4.中部の蒸留所(原本)

4. 中部地方

4-1. 新潟麦酒 忍蒸留所

新潟のクラフトビール醸造所「新潟麦酒」は、地元の清水を使い、スピリッツ愛好家達へ質の高いウイスキーを提供することを目指し、2016年、新潟市で初のウイスキー蒸溜免許を取得しました。

蒸溜所が建設中の間に、世界の蒸留所からシェリー樽やバーボン樽で熟成された原酒を輸入し、新潟工場(新潟市)で混ぜ合わせてウイスキー「越ノ忍」を作っています。国産のミズナラ樽で追加熟成した豊かな香りが特徴のミズナラフィニッシュ。生産量の9割が輸出用で、うち4割を米国が占めているとか。
蒸留所建設を含め、今後の動向に注目。

画像出典:忍蒸留所 Shinobu Distillery

所在地〒953-0012
新潟県新潟市西蒲区越前浜5120
アクセス

最寄り駅からのアクセス/JR越後線「巻駅」より車で10分
最寄りICからのアクセス/北陸自動車道「巻潟東IC」より車で20分

操業開始建設中
公式HP新潟麦酒 忍蒸留所
見学 
商品越ノ忍ピュアモルト、越ノ忍ブレンデッドウイスキー、越ノ忍ピュアモルト10年、越ノ忍ピュアモルト15年

忍蒸留所の代表的なウイスキー

4-2. サントリースピリッツ 白州蒸溜所

サントリーは、山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を求め、良質でウイスキーの仕込みに最適な水を探し続けました。そして全国各地を調査した中から、日本有数の名水地である“白州”の地に出会います。日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、ついにサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所「白州蒸溜所」が操業しました。

白州蒸溜所の特長は、世界にも類を見ない多彩な原酒のつくり分けにあります。
発酵工程では、保温性に優れた木桶発酵槽にこだわり、蒸溜所内に棲みつく乳酸菌などの微生物の働きによって、白州ならではの独特な風味を生みだしています。
蒸溜工程では、大きさや形状の異なる蒸溜釜を使い分け、貯蔵(熟成)工程でも様々な樽を使い分けるなど、仕込から発酵、蒸溜、そして貯蔵(熟成)に至るまで全ての工程で多彩な原酒のつくり分けが行われています。

画像出典:シングルモルトウイスキー 白州

画像出典:サントリー白州蒸溜所

所在地〒408-0316
山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
アクセス

中央本線韮崎駅より下教来石下行きバスに乗り、「松原上」バス停下車(1日数本)。
中央本線小淵沢駅よりタクシー15分。
中央本線小淵沢駅よりシャトルバス20分(期間限定)。

操業開始1973年
公式HPサントリー白州蒸溜所
見学工場見学一時休止中。(2020年12月27日時点)
商品シングルモルトウイスキー白州シングルモルトウイスキー白州18年シングルモルトウイスキー白州25年

白州蒸溜所の代表的なウイスキー

4-3. 本坊酒造 マルス信州蒸溜所

国産ウイスキーの生みの親として知られる「竹鶴政孝」。 当時、24歳だった竹鶴氏に日本の本格ウイスキーの夜明けを託し、上司として彼をスコットランドに送り出したのが摂津酒造(マルスウイスキーの生みの親)の「岩井喜一郎」でした。

竹鶴氏は日本に帰国後、ウイスキー研修の結果を「ウイスキー報告書」にまとめ、岩井喜一郎氏に提出しました。通称「竹鶴レポート」や「竹鶴ノート」と呼ばれるものです。

本坊酒造は、鹿児島での焼酎造りがメインの酒造ですが、1949年にウイスキー製造免許を取得してから、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。

1960年、岩井喜一郎氏は「竹鶴ノート」を元に設計し、ワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立します。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求め、1985年長野県に「マルス信州蒸溜所」を操業しました。中央アルプス駒ヶ岳山麓の美しく緑深い森に囲まれた蒸溜所は、澄んだ空気の静寂の中に佇んでいます。

蒸留所のビジターセンター内に有料試飲ができるテイスティングバーが併設されています。マルスウイスキー最新の商品から、過去の限定品などたくさんのラインナップを愉しむことが出来ます。

2019年のウイスキーフェスティバルでの出展の様子です。岩井トラディション、モルテージ越百、駒ヶ岳リミテッド2019、2020年春発売の新商品も展示していました。

所在地〒399-4301
長野県上伊那郡宮田村4752-31
アクセス
■電車をご利用の場合
JR飯田線で「駒ヶ根駅」または「宮田駅」を下車後、タクシーで約10分
■お車をご利用の場合
「中央高速自動車道」の「駒ヶ根IC」より約5分
操業開始1985年
公式HP本坊酒造 マルス信州蒸溜所
見学見学可。メールフォーム・FAXにて要申込み。
商品シングルモルトウイスキー駒ヶ岳

マルス信州蒸溜所の代表的なウイスキー

4-4. 軽井沢蒸留酒製造 小諸蒸溜所

軽井沢蒸留酒製造㈱が、長野県小諸市に「小諸蒸留所」を建設する事を小諸市の会見で発表しました。小諸市松井区に小諸蒸留所を建設し、2023年に完成予定。2027年にシングルモルトの販売を開始する予定としています。

軽井沢蒸留酒製造㈱が長野県小諸市に「小諸蒸留所」建設を発表。2020年完成予定。

4-5. キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

1972年8月に、麒麟麦酒(日本)、JEシーグラム(米)、シーバス・ブラザーズ(英)の3社合弁(3国共同)により、キリン・シーグラム株式会社が設立され、翌年1973年8月に富士御殿場蒸溜所が操業しました。

画像出典:ウイスキペディア|BSフジ 第5回 2020/4/9放送

富士御殿場蒸溜所は、ウイスキーの原材料にトウモロコシや小麦などを使用した「グレーンウイスキー」の製造にこだわってきました。グレーンウイスキーの製造には一般的に連続式蒸留器が使われます。富士御殿場蒸溜所では、”マルチカラム”、”ケトル”、”ダブラー”の3種類の連続式蒸留器を駆使して様々な特徴のグレーンウイスキーを作り分けています。

代表的なウイスキーとしては、「富士山麓 樽熟原酒50°」がありましたが、2018年からの想定を上回る需要により製造に必要な原酒の供給が困難な状況となり、2019年3月末で終売となってしまいました。後継商品は発売されませんでしたが、2017年から発売された「富士山麓 Signature Blend」が2018年からは国内市場でも一般流通するようになり、現在では現行品として販売されています。

画像出典:ウイスキペディア|BSフジ 第5回 2020/4/9放送

2016年「富士御殿場蒸溜所 シングルグレーンウイスキー AGED 25 YEARS SMALL BATCH」がワールド・ウイスキー・アワード2016において「ワールドベストグレーン賞」を受賞。
2017年3月31日、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のマスターブレンダーである田中城太氏がアイコンズ・オブ・ウイスキーのマスターディスティラー、およびマスターブレンダー部門で世界最優秀賞を受賞。
2020年3月27日、「キリン シングルグレーンウイスキー 富士30年」がワールド・ウイスキー・アワード2020において「ワールドベストグレーン賞」を受賞。

画像出典:ウイスキペディア|BSフジ 第5回 2020/4/9放送
所在地〒412-0003
静岡県御殿場市柴怒田970番地
アクセス■JR御殿場駅から無料シャトルバス運行
JR御殿場駅、改札を出て乙女口にお進みください。駅のロータリーがシャトルバス乗り場です。
■ 東名高速御殿場I.Cを山中湖方面に降り、国道138号線を直進約6km進んだ右側
操業開始1973年
公式HPキリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所
見学見学可。
※見学は当面の間、静岡県在住のお客様のみ。
※工場見学・ショップは12月21日(月)~2021年1月7日(木)の間、休業。
商品富士山麓シグニチャーブレンド、シングルグレーンウイスキー富士

富士御殿場蒸溜所の代表的なウイスキー

4-6. ガイアフロー 静岡蒸溜所

ガイアフローディスティリング㈱は、2015年3月にメルシャン軽井沢蒸留所からウイスキー製造設備を購入・取得しました。モルト粉砕に利用する粉砕機や蒸留器などの再利用可能な設備は修繕・改良を経て静岡蒸溜所へ移設され、ウイスキー製造の準備がすすめられました。

2015年、静岡県静岡市のオクシズ(奥静岡エリア)の、玉川と呼ばれる地区に静岡蒸溜所の建設を開始し、2016年9月にウイスキー製造免許を取得。2016年10月よりウイスキー製造を開始しました。
軽井沢蒸留じょから移設した蒸留器(K)とスコットランド製の蒸留器(W)2基の3基の蒸留器で製造を行っています。

蒸留所の建物や発酵槽などに、オクシズで育ったヒノキをふんだんに用い、自然と一体になった蒸溜所。静岡の風土に根ざした、自然と調和するウイスキー造りを目指しています。

蒸留所内には有料試飲コーナーが併設されていて、静岡プロローグシリーはもちろん、ニューポットや熟成途中の原酒も楽しむことが出来ます。
また、ガイアフロー静岡蒸溜所が輸入販売を行うインドのウイスキー「アムルット」やスコッチのボトラーズ「ブラックアダー」などもウイスキーも多数試飲する事が出来ます。

所在地〒421-2223
静岡県静岡市葵区落合555番地
アクセスJR静岡駅より、路線バス「しずてつジャストライン」で60分
バス停「静岡駅前」9番線乗り場より乗車
安倍線(118 上落合行き )バス停「奥の原上」下車 徒歩1分
または、安倍線(119 横沢行き)バス停「上助」下車 徒歩15分
操業開始2016年
公式HPガイアフロー静岡蒸溜所
見学見学可。
ホームページの見学ページより要予約
商品シングルモルトウイスキー静岡「プロローグK」

静岡蒸溜所の代表的なウイスキー

4-7. 若鶴酒造 三郎丸蒸留所

三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造㈱は、1862年に富山県砺波郡三郎丸村で清酒製造を始めた、北陸では非常に歴史のある酒造です。

第二次世界大戦の終結後、行きづまった局面を打開すべく、独自に蒸留酒製造の研究を行い、1952年にウイスキー製造免許を取得しました。1953年から「サンシャインウイスキー」を富山県内で販売をはじめました。

画像出典:三郎丸蒸留所|若鶴酒造株式会社

2016年、最初のウイスキー造りから60年以上の年月を経て蒸留所も老朽化が進行していました。「北陸唯一の蒸留所を、そしてこれまで続いてきたウイスキー造りを途絶えさせるわけにはいかない。 」ということで、「三郎丸蒸留所改修プロジェクト」を立ち上げ、資金確保のためにクラウドファンディングに挑戦しました。
60年以上守り続けてきたウイスキー造りへの情熱、そして富山のウイスキーを世界のウイスキーに育てるという挑戦を呼びかけに、2500万円の目標額をはるかに超える3825万5000円の支援をうけ、2017年、三郎丸蒸留所は建物や製造設備を改修しウイスキー蒸留所として再スタートを切りました。

画像出典:三郎丸蒸留所|若鶴酒造株式会社

2019年には、梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所との共同開発で世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」を開発しました。

所在地〒939-1308
富山県砺波市三郎丸208
アクセス北陸新幹線 新高岡駅よりJR城端線にて油田(あぶらでん)駅下車、徒歩1分
操業開始1953年(2016年改修)
公式HP若鶴酒造 三郎丸蒸留所
見学見学可。
ホームページの見学ページより要予約
商品サンシャインウイスキー、シングルモルト三郎丸、ムーングロウ

三郎丸蒸留所の代表的なウイスキー

4-8. サントリー知多蒸溜所

伊勢湾に臨む知多半島・知多蒸溜所。サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸溜所です。サントリーが国内に所有する3つの蒸溜所の内のひとつ。

画像出典:サントリー知多蒸溜所株式会社

1973年操業開始以降40余年、トウモロコシを主原料としたグレーンウイスキーをつくり続けてきました。知多の原酒は、世界的に評価の高いブレンデッドウイスキーの「」や「角瓶」にブレンドされ、サントリー山崎蒸溜所・白州蒸溜所で生まれたモルト原酒の個性を引き立て、より滑らかな口当たりをもたらしています。
2015年には、知多蒸溜所のグレーン原酒で構成されるシングルグレーンウイスキー「知多」を発売。

画像出典:サントリー知多蒸溜所株式会社
所在地〒478-0046
愛知県知多市北浜町16番地
アクセス 
操業開始1973年
公式HPサントリー知多蒸溜所
見学一般公開は行っていません。
商品シングルグレーンウイスキー知多

知多蒸溜所の代表的なウイスキー

4-9. 長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所

滋賀県びわ湖北部にある日本最小の長濱蒸溜所。
1996年、近畿では3番目となるクラフトビールの製造を開始し、20年に渡りクラフトビールをつくり続けてきました長濱浪漫ビールは、2016年に敷地内に長濱蒸溜所を操業し、ウイスキーの蒸留を開始しました。

画像出典:長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所

スコットランドのクラフト蒸溜所よりインスピレーションを得た、アランビック型のポットスチルと極細のラインアームから流れ出る、リッチでフルーティー、穀物由来の豊かな甘みを持つ原酒が特徴です。

画像出典:長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所

2020年、海外のモルトウイスキーをベースに、長濱蒸溜所のモルトをブレンドした「アマハガン」がレギュラーシリーズ4本中3本がWWAワールドウイスキーアワード)で受賞するという快挙を達成。

画像出典:長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所
所在地〒526-0056
滋賀県長浜市朝日町14-1
アクセスJR長浜駅より徒歩約4分
長浜I.Cから約4km
操業開始2016年
公式HP長濱浪漫ビール 長濱蒸溜所
見学見学可。HPより要予約。
商品アマハガン、シングルモルト長濱、長濱ニューメイク

長濱蒸溜所の代表的なウイスキー

4-10. 新潟小規模蒸溜所 新潟亀田蒸溜所

新潟亀田蒸溜所は、大手印鑑販売の株式会社大谷が設立した合同会社。2018年に野村証券新潟支店などが主催した「新潟イノベーションプログラム」で、株式会社大谷を含めた3社がチームとなり発表したクラフトウイスキー製造の事業案を実現。2019年3月に事業を立ち上げ、株式会社大谷の本社工場の敷地内に蒸留所が建設された。
原料である大麦を発芽~蒸留するところまで行う本格的なジャパニーズウイスキーを製造する会社は新潟県では新潟亀田蒸溜所が初となる
蒸留機はスコットランドのフォーサイス社製、麦汁を醗酵させる際に使用する発酵槽はステンレス製・木桶の2種類を併用していく。2021年3月に蒸留開始、2024年の本格販売を見込む。生産能力は年間3万リットル。
当面はスコットランドからの輸入麦芽を使用する予定だが、農業法人の白銀カルチャー(同市秋葉区)と契約し原料の大麦4トンを確保。年内にも県産麦芽100%での蒸留を開始する見込み。その他、今後の動きとして県産米を使用したライスウイスキーの生産も視野に入れていたり、国内外からの需要に対応するため、夏以降に設備の増強なども計画している。2021年秋以降には樽詰め前のウイスキー「ニューポット」を販売する予定。
新潟小規模蒸溜所の資本金は3千万円。これまでの総事業費は総額2億4千万円。

所在地〒950-0141
新潟市江南区亀田工業団地1-3-5
アクセスJR亀田駅から徒歩30分
操業開始2019年3月
公式HP新潟亀田蒸溜所 合同会社新潟小規模蒸溜所
見学
商品

4-11. 戸塚酒造 軽井沢蒸溜所

1653年創業の戸塚酒造(佐久市)の16代目社長、戸塚繁氏がウイスキーの製造会社「軽井沢 ウイスキー株式会社」を新たに立ち上げ北佐久郡軽井沢町発地に「軽井沢蒸留所」を建設。2021年春に着工。

新会社は戸塚社長が個人出資し、19年11月に設立。敷地面積1.3ヘクタールに蒸留所と貯蔵庫を建設。2024年のウイスキー販売開始を目指し、年間約6万リットルの生産計画。総事業費は7億~8億円を見込む。
原料の大麦は佐久地方などで地元農協と協力して栽培し、仕込み水は浅間山や八ケ岳山麓の水を使用する予定。

4-12. 清州桜醸造

画像出展:愛知クラフトウイスキーキヨス|清州桜醸造株式会社

嘉永6年(1853年)創業。長年の伝統と品質本位の姿勢を継続して「清洲城 信長 鬼ころし」の銘柄で有名な酒蔵。
ウイスキーの蒸留に関しては専用のポットスチルは無く、焼酎で使用している蒸留機を併用している。
現在ウイスキーのラインナップは2019年9月に本数限定(1万本)で発売された「クラフトウイスキー キヨス」のブレンデッドウイスキー1種類のみで、モルト原酒とグレーン原酒ともに自社蒸留している。
2020年にも追加分として商品化されています。(限定数不明)

特徴は発酵時の酵母に日本酒メーカーとしての特徴を活かして、香り立つ清酒酵母を使用。樫樽に詰めて、酒蔵の地下貯蔵庫でじっくりと5年間熟成している。

所在地〒452-0942 
愛知県清須市清洲1692番地
アクセス名鉄「新清洲駅」から徒歩5分
操業開始2014年ウイスキー蒸留開始
公式HP清州桜醸造株式会社
見学
商品愛知クラフトウイスキー キヨス

清州桜醸造の代表的なウイスキー

4-13. 十山株式会社 井川蒸留所

画像出展:特種東海製紙株式会社2019年3月期 決算資料

特種東海製紙株式会社からの新設分割により2020年4月に「十山株式会社」を静岡市葵区田代に設立。静岡市北部の社有林を活用してウイスキーの製造事業を行う。2020年夏から蒸留を始め、2027年以降の出荷を計画している。7年以上熟成させた「本物」の製造を目指し、出荷初年度は5千~6千本程度の生産を見込んでいる。
蒸留所建設における投資額は約10.9億円。大井川沿いに敷地面積約2千平方メートルに蒸留棟や熟成庫を建設した。蒸溜棟:鉄骨2階建 延べ860㎡、熟成庫:鉄骨平屋建 357㎡

所在地〒428-0505
静岡県静岡市葵区田代1299-1
アクセス
操業開始2020年蒸留開始
公式HP
見学
商品

4-14. 玉泉堂酒造 養老蒸留所

1806年創業。以来200年以上にわたって日本酒を中心に、焼酎・みりん・リキュールなどを手がけてきた総合酒類メーカーです。
代表銘柄は日本酒の「美濃菊(みのぎく)、醴泉(れいせん)」。

玉泉堂酒造と言えば「ピークウイスキー」。昭和50年代から昭和60年頃に一世を風靡した「地ウイスキー」です。

8年間熟成させたスコットランド産モルト原酒と、「養老の滝」で知られる養老山系の清らかな伏流水を仕込水に、玉泉堂酒造にて製造したウイスキー(モルト)をブレンド。樫樽にて10年熟成した後、グレーンウイスキーをブレンドし更に6年間熟成することで、熟成度を深めています。
ピークウイスキーの容量は1,800ml、ピークウイスキースペシャルの容量は720ml。

そんな玉泉堂酒造から2019年6月に「ピークニューボーン2018」が発売。
40年ぶりに自社蒸留を再開。英国産の大麦麦芽を使用し201810月に蒸留、シェリーカスクとバーボンカスクで半年ほど熟成させた限定発売のニューボーン。アルコール度数55%、容量200ml。
玉泉堂のHPを見てもこのニューボーンのことや養老蒸留所のことについては一切触れられていない謎の商品ですが、将来的に3年から5年ほど熟成させてウイスキーとして市場に出荷予定との情報は確認できました。

所在地〒503-1314
岐阜県養老郡養老町高田800-3
アクセス近鉄養老線美濃高田駅から徒歩5分
操業開始2018年(40年ぶりにウイスキーの蒸留再開)
公式HP玉泉堂酒造株式会社
見学
商品ピークニューボーン2018、ピークウイスキー、ピークウイスキースペシャル

養老蒸留所の代表的なウイスキー

4-15.Nozawa Onsen Distillery株式会社 野沢温泉蒸留所

「えらっしゃい!」野沢温泉村へ向かう県道から見える看板

野沢温泉村でカフェ、バーを経営するフィリップ・リチャーズ氏が、2021年に建設を開始。2022年6月の稼働を予定。

国内でも屈指のパウダースノーと広大さを誇る野沢温泉スキー場と、グリーンシーズンはサイクリングなどのレジャー、そして数々の外湯を有する野沢温泉村の新たな観光名所になることを目標としている。

野沢温泉蒸溜所は、蒸留所見学のほかに、ギフトショップや、試飲などが楽しめるクラフトバー、ハーブガーデンの併設を予定。

2022年1月現在、クラフトジンと、モルトウイスキー、グレーンウイスキーの製造を予定しており、クラフトジンはドイツのカール社製の蒸留器を使用。バスケットを用いたヴェイパーインフュージョン法を採用し、野沢温泉スキー場が建設されている無毛山を流れ落ちる湧き水と、野沢温泉村の名産物をボタニカルとして使用。「お土産で持って帰ったボトルを家で飲んだ時、野沢温泉村のことを思い出してくれるようなジンにしたい」というコンセプトのジンの製造を予定。

ウイスキーはタスマニアのナップ・ルワー社製の蒸留器を使用。熟成年数は決めておらず、高品質で、納得のいくま美味さになるまで試行、熟成を繰り返す。グレーンウイスキーの製造も視野に入れており、小麦、蕎麦、米を使用した、新しいタイプのグレーンウイスキーの製造を見込んでいる。2022年1月現在、蒸留所は建設中で、蒸留器の導入は3月の見込み。

予定されている商品のラインナップは、スタンダードなクラフトジン、四季のボタニカルを使用した期間限定ジン、高品質のシングルモルトウイスキー、小麦、蕎麦、米を使用したグレーンウイスキーと、ブレンデッドウイスキー。

所在地〒389-2502
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9394
アクセス戸狩野沢温泉駅からタクシーで20分 豊田飯山I.Cより車で25分
操業開始

2022年6月蒸留開始予定

公式HP野沢温泉蒸留所
見学見学ツアー実施予定
商品

4-16.井出醸造店 富士北麓蒸溜所

画像出展:makuake

1700年頃に操業開始した醤油醸造が前身の井出酒造は、江戸末期に醤油醸造に合わせて

清酒の製造を始めました。2020年にウイスキーの製造免許を取得。清酒造りで培った知識と技術を駆使し、試行を重ねている。

富士北麗蒸留所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの製造を行っており、清酒酵母と富士山の清冽な伏流水を用いた、香りに重きを置いたウイスキー造りを目指している。

今後、蒸留所見学の開始を予定しており、その増設のための資金をオリジナルグラスや、ニューポットをリターン品としてクラウドファンディングを実施。目標金額の約3倍の金額を募ることに成功している。2022年現在では、カスクオーナーの募集も行っている。詳細はこちらから。

モルトウイスキーはドイツ産のノンピート麦芽を使用、ホワイトオークバーボン樽で熟成。樽詰めは2020年に行っており、実際の販売は2023年を見込んでいる。

所在地

〒401-0301

山梨県南都留郡河口湖町船津8番地

アクセス

中央自動車道河口湖インターより車で10分

河口湖駅より徒歩10分

操業開始

2020年蒸留開始

公式HP井出醸造店
見学見学ツアー実施予定
商品グレーンモルトウイスキー 大樹海 富士北麓蒸留所ハイボール

4-17.吉田電材工業株式会社 吉田電材蒸留所

1940年設立の電気機器の製造販売・合成樹脂の製造及び加工販売・医療用機器の製造販売を行っている吉田電材工業株式会社と、その子会社の株式会社ヨシデンが設立。昭和から日本の製造メーカーを下支えしてきた技術力で、上質で正直なウイスキー造りを目指します。

吉田電材蒸留所では、グレーンウイスキーを専門に製造し、新潟県内をはじめとしたクラフト蒸留所のモルトウイスキーとブレンドしたブレンデッドウイスキーの製造を予定。ほかのクラフト蒸留所との差別化を図ります。

また、原料に新潟県産のデントコーンを使用し、地元との連携も検討しています。

ポットスチルはドイツ製のハイブリッドスチルを使用するほか、原料加工の工程で3種の穀物を自在に混ぜ合わせることができる独自設備を有します。

現在、蒸留所は建設中ですが、2022年4月には蒸留を開始する見込みです。(2022年2月10日現在)

所在地

〒110-0016

新潟県村上市宿田344−1

アクセス

神林岩船港ICより車で約5分

操業開始

2022年蒸留開始

公式HP吉田電材蒸留所公式HP
見学
商品

4-18.舩坂酒造店 飛騨高山蒸留所

蒸留器「ZEMON(ゼモン)」

江戸時代から続く老舗酒造メーカー、舩坂酒造店は、2007年に校区がダム湖で水没、及び過疎化のため児童数の減少に伴い廃校になった高山市立高根小学校の校舎を活用し、ウイスキー蒸留所として新たに命を吹き込みます。

総事業費は3億円。十六銀行と高山信用金庫がそれぞれ発行するSDGs私募債で資金調達。発行手数料の一部を指定先に寄付する仕組みで、高根地域の子どもが通う朝日小、中学校や、旧高根小学校の不動産賃貸借契約を結んだ高山市に寄せます。

2022年3月下旬からは、クラウドファンディングサイト「マクアケ」にて、目標金額1千万円の支援を募ります。

飛騨蒸留所建設地の高根小学校跡地の標高は900メートル近く。山々から湧き出る水と、年間を通じて気温の低いこの地はウイスキー造りに適した地と言えます。

富山県の若鶴酒造が開発した銅と錫を梵鐘の製造技術で作り出したポットスチル「ZEMON」を使用し、シングルモルトウイスキーを製造予定。体育館を蒸留所、校舎を貯蔵庫として使用します。また、校舎内にはウイスキー造りを学べる施設も併設予定。

舩坂酒造店の有巣弘城社長は「冬に日本酒、春から秋にかけてウイスキーを造ることになり、蔵人の雇用にもプラスになる」「旧学校施設に新たな命を吹き込み、観光や雇用につながる施設ができるのは、過疎に悩む地域の希望になる」と語ります。

2022年4月下旬に高根小学校の修繕に着工、2023年4月に稼働開始を予定。販売開始は2026年4月以降。

所在地

〒509-3413

岐阜県高山市高根町下之向164-2

アクセス最寄り駅 JR高山本線 久々野駅から車で約30分
操業開始2023年蒸留開始
公式HP
見学ウイスキーセミナー実施予定。
商品

4-19.SASAKAWA WHISKY株式会社 富士山蒸溜所

SASAKAWA WHISKYロゴ 画像引用:富士山蒸溜所公式HP

富士山蒸溜所は、霊峰富士山の麓に建設されるウイスキー蒸留所です。

木製のウォッシュバックを使用し直火加熱方式のポットスチルを三宅製作所で特注。酵母や乳酸菌の潜在能力を引き出すことに注力します。

貯蔵庫はダンネージ式。また、熟成は納得のいく味になるまで丁寧に熟成します。

10,000㎡の広大な敷地を誇る富士箱根伊豆国立公園内に富士山蒸溜所はあり、恵まれた富士山の伏流水を使用。森林に囲まれた敷地内は澄んだ空気で満たされており、標高は1000m。夏は冷涼な気候で、ウイスキー造りに適しています。

富士山蒸留所完成予想図。引用:富士山蒸留所公式HP
所在地〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田4918-1
蒸溜所へのアクセス

中央自動車道【河口湖IC】より車で約8分

【富士山駅】よりタクシーで約10分

創業開始2022年10月予定
公式HP

富士山蒸溜所公式HP

見学

実施予定

商品