設を予定。

2022年1月現在、クラフトジンと、モルトウイスキー、グレーンウイスキーの製造を予定しており、クラフトジンはドイツのカール社製の蒸留器を使用。バスケットを用いたヴェイパーインフュージョン法を採用し、野沢温泉スキー場が建設されている無毛山を流れ落ちる湧き水と、野沢温泉村の名産物をボタニカルとして使用。「お土産で持って帰ったボトルを家で飲んだ時、野沢温泉村のことを思い出してくれるようなジンにしたい」というコンセプトのジンの製造を予定。

ウイスキーはタスマニアのナップ・ルワー社製の蒸留器を使用。熟成年数は決めておらず、高品質で、納得のいくま美味さになるまで試行、熟成を繰り返す。グレーンウイスキーの製造も視野に入れており、小麦、蕎麦、米を使用した、新しいタイプのグレーンウイスキーの製造を見込んでいる。2022年1月現在、蒸留所は建設中で、蒸留器の導入は3月の見込み。

予定されている商品のラインナップは、スタンダードなクラフトジン、四季のボタニカルを使用した期間限定ジン、高品質のシングルモルトウイスキー、小麦、蕎麦、米を使用したグレーンウイスキーと、ブレンデッドウイスキー。

所在地 〒389-2502
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9394
アクセス 戸狩野沢温泉駅からタクシーで20分 豊田飯山I.Cより車で25分
操業開始

2022年6月蒸留開始予定

公式HP 野沢温泉蒸留所
見学 見学ツアー実施予定
商品

4-15.井出醸造店 富士北麓蒸溜所

画像出展:makuake

1700年頃に操業開始した醤油醸造が前身の井出酒造は、江戸末期に醤油醸造に合わせて

清酒の製造を始めました。2020年にウイスキーの製造免許を取得。清酒造りで培った知識と技術を駆使し、試行を重ねている。

富士北麗蒸留所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの製造を行っており、清酒酵母と富士山の清冽な伏流水を用いた、香りに重きを置いたウイスキー造りを目指している。

今後、蒸留所見学の開始を予定しており、その増設のための資金をオリジナルグラスや、ニューポットをリターン品としてクラウドファンディングを実施。目標金額の約3倍の金額を募ることに成功している。2022年現在では、カスクオーナーの募集も行っている。詳細はこちらから。

モルトウイスキーはドイツ産のノンピート麦芽を使用、ホワイトオークバーボン樽で熟成。グレーンウイスキーは全量をお米で生産しており、いわゆるライスウイスキーを製造している。
樽詰めは2020年に行っており、実際の販売は2023年を見込んでいる。

現在は富士北麓ハイボールブレンデッドウイスキー大樹海という商品を販売している。

所在地

〒401-0301

山梨県南都留郡河口湖町船津8番地

アクセス

中央自動車道河口湖インターより車で10分

河口湖駅より徒歩10分

操業開始

2020年蒸留開始

公式HP 井出醸造店
見学 見学ツアー実施予定
商品 富士北麓ハイボールブレンデッドウイスキー大樹海

4-16.吉田電材工業株式会社 吉田電材蒸留所

1940年設立の電気機器の製造販売・合成樹脂の製造及び加工販売・医療用機器の製造販売を行っている吉田電材工業株式会社と、その子会社の株式会社ヨシデンが設立。昭和から日本の製造メーカーを下支えしてきた技術力で、上質で正直なウイスキー造りを目指します。

国内にて、グレーンウイスキー専業で蒸留を開始。北海道産コーンを使用し、原料もすべて100%国内産を目指す。約800坪の用地にてKothe社ハイブリットスチルを使用。年間生産量は約100kL 。

吉田電材蒸留所では、新潟県内をはじめとしたクラフト蒸留所のモルトウイスキーとブレンドしたブレンデッドウイスキーの製造を予定。ほかのクラフト蒸留所との差別化を図ります。国内蒸溜所へのグレーン販売も視野に入れている模様です。

ポットスチルはドイツ製のハイブリッドスチルを使用するほか、原料加工の工程で3種の穀物を自在に混ぜ合わせることができる独自設備を有します。原料となるのは、コーン、ライ麦、大麦、小麦そのほかにも日本の代表的な穀類、米や蕎麦や地域の特産物の穀類など日本ならではの素材も使用する。

愛媛特産の[はだか麦]を使用したウイスキーのお披露目会の際にも吉田電材のマークが入った樽等が映し出されており、他の蒸溜所への供給など、日本のウイスキー業界に影響を与える蒸溜所となりそうです。

 

〒110-0016

新潟県村上市宿田344−1

アクセス

神林岩船港ICより車で約5分

操業開始

2022年蒸留開始

公式HP 吉田電材蒸留所公式HP
見学
商品

4-17.舩坂酒造店 飛騨高山蒸留所

江戸時代から続く老舗酒造メーカー、舩坂酒造店は、2007年に校区がダム湖で水没、及び過疎化のため児童数の減少に伴い廃校になった高山市立高根小学校の校舎を活用し、ウイスキー蒸留所として新たに命を吹き込みます。

総事業費は3億円。十六銀行と高山信用金庫がそれぞれ発行するSDGs私募債で資金調達。発行手数料の一部を指定先に寄付する仕組みで、高根地域の子どもが通う朝日小、中学校や、旧高根小学校の不動産賃貸借契約を結んだ高山市に寄せます。2022年3月下旬からは、クラウドファンディングサイト「マクアケ」にて、目標金額1千万円の支援を募ります。

飛騨蒸留所建設地の高根小学校跡地の標高は900メートル近く。山々から湧き出る水と、年間を通じて気温の低いこの地はウイスキー造りに適した地と言えます。

富山県の若鶴酒造が開発した銅と錫を梵鐘の製造技術で作り出したポットスチル「ZEMON」を使用し、シングルモルトウイスキーを製造予定。体育館を蒸留所、校舎を貯蔵庫として使用します。また、校舎内にはウイスキー造りを学べる施設も併設予定。

舩坂酒造店の有巣弘城社長は「冬に日本酒、春から秋にかけてウイスキーを造ることになり、蔵人の雇用にもプラスになる」「旧学校施設に新たな命を吹き込み、観光や雇用につながる施設ができるのは、過疎に悩む地域の希望になる」と語ります。

画像出展:https://www.hidatakayama.or.jp/special/detail_297.html

2022年4月下旬に高根小学校の修繕に着工、2023年4月に稼働開始を予定。販売開始は2026年4月以降。

所在地

〒509-3413
岐阜県高山市高根町下之向164-2

アクセス 最寄り駅 JR高山本線 久々野駅から車で約30分
操業開始 2023年蒸留開始
公式HP
見学 ウイスキーセミナー実施予定
商品

4-18.SASAKAWA WHISKY株式会社 富嶽蒸溜所

SASAKAWA WHISKYロゴ 画像引用:富嶽蒸溜所公式HP

富嶽蒸溜所は、霊峰富士山の麓に建設されるウイスキー蒸留所です。

木製のウォッシュバックを使用し直火加熱方式のポットスチルを三宅製作所で特注。酵母や乳酸菌の潜在能力を引き出すことに注力します。

貯蔵庫はダンネージ式。また、熟成は納得のいく味になるまで丁寧に熟成します。

10,000㎡の広大な敷地を誇る富士箱根伊豆国立公園内に富嶽蒸溜所はあり、恵まれた富士山の伏流水を使用。森林に囲まれた敷地内は澄んだ空気で満たされており、標高は1000m。夏は冷涼な気候で、ウイスキー造りに適しています。

富嶽蒸溜所完成予想図。引用:富嶽蒸溜所公式HP

所在地 〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田4918-1
蒸溜所へのアクセス

中央自動車道【河口湖IC】より車で約8分
【富士山駅】よりタクシーで約10分

創業開始
公式HP

富嶽蒸溜所公式HP

見学

実施予定

商品

4-19.武部織物株式会社 

石川県中能登町武部の繊維業「武部織物」が新規事業としてウイスキー製造を開始。

廃中学校(旧涛南中学校)を活用。能登地方として初のウイスキー蒸溜所となります。

これから設備などを揃え、2023年夏には生産をスタートする予定。

武部織物の田中修社長は「よく澄んだ水、大麦や能登ヒバを用いて熟成させオール能登のウイスキーを造り、世界に発信したい」とコメントしている。

石川県七尾市黒崎町の旧涛南(とうなん)中学校は、富山湾に面する市最東部に位置し、敷地面積6,069平方メートル、建物は鉄筋コンクリート造2階建て。市によると、同中が2009年度に閉校し、近くの老朽化した有磯小の校舎として2018年3月の閉校まで使われていた。

画像引用:https://www.chunichi.co.jp/article_photo/list?article_id=519067&pid=2512161

所在地 〒925-1383 七尾市黒崎町サ20番地
蒸溜所へのアクセス

七尾駅から車で約30分

創業開始 2023年夏頃の予定
公式HP

見学

商品

4-20.オリエンタルブルーイング株式会社 金沢蒸溜所

金沢市で2016年創業、クラフトビールを製造している「オリエンタルブルーイング株式会社」が石川県内で初めてウイスキーの製造を開始。

2022年6月に金沢市東町にある自社ビール醸造所に併設する形でウイスキー蒸溜所を建設。原料には大麦のほか、大吟醸用の米を精米した際に出る地元の白ぬかを使用。熟成樽は鏡板に能登ヒバを使用した樽を使用していく。すでにウイスキー製造免許は取得済みのようです。

長期化するコロナ禍で、自社経営している飲食店を補完する事業のもう一つの柱としてウイスキー事業に参入。

企業理念でもある「地域に根差したユニークさを提案」の如く、原料には地元の素材も使い、2025年の発売を目指す。日本産ウイスキーの人気が海外で高まる中、将来的な輸出も見据えていくという。

並行してクラフトジンの製造も予定していて、ビール・ウイスキー同様に地元素材を使用していくようだ。

所在地 〒920-1121 石川県金沢市東町32
蒸溜所へのアクセス 金沢駅からバス【12湯涌線 湯涌温泉行】で約35分、バス停から徒歩15分
創業開始 2022年8月
公式HP

オリエンタルブルーイング公式HP

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4-21.サン.フーズ 韮崎御勅使蒸留所

1976年設立食品調味料の製造から始まった会社です。
ウイスキー製造免許取得を取得したのは2014年。
「富士ヶ嶺」「韮崎」「御勅使」の三本を主力商品としている。
1,000円~4,000円程の比較的安価で流通数も多く手に取りやすい。
海外産原酒をメインに取り扱っており、ジャパニーズウイスキー表記のウイスキーは韮崎ウイスキーのブレンデッドジャパニーズのみ。
添付の画像はイメージですと書き加えられているのも、非常に興味深い所です。(2023年5月現在、サイトリニューアル中の為、文言は無くなっている)
ポットスチルの情報なども皆無な為、今後の動向にも期待を込めて注視していきたい所です。

所在地 山梨県韮崎市龍岡町下條南割640
蒸溜所へのアクセス
創業開始 2014年
公式HP

韮崎御勅使蒸溜所公式ブランドサイト

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商品

韮崎御勅使蒸留所の代表的なウイスキー

4-22.徳岡ホールディングス 南アルプスワインアンドビバレッジ 笛吹工場

創業150年近くになる街の酒屋が原点。
約50年前にワイン事業をスタートし更には輸入業、ドイツでのワイナリー事業や、中国での酒類企業のコンサルタント等、その事業は幅広い。
話題になったトップバリューのウイスキーの発売元である。
現在も「SNAZZ」という銘柄でイオン系列のスーパーで600円程度で手に入れられる。
公式サイトに記載されてあるラインナップは「蜂角鷹(はちくま)」「角鷹(くまたか)」「角鷹5年樽熟成」「角鷹ピュアモルト」その他、2L入りのバックインボックスやペットボトル4L等のバリエーションがある。

所在地 山梨県笛吹市一宮町上矢作191番地1
蒸溜所へのアクセス
創業開始
公式HP 南アルプスワインアンドビバレッジ
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商品

南アルプスワインアンドビバレッジ 笛吹工場の代表的なウイスキー

 

4-23.きよかわ株式会社 飯山マウンテンファーム蒸溜所

元は輸入卸を生業とするイタリア出身のデビッド・トライアーノ氏が2016年に株式会社「きよかわ」を設立。
2018年に農業法人の合同会社MOST FARM(モストファーム)を設立、雪国向け六条大麦「ゆきはな六条」を開発。
2019年に飯山蒸溜所を開設して蒸留を開始、2022年に「飯山マウンテンファーム蒸溜所」に名称を変更した。
最初期は容量500リットルの小型のハイブリッドスチル1基のみだったが、国内初導入となるイタリアのフリッリ社製のスチルと中国・DYE社製のハイブリッドスチルを設置。
これに伴いイタリア・ガルベロット社のオーク材発酵槽を4基導入し今後はステンレス製の発酵槽も導入する予定。
マッシュタンはドイツ・チーマン社製を2基を設置。
ボトリング設備は全自動で、これも国内初のイタリア・ポラリス社製。
ロシアで人気を博し、物議を醸した「剣聖」と「野伏」を発売していた。
現在更に隣接地域に戸狩温泉蒸溜所を建設中、この蒸溜所ではグレーンウイスキーを製造予定。

所在地 〒389-2411 長野県飯山市豊田5123-30
蒸溜所へのアクセス 戸狩野沢温泉駅出口から徒歩約19分
創業開始 2016年
公式HP
見学

商品

 

4-24.株式会社時之栖 富士かぐや蒸溜所

画像出典:公式サイト

時之栖(ときのすみか)と読みます。
温泉、ホテル、レジャー施設、飲食とグループ会社がいくつもある大きな企業。
富嶽麦酒が有名。
関連施設のs_pl@tt FUJISPARK(エスプラットフジスパーク)という、野球場や体育館、サッカー場などあらゆるスポーツに適応した施設でありホテル大浴場からレストランまでも完備されたスポーツ施設の中に醸造、蒸溜が可能な富士かぐや蒸溜所がある。
「whisky the Takasago 2022」という富山の銀盤酒造の25年熟成スピリッツと、熊本の常楽酒造の3年球磨焼酎由来スピリッツと、富士かぐや蒸溜所のモルトウイスキー原酒をブレンドしたウイスキーと表記し、年に一度のペースで発売している。

所在地 静岡県富士市大淵325番地の5
蒸溜所へのアクセス  
創業開始 1994年3月4日
公式HP s_pl@tt FUJISPARK
見学

可→詳細はこちらから

商品

富嶽麦酒

4-25.相生ユニビオ株式会社 碧南蒸留所

歴史は古く、1872年(明治5年)にみりんの製造開始。
戦後間もない1949年(昭和24年)に※二級ウイスキー「レインボーウイスキー」(※本格ウイスキー混和率5%以上30%未満)製造開始。
二度の自然災害により、一度ウイスキー事業を断念。
2019年、ウイスキー事業開始から70年を節目に事業再開。
現在の商品ラインナップはカナディアンをベースにスコッチ、アイラをブレンドした「碧州」「碧州PEAT」TWSC2023金賞受賞のシングルカスク「一碧」「レインボーウイスキー(alc37%)」フランス限定販売のブレンデットジャパニーズウイスキー「HINOTORI」があります。
ポットスチルの写真やその他各機器の詳細は謎に包まれているが、自社蒸溜したものを使用しているとの事。

所在地 〒447-0814 愛知県碧南市弥生町4丁目3番地
蒸溜所へのアクセス 碧南駅から徒歩約10分
創業開始 2019年
公式HP 相生ユニビオ株式会社
見学

 

商品

碧州、碧州PEAT、一碧、レインボーウイスキー、HINOTORI

4-26.伊勢満 伊勢蒸留所

画像出典:伊勢満公式Twitter

伊勢萬は、昭和59年(1984年)に設立。
主力商品の日本酒「おかげさま」はブリュッセル国際コンクール「SAKE selection」にてゴールドを受賞、2017年から全国新酒鑑評会で3度の金賞受賞を果たす、伊勢志摩唯一の蔵元であり、伊勢志摩初のクラフトウイスキーとなる。

2021年12月より発売を開始したバーボン樽熟成させたグレーンを主体とした「ウイスキー神路KAMIJI」は、世界的酒類品評会であるISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)2022に初出品し、発売初年度にしてワールドウイスキー部門でゴールド賞を受賞し話題に。

所在地 〒516-0025 伊勢市小俣町明野576-13
蒸溜所へのアクセス 近鉄山田線明野駅から徒歩15分
創業開始 1984年
公式HP 伊勢満
見学

商品

ウイスキー神路(KAMIJI) おかげさま大吟醸

伊勢満の代表的なウイスキー

4-27.Whiskey&Co.  Distillery Water Dragon

画像出典:PR TIMES

2021年1月東京渋谷区に設立され、クラフトスピリッツの製造・販売および酒類を中心としたブランドのコンサルティングを行うWhiskey&Co.社。
アメリカのバーボンウイスキーの魅力を伝えるべく「Japanese ”Bourbon whisky” Style」という新しいスタイルを打ち出していく。
先駆けてジンの商品化がされており「Teen Spirits」は2022年の東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)で銀賞を獲得している。
ブロックチェーン技術を利⽤したトークン発行型のクラウドファンディングサービス『FiNANCiE』での活動も積極的に行っており、購入したトークンによって蒸留所に入れるエリアが広がったり、カスクオーナーになれる権利を得られたり、蒸留所に併設された築97年の土蔵を改装したレストランバー「Water Gate」の二階部分にある所謂VIPルームBAR「Jet」を優先利用できる権利などの様々な特典がある。
原酒の熟成期間は現在は3年を目処にしているが、熟成状況によっては2年熟成のものも出す予定。
一仕込み(一日あたり)200-300kgの2バッチ。
穀物はバーボンウイスキーを踏襲しており、メイズ(コーン)、ライ麦、モルトを混合させて使用。
今後はメイズ、小麦、モルトの混合も行っていく予定。
蒸留機は一機でドイツ製アーノルドホルスタイン社のもの。
現在ニューメイクの段階でクオリティが高く、そのままでも飲用に適するほどで、熟成が楽しみとの事。
今のところフレーバーはクリーンでエステリー、メローを目指す。
Distillery Water Dragonの強みは原料比率を変えられる事や原料自体穀物を自由に選べる事、酵母変更による香味の変化等、多種多彩な原酒を生み出し、新たな美味しさにチャレンジしていきたい考え。

現在、ニューボーンともいえるウイスキー、『ムーンシャイン』をトークン保持者へ販売をしており、このムーンシャインを使用したカクテルコンペティションなども開催された。

所在地 〒411-0853 静岡県三島市大社町18−5
蒸溜所へのアクセス JR三島駅から徒歩15分
創業開始 2021年
公式HP Whiskey&Co.
見学

可能 (所持トークン次第)

商品

TeenSpirits、On Spring

Whiskey&Co.の代表的な商品

 

4-28.八海醸造 深沢原蒸溜所

画像出典:魚沼の里公式ページより

様々な飲食店、資料館、カフェなどが集まるレジャー施設「魚沼の里」内にある日本酒の『八海山』で知られる、八海醸造が運営する深沢原蒸溜所。
2005年には原型となる「深沢原蔵」として焼酎を作っており2016年4月にウイスキー製造免許取得し、以降米を原料としたグレーンを作り続けている。
それと同時にニセコ蒸溜所も運営しており、近年増え始めたクラフト蒸溜所の中でも蒸留所を二つ持つという数少ない酒造メーカーです。
ウイスキーに使用される仕込み水は、八海山と同じく「雷電様の清水」
熟成樽はオーク樽で2024年4月に7年熟成のライスグレーンウイスキーを発売予定。ニセコ蒸溜所とのブレンデッドも今後あるのかも気になるところ。

所在地 〒949-7112 新潟県南魚沼市長森343−9
蒸溜所へのアクセス JR上越線五日町駅からタクシーで10分
創業開始 2005年
公式HP 魚沼の里
見学

見学不可

商品

八海山本格米焼酎 オーク樽貯蔵 風媒花 ライディーンビール

深沢原蒸溜所の代表的な商品