SASAKAWA WHISKY株式会社が富嶽蒸溜所設立へ

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富士山蒸溜所

富嶽蒸溜所は、日本財団、および笹川平和財団名誉会長の笹川陽平氏のご子息、笹川正平氏が立ち上げた「SASAKAWA WHISKY株式会社」が所有する蒸溜所です。

会社設立は2021年3月。蒸留所の竣工時期は未定。

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1.富嶽蒸溜所

SASAKAWA WHISKYロゴ 画像引用:富嶽蒸溜所公式HP

富嶽蒸溜所は、霊峰富士山の麓に建設されるウイスキー蒸留所です。

木製のウォッシュバックを使用し直火加熱方式のポットスチルを三宅製作所で特注。酵母や乳酸菌の潜在能力を引き出すことに注力します。

貯蔵庫はダンネージ式。また、熟成は納得のいく味になるまで丁寧に熟成します。

10,000㎡の広大な敷地を誇る富士箱根伊豆国立公園内に富嶽蒸溜所はあり、恵まれた富士山の伏流水を使用。森林に囲まれた敷地内は澄んだ空気で満たされており、標高は1000m。夏は冷涼な気候で、ウイスキー造りに適しています。

富嶽蒸溜所完成予想図。引用:富嶽蒸溜所公式HP

会社名

SASAKAWA WHISKY株式会社
本社所在地

東京オフィス

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-1-1 PMO渋谷Ⅱ 204

蒸溜所

富嶽蒸溜所

蒸溜所所在地〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田4918-1
蒸溜所へのアクセス

中央自動車道【河口湖IC】より車で約8分

【富士山駅】よりタクシーで約10分

設立2021年3月

■中部地方のその他のウイスキー蒸留所の詳しい情報は、是非こちらもご覧ください。

4. 中部地方のウイスキー蒸留所
ジャパニーズウィスキー蒸留所一覧の中部エリア。サントリーが二番目に作った「白州蒸留所」、同じくサントリーの「知多蒸留所」、本坊酒造「マルス信州蒸留所」、キリンの「富士御殿場蒸留所」。クラフト蒸留所では「ガイアフロー静岡蒸留所」、「三郎丸蒸留所」、「長濱蒸留所」なども注目。

2.SASAKAWA WHISKY 求人情報

SASAKAWA WHISKYでは、ウイスキー製造にあたって、製造技術メンバーを募集しています。

業務内容は仕込み(糖化)~発酵~蒸留まで。業務の過程において、作成したニューポットを試飲する機会があるそうです。最初の3年間は5名ほどの募集で、少数精鋭にて発酵からブレンディングまでを行っていきます。

応募資格、応募条件は以下の通りです。

学歴不問

<応募資格/応募条件>
■必須要件:普通自動車運転免許をお持ちで、以下いずれかのご経験がある方
・食品発酵や飲料製造に携わったご経験 
・機器、設備の点検やメンテナンスのご経験
・配管工としてのご経験

引用:doda様より

より詳しい詳細や応募はこちらのdoda求人情報をご覧ください。

富嶽蒸溜所は、東京から車で約1時間半ほどでアクセス可能。富士急ハイランドなどの近隣のレジャー施設も充実しています。

ウイスキー蒸溜所に携わってみたい方は、覗いてみてはいかかがでしょうか?

3.笹川家

SASAKAWA WHISKY株式会社代表取締役 笹川正平氏は、日本財団、および笹川平和財団名誉会長の笹川陽平氏のご子息、また、財団法人日本船舶振興会会長笹川良一氏のお孫さんに当たります。

日本でも有名な財団で知られる笹川家ですが、江戸時代では造り酒屋の一族でした。笹川正平氏は、江戸時代から続く笹川家の酒造事業を継承すべく、ウイスキー業界に参入します。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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