九州大分県にまた新たにクラフトウイスキー蒸留所「久住蒸留所」が誕生しました。
大分県竹田市久住町で酒販店「津崎酒店」を営む宇戸田祥自(うとだ・しょうじ)氏が、店舗の敷地内にある約400平方メートルの倉庫を改装して蒸留所を建設。本場スコットランド”フォーサイス社”製の蒸留機を導入し、2021年2月より製造を開始します。出荷までは3年の熟成が必要な為、販売開始は2024年、2025年頃になる予定。
宇戸田氏は、「イチローズモルト」で世界的に有名となったベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏に相談し、2017年から製造技術を学んだ。
今月5日、竹田税務署から念願のウイスキー製造免許を取得し、いよいよ製造開始となる。
宇戸田氏の理想はスコットランド東北部スペイサイド地方の「淡い滋味深さ」。同じ製造場でも年ごとに仕上がりは違い、久住産の評価が定まるのは20~30年後という。
「どんな酒になっていくのか楽しみ。夢を支えてくれた人たちへの感謝を込めて造りたい」と語る。
記事引用:大分県産ウイスキー22年ぶり復活へ 宇戸田さん、2月から久住蒸溜所で製造 – 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate
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現在、九州で稼働しているウイスキー蒸留所は、鹿児島県にある本坊酒造の『マルス津貫蒸溜所』、同じく鹿児島県にある小正酒造の『嘉之助蒸溜所』の2ヵ所。
今回の『久住蒸留所』が九州で3ヵ所目のウイスキー蒸留所となります。
直近では、マルス津貫蒸溜所から2021年1月18日に発売された「津貫ピーテッド」が九州で生まれたウイスキーでは最新の商品。
嘉之助蒸溜所では、2017年の操業開始以降に年1回200mlボトルでニューメイクを販売してきました。
日本国内でも、九州という温暖な気候の中でのウイスキー造りはまだまだ始まったばかりです。
津貫蒸溜所が2016年操業、嘉之助蒸溜所が2017年操業と、九州でのウイスキー造りの歴史は浅く、今後どのような個性のウイスキーが作られるのか非常に楽しみです。