世界的に有名なあの写真がラベルになったイチローズモルトが6/19より抽選開始。
1.秩父蒸溜所/篠山紀信「DOUBLE FANTASY」WHISKY Black・Standard&White・Premium
1-1.ボトル詳細&スペック
世界的に有名なあの写真がラベルに――
篠山紀信×ジョン&ヨーコ×肥土伊知郎 が紡ぐウイスキー1980年9月、写真家・篠山紀信がニューヨークに招かれ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコを撮影した。ジョンにとっては5年ぶりとなり、ヨーコとの共作のアルバム、『ダブル・ファンタジー』のアルバムジャケットの撮影のために。
アルバム『ダブル・ファンタジー』のコンセプトは“対話”。ふたりの間で交わされる音楽での会話のようなもの。篠山の撮影のアプローチはいつでも、親密でフレンドリーな雰囲気をつくるだけで、ごく自然体でいる瞬間をとらえる。ジョンとは当時同い年の40歳、個人的な会話もしながら、ダコタハウスで息子のショーンも含めた家族としての姿も撮ることもでき、5日間の滞在で約800枚の写真をカメラに収めた。
その中の1枚、日は沈んでいたがまだ空は明るかったという時刻に、セントラルパークの池で撮った、のちに世界的に有名となるこの写真。篠山が、「キスをしてくれと注文すると、そのとおりにしてくれた。それはあまりに美しく、とても親密で、まるで日常の1コマのような瞬間でした。パーフェクトな瞬間だった」と語るように、やさしさ溢れる美しい瞬間が収まった。この写真は『ダブル・ファンタジー』のアルバムジャケットに採用された。
この1枚とアザーカットとなる1枚にふさわしいウイスキーと考えたとき、ウイスキー評論家の山岡秀雄は、スコッチとジャパニーズが美しく融和したブレンドウイスキーがいいと思いついた。撮影から43年経っても色褪せない、時の重みと、篠山を含めた3人の融和に思いを馳せ、秩父蒸溜所の肥土伊知郎に「平和を願うコンセプトで、ウイスキーをブレンドしてくれませんか」と依頼した。篠山は、幼少期に秩父に疎開していたこともあり、そんな縁のある秩父でのウイスキー造りに賛成した。
篠山も好きなオリエンタルなフレーバーがかすかに感じとれ、日本文化に感銘を受けたジョンもきっと気に入ってくれるのではないかと想像する。
写真の物語から紡がれたこのウイスキー。ぜひ封を開けて、対話を大切にし、平和を願うコラボレーションに酔いしれる時間を楽しんでほしい。
この企画をにこやかに快諾し、ボトルの完成を楽しみにしてくれていた篠山紀信さんに感謝を捧げます。
製品名 | 『DOUBLE FANTASY』ラベル・ウイスキー Black・Standard(ICHIRO’S MALT) |
酒 別 | ブレンデッドモルトウイスキー |
蒸留年 | 全期間で5~21年熟成の原酒のブレンド |
販売数 | 1,200本 |
度 数 | 48% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 27,500円(税込) |
製品名 | 『DOUBLE FANTASY』ラベル・ウイスキー White・Premium(ICHIRO’S MALT & GRAIN) |
酒 別 | ブレンデッドウイスキー |
蒸留年 | 7年熟成の秩父と、21~25年熟成のスコッチのモルトウイスキー 秘蔵の47年熟成のウイスキー |
販売数 | 300本 |
度 数 | 58% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 55,000円(税込) |
1-2.テイスティングノート
Black・Standard | White・Premium | |
アロマ | ソフトでマイルド。 程よく甘く、上品。綺麗なモルティーさがあり、奥にミント。 ややバターっぽさはあるが、洗練されている。 |
素晴らしく複雑。柑橘類の乾燥した皮。 ややグラッシー。ミルク入りのシナモンティー。 ナッツいりのクッキー。 上品なトフィーキャンディー。 |
フレーバー | スムーズでフルーティー。 バランスがとれていて、飲み飽きない。 フィニッシュは、穏やかにスパイシーで、ゆっくりと続く。 加水すると、すりおろしリンゴのフルーティーさがでる。 |
深淵なフレーバー。 ブドウの皮と枝。多種類のスパイス。 炭と古木の味。やや粘土。 奥にトロピカルフルーツ。 フィニッシュは、程よい長さで、最後にお香。 加水すると、透明感がでる。 |
総合評価 | 秩父と複数のスコッチのモルトのみで作られたブレンデッド。 ノスタルジックな印象で、優しさに溢れている。 |
少量の76年蒸溜の川崎とあのスペイサイドモルトが、 全体に大きなインパクトを与えている。 98%以上モルトで構成されている。 |
2.購入方法について
「DOUBLE FANTASY」 ラベル・ウイスキー
①Black・Standard(ICHIRO’S MALT)
税込み価格 27,500円
②White・Premium(ICHIRO’S MALT & GRAIN)
税込み価格 55,000円
抽選販売数:①910本(総本数1200本)②210本(総本数300本)
抽選予約受付期間/2024年6月19日(水)12:00~6月23日(日)23:59
お一人様、2本のうちどちらか1回1本限りとなります。同居人様のご応募は無効とさせていただきます。
お申し込みには『WHISKY MEW』の会員登録が必要です。
すでに会員登録済みで住所変更がある方は、お申込み前に、住所変更をお済ませください。
抽選予約のお申し込みが完了しますと、「抽選予約申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。メール(info@whiskymew.jp)が受信できるよう環境を設定しておいてください。
↓必ず一読ください。
WHISKY MEW | 秩父蒸溜所/篠山紀信「DOUBLE FANTASY」WHISKY 抽選予約方法のご案内
2.秩父蒸溜所、川崎蒸溜所とは?
蒸溜所名 | 秩父蒸溜所 |
所在地 | 〒368-0067 埼玉県秩父市みどりが丘49 |
操業開始 | 2007年 |
秩父の風土に根ざしたシングルモルトウイスキー造りが行われています。
創業者の肥土伊知郎氏はジャパニーズウイスキーであることに誇りを持ち、小さなミル、マッシュタン、ミズナラ製の発酵槽、スコットランド・フォーサイス社製のポットスチルで手づくりに拘りモルトウイスキーを生産しています。
秩父蒸溜所周辺は自然豊かで空気がきれいで質の良い水、夏は高温多湿で朝晩が氷点下にいたる寒さの厳しい環境です。その厳しい気候が織りなす寒暖差がウイスキーの熟成に多大な影響を与え、短い熟成期間にも関わらずフルーティでバランスの取れたウイスキーに仕上がります。
2004年9月創業。
2007年に秩父蒸溜所が完成。
2008年2月、ウイスキー作りの免許が交付され秩父蒸溜所でウイスキー作りを開始。
2019年10月、第2蒸留所の稼働開始。
1973年設立のサントリー白州蒸溜所・キリン富士御殿場蒸溜所の次に設立された蒸留所。まさにウイスキー低迷期の終焉とも言えるこの時期に実に日本国内35年ぶりの蒸留所設立となる。
年間のウイスキー生産量はスコットランド・グレンリベット蒸留所のわずか2日分。
2019年秋から稼働している第2蒸留所の生産量は第1蒸留所のなんと5倍。一度に仕込む麦芽は2t。ポットスチルは5倍の量を蒸留できるよう形は同じストレート型だがかなり大きなポットスチルになっている。フォーサイス社製でガス直火蒸留機を使用。
秩父蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
川崎蒸溜所
所在地 | 神奈川県川崎市川崎区鈴木町3-1 |
操業開始 | 1935年~2003年 |
1934年 昭和酒造株式会社設立
1935年 川崎工場操業開始
1942年 昭和農産化工株式会社に改称
1947年 川崎工場でウイスキーの製造開始「サンラック・ウイスキー(Sun Luck Whisky)」販売
当時はまだ原酒製造は行っていなかったため原酒を購入してブレンドしたものを販売していた。
1949年 三楽酒造株式会社と改称
1958年 ウイスキー生産増強を図りモルトウイスキーの原酒の製造を開始
1962年 オーシャン株式会社と合併し三楽オーシャン株式会社となる
1969年 川崎工場でグレーンウイスキーの原酒の製造を開始
1980年 川崎工場にグレーンウイスキーの貯蔵庫建設
1985年 三楽株式会社に社名変更
1990年 メルシャン株式会社に社名変更
2003年 川崎工場の生産機能が終了。工場閉鎖となる
2007年 キリンホールディングスの事業会社となり、キリングループとなる
現在は埼玉県にあるベンチャーウイスキーの秩父蒸溜所で当時の川崎工場の原酒を保管。2009年に三楽オーシャン時代の川崎工場で蒸留した原酒を使ったウイスキーで、シングルグレーン川崎の「1982カワサキ」「1981カワサキ」「1976カワサキ」を発売していた。
2000年代に肥土伊知郎氏は最後に残った76~82年の樽を購入している。
今現在でどれほどの原酒が残っているのかは不明。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。