【発売情報】井川蒸溜所 シングルモルトデッサンシリーズフローラ2025

発売情報
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井川蒸溜所

標高1,200mに位置する、南アルプスの大自然に囲まれた、国内で最も標高が高い蒸溜所。
デッサンシリーズ第3弾、11月下旬発売。

前作のフローラ2024発売から1年。
今年の井川蒸溜所のノンピートタイプウイスキーの発売情報が発表されました。

ノンピートタイプのFloraラインからの新たなリリースです。
井川蒸溜所のキーモルトであるバーボン樽原酒を軸に、シェリー樽原酒をブレンドしました。
ファーストリリースのFlora 2024とは異なるアプローチで、私たちの造りの芯を守りつつも新たな方向性を試みています。ビターなニュアンスをもつバーボン樽原酒を選定し、シェリー樽由来の深みと複雑さを重ね、豊かな味わいに仕上げました。ラベルには、南アルプス亜高山帯の沢筋に咲く貴重種「オオサクラソウ」を付与しています。

【テイスティングノート】
バーボン樽由来の森林を思わせるウッディなニュアンスと、シェリー樽のフラワリーな香りが混ざり、木、花、果実が共存した植物園のイメージ。口に含むとバナナチョコの様な甘みと果実感を覚える。
わずかな加水で、口当たりが柔らかくなり、よりシェリーの存在感が増す。
ストレート、ロック、水割りとも相性が良く、ゆっくり時間をかけて口に含むと香りの変化が面白い

引用:新製品:シングルモルト デッサンシリーズ フローラ2025|十山株式会社

1-2.商品スペック

アルコール度数 55%
酒別 シングルモルトウイスキー(ノンピートタイプ)
樽種 バーボン樽,シェリー樽
仕込水/加水 木賊湧水(硬度40mg/L)
冷却ろ過 ノンチルフィルタード (70μ)
酵母 ディスティラリー酵母&エール酵母
内容量 700ml
本数 不明。前回は限定6000本
価格 19,800円(税込)

2.Dessin Series Flora & Fauna とは

井川蒸溜所を取り巻く南アルプスの環境は永い時間を経て様々な生き物によって調和した生態系を保っています。

ウイスキーも同様に、造り手による原酒づくりをはじめ様々な原酒のブレンドにより香りや味が調和した状態を創り上げています。

これらに共通する「調和」が私たちの目指す12年物のウイスキーであり、それまでのプロセスを表現したものが本デッサンシリーズです。
これに続くリリースは、これらの調和を構成する要素を南アルプスの生態系の種で表現しシリーズのラベルに付与していきます。
ノンピートモデルのFlora(=植物モチーフ)と、その対となるピーテッドモデルのFauna(=動物モチーフ)が集まり、徐々に私たちの目指すビジョンを完成させていきます。
これらのシリーズは井川蒸溜所が目指すレギュラーモデルの発売まで毎年展開され20種類以上のモチーフを付与する予定です。

3.メーカー

十山株式会社

本社所在地 〒428-0505 静岡県静岡市葵区田代字鳥森1301-1
所有蒸留所 井川蒸留所

4.蒸溜所情報

井川蒸溜所(IKAWA DISTILLERY)

所在地 〒428-0505 静岡県静岡市葵区田代字大春木1299-1
操業開始 2018年1月

十山株式会社は、2020年4月に特種東海製紙株式会社の社有林管理部門であった南アルプス事業部が
社有林の自立した経営を目的に分社化し、誕生。

井川山林に24,430haの社有林を有し、一団地としては国内最大の広さを誇る。アルプスの南アルプスの環境の保全や入山者に向けた登山道の維持管理など。
現在は、井川山林ならではの環境と天然湧水を活かしたウイスキー製造事業を開始。

  • 蒸溜所の標高は1,200mにも及び、国内で最も標高が高く、豊かな森林の象徴でもある「木賊(とくさ)湧水」を使用。
  • ウイスキーづくりに欠かせない樽には、井川山林に生える「ミズナラ」も使用。伐採したミズナラからどんぐりを集め、植樹を行う未来への取り組みも行っている。
  • 南アルプスの大自然という霧がたちやすく、冷涼かつ湿潤な「熟成環境」。蒸溜所より更に高所に熟成小屋を建て、マウンテンカスクの名をつけての熟成も行っている。

今後はシリーズ製品として【デッサンシリーズ】でのリリース。フローラ(植物相)とファウナ(動物相)の2種類があり、それぞれノンピート、ピーテッドに分かれてリリースが行われる様子。

引用:井川蒸溜所公式HP

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所

サントリーの伝統が息づく「工房」へ

The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

 

この記事を書いた人
大石 竜平

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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