【レビュー】シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH

ウィスキーレビュー
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長濱蒸溜所

長濱蒸溜所を手掛ける長濱ロマンビール公式サイトから『シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH』発売開始。特徴や価格、購入サイトを紹介。

以前記事でも紹介した長濱 THE THIRD BATCH。2022年にFIRST BATCH、23年5月にSECOND BATCHと発売されており、約7か月振りのシングルモルト長濱が届きました。

今回のキーモルトはどちらもピートタイプのバーボンバレル熟成原酒とアイラクォーター樽熟成原酒。

すでにオンラインショップでも購入が可能です。

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1.蒸溜所

長濱蒸溜所

所在地〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1
操業開始2016年(平成28年)11月1日

滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。

設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽が設置してあります。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本のクラフト蒸留所の中では現在長濱蒸溜所だけが使用しています。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。

創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。また、蒸留器を2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。など、創業後およそ4年間で様々な変化をしてきました。

「一醸一樽」の精神のもとにウイスキーを作り続けています。

引用:ウイスキー|長濱浪漫ビール

2.ボトルの写真と販売サイト

シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH

Single Malt NAGAHAMA THE THIRD BATCH

3.シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH

本商品を製造するにあたり、「一醸一樽」の精神のもと、熟成庫に眠る原酒の中から、最上級のモルト原酒のみを厳選。2019年蒸溜のバーボンバレル、アイラクォーター樽、2020年蒸溜のミズナラ樽、KOVAL ウイスキー樽で熟成した4種の原酒を「AMAHAGAN 」で培った技術と経験を用いて、慎重にヴァッティングを行いました。

今作のキーモルトとなるのは、バーボンバレル熟成原酒とアイラクォーター樽熟成原酒。どちらもピートタイプで、力強いスモーキーフレーバーを感じます。そこへ、ミズナラ樽熟成原酒とKOVALウイスキー樽熟成原酒を加えた事で、オリエンタルな風味や重厚でビターな風味との絶妙なバランスをお愉しみ頂けます。

テイスティングコメント】
◆カラー
煌びやかに輝く琥珀色。
◆アロマ
繊細で瑞々しいトップノート。際立つスモーキーフレーバーの中にモルティーなエッセンス。ミルクチョコレートやチョコレートクッキーのような甘い香り。次第にレーズンやあんず飴、柿などのフルーツ、そして最後に焚火の終わりを想わせるスモーキーな余韻が感じられます。
◆テイスト
モルトの甘味、そしてミルキーで滑らかな口あたり。キャラメルやメープルシロップの柔らかさ。アフターにかけて現れるスモーキーなアクセントが力強い個性を発揮し、ピートスモークの余韻が長く続きます。

引用:長濱ロマンビール公式サイト

3-1.テイスティングノート

香り明るいスモーク感、ガトーショコラ、干し柿、焦がしキャラメル、シナモン
味わい少し焦がした焼き菓子のような甘さと苦み、インセンス様のスモーク感
余韻甘みと酸味が抜けたのちに、スモーキーさが長く燻る

3-2.商品スペック

製品名シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH
酒別シングルモルトウイスキー
樽酒バーボン樽、アイラクオーター樽、ミズナラ樽、KOVALウイスキー樽
瓶詰本数10,000本
希望小売価格11,000円(税込)

4.受賞歴

現時点では、受賞歴はありません。

5.定価とネット上での価格

5-1.メーカー希望小売価格(定価)

商品名シングルモルト長濱 THE THIRD BATCH
容量500ml
希望小売価格11,000円(税込)

5-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、13,000円前後となっています。(※2023/12/20時点)

5-3.ヤフーオークション落札価格

現在ヤフーオークションでの落札は確認できておりません。(※2023/12/20時点)

5-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

(※2023/12/20時点)

5-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,950円 30ml:3,300円、15ml:1,650円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

6.まとめ

ファースト、セカンドとはまた違う長濱です。明るいスモーキーさと今までのシリーズのフルーティーな甘みと違い、焼き菓子のような甘みを感じるボトルに仕上がっておりました。

ここまでスモーキーな長濱もあまりないタイプでしたので、長濱ファンの方に是非お試しいただきたボトルです。

長濱蒸溜所の過去のシングルモルトはコチラ

【レビュー】シングルモルト長濱 THE FIRST BATCH
シングルモルト長濱 THE FIRST BATCHは、2022年10月11日発売、11,000円(税込)。2017年から2019年にかけて蒸溜したバーボン樽、シェリー樽、アイラクォーター樽、そしてミズナラ樽熟成原酒を使用。
【レビュー】シングルモルト長濱 THE SECOND BATCH
シングルモルト長濱 THE SECOND BATCHは、長濱蒸留所より2023年5月16日発売。11,000円(税込)。2019年蒸溜のオロロソシェリー樽 、KOVALウイスキー樽 、アイラクォーター樽、バーボンクォーター樽といった4種の熟成原酒を「AMAHAGAN」で培った技術と経験を用いて、慎重にヴァッティング。
この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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