【レビュー】シングルモルト久住 sora2025

発売情報
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久住蒸溜所

大分県の久住蒸溜所より、シングルモルト第二弾がリリース。「シングルモルト久住 sora2025」。
移ろいゆく季節の時々とそのアイテムから感じられるイメージを「久住の空」をテーマに表現。

コチラの製品は今回が初となる久住蒸溜所の「sora」シリーズの第一弾。今後は年に一度のペースでこのシリーズはリリースされるようです。

第一弾となる今製品はどのようなものになっているのでしょうか?

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1.シングルモルト久住 sora2025

久住蒸溜所のシングルモルトとして「ザ・ファースト」のデザインを踏襲しながら、移ろいゆく季節の時々とそのアイテムから感じられるイメージを「久住の空」をテーマに表現しました。1年に1度リリースする予定です。

第一弾となる「sora2025」は、
「秋の気配が漂い始めたばかりの夏の終わり、日が傾きかけた頃」。
ブレンダーの武石によると、「どこか乾いた感じのオレンジ」とのこと。
「THE FIRSTでは「グリーン」や「イエロー」の要素が強かったけれど、今回のブレンドでは、より色づいた果実感やピーテッド原酒の中にある日光を浴びた土のような香りが「オレンジ」を連想させる。」のだといいます。
ピーテッド原酒を含む複数の熟成原酒を慎重にブレンドしたシングルモルトで、前面にしっかりと香る色づいた果実のフルーティさと、後から重なるように出るピート香が広がりを感じさせます。複雑で厚みのある原酒の特徴はそのままに、より多層的になったフルーティさも楽しめるよう仕上げました。

1-1.商品スペック

製品名 シングルモルト久住 sora2025
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
原材料 モルト ピーテッドを含む
樽酒 不明
瓶詰本数 不明
度数 50%
価格 12,800円(税抜)

2.蒸溜所セミナー

今回の「久住 sora2025」を含むテイスティングセミナーが大分で行われるようです。

大分では初めてとなる久住蒸溜所セミナーを11月15日(土)13:00~大分市都町のBar水田屋で開催いたします。11月26日(水)にリリース予定の「シングルモルト久住 sora2025」の発売を前に製造責任者兼ブレンダーの武石裕が講師を務め、「sora2025」の魅力を現場の視点からお伝えします。
さらに、リリース前に先行で「sora2025」とその構成原酒を2種に加え、ニューポット、カスクサンプルをテイスティングいただけます。参加費は1000円です。
参加予約はBar水田屋 tel 097-534-5721 まで。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

3.久住蒸溜所について

蒸留所名 久住蒸溜所
所在地 〒878-0201
大分県竹田市久住町大字久住6426
操業開始 2021年2月

 九州は大分県。標高は約600mあり、冷涼な気候と久住高原の雄大な自然に囲まれている。澄みきった空気と豊かな湧き水に恵まれたこの土地はまさにウイスキーづくりに最適な土地と考え、蒸溜所を建設。

久住高原(くじゅうこうげん)は、阿蘇くじゅう国立公園の一角に位置する。野焼きにて独自の草原を維持しており、特殊な環境下ともいえる。
使用される水は豊富な地下水源からの湧水。

社長の宇戸田氏は秩父蒸溜所にて研修を受け、製造責任者の武石氏は津貫蒸溜所でも研修。

蒸溜機はスコットランドフォーサイス社製、麦芽は輸入をメインに使用してるが、1割は県内産の大麦を使用。
発酵槽はダグラスファーの木漕が5基。発酵日数は5日間。

久住蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

久住蒸溜所
「久住蒸溜所」の記事一覧です。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所

サントリーの伝統が息づく「工房」へ

The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
大石 竜平

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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