【発売情報】長濱蒸溜所シングルカスクシリーズ「ラムカスク」「マデイラカスク」

発売情報
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長濱蒸溜所

滋賀県の長濱蒸溜所より、2025年4月1日より2種類のシングルカスクが発売決定。詳細や購入サイトを紹介。

長濱蒸溜所より2025年のシングルカスクシリーズの内容が公開されました。ジャパニーズウイスキーでは、少し珍しい「ラムカスク」と「マデイラカスク」の2つ。どのような味わいになっているのでしょうか?

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1.長濱蒸溜所シングルカスクシリーズ「ラムカスク」「マデイラカスク」

 ◆シングルモルト長濱 ラムカスク カスクストレングスバッチ 2524
こちらのウイスキーは、2020年5月に長濱蒸溜所で蒸溜されたピーテッド原酒を、アイラクォーターカスクに樽詰めし、2年3ヶ月熟成。その後、2022年8月にラムカスクへリフィルし、さらに熟成を重ねました。合計4年5ヶ月の熟成を経て、ラム樽由来の瑞々しくフルーティーな香味をお楽しみいただけます。

カラー:赤みがかったアンバーカラー
アロマ:ブラウンシュガーや焼き砂糖菓子を想わせる濃厚かつ甘くビターなトップノート。時間経過と共にキャラメルやバナナ、熟したレーズンを想わせるフルーティーな香り。主張し過ぎないスモーキーアクセントが優しく香り立つ。
テイスト:コクのあるトロピカルな口当たり。バナナや黒糖様の甘味とピーテッド原酒由来の塩キャラメルを想わせるソルティーなテイストと燻製香とのハーモニーが心地よく続く。

◆シングルモルト長濱 マデイラカスク カスクストレングス バッチ 2883 
こちらのウイスキーは、2019年に蒸溜されたヘビリーピーテッド原酒をバーボンバレルに樽詰めし、4年2ヶ月熟成。その後、酒精強化ワインのひとつであるマデイラワインカスクへリフィルし、約1年半の後熟を施しました。合計熟成年数は5年8ヶ月。フレッシュなチェリーやドライフルーツを想わせる味わいが特徴です。加水せずにボトリングし、ウイスキー本来の香味を最大限に引き出した1本となっています。 

カラー:深みのあるアンバーカラー
アロマ:トップノートではローストしたナッツやキャラメル、トフィーといった樽由来のアクセント。バニラやクローブシナモンを想わせる甘味とスパイスのアロマの調和。レザーを想わせるピートのアクセントが心地よく続く。
テイスト:ジューシー且つ濃厚な口当たり。蜜の詰まったメロンや蜜柑を想わせるフルーティーな甘味とアーモンドを想わせるナッティーなテイスト。時間経過と共に浮上するスモーキーさがよりウイスキー全体の味わいを引き立たせます。

引用:長濱蒸溜所シングルカスクシリーズ2025を2025年4月1日(火)より2種同時限定発売いたします。 | 長浜浪漫ビール株式会社のプレスリリース

2.商品スペック

 
製品名 シングルモルト長濱 ラムカスク
カスクストレングスバッチ 2524
シングルモルト長濱 マデイラカスク
カスクストレングス バッチ 2883 
酒別 シングルモルト シングルモルト
樽酒 アイラクオーター熟成、ラムカスク後熟 バーボン樽、マデイラ樽後熟
瓶詰本数 406本 296本
希望小売価格 17,000円+税 18,000円+税

3.発売

大規模な酒販店にも卸されるようですが、下記の公式オンラインサイトからも販売があるようです。

長濱浪漫ビール オンラインショップ |

4.長濱蒸溜所について

長濱蒸溜所

所在地 〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1
操業開始 2016年(平成28年)11月1日

滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。

設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽が設置してあります。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本のクラフト蒸留所の中では現在長濱蒸溜所だけが使用しています。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。

創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。また、蒸留器を2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。など、創業後およそ4年間で様々な変化をしてきました。

「一醸一樽」の精神のもとにウイスキーを作り続けています。

引用:ウイスキー|長濱浪漫ビール

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.48 2024年2月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
安積蒸溜所/天鏡蒸溜所/月光川蒸留所/日光街道 小山蒸溜所/碧南蒸留所/清洲桜醸造 本社蒸留所/SAKURAO DISTILLERY[特集]
【新アイリッシュ・ルネッサンス[第3弾]】
ロー&コー/チャーチ・オブ・オーク/クーリー/キルベガン
土屋守の全国ぶらり旅 ガロア的酒場歩き──第24回沖縄編
【編集長インタビュー】
ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第4回 安積蒸溜所 山口哲蔵氏
マコーネルズのジョン・ケリー氏に聞く 復活を果たした“ベルファストウイスキー”
JAL国際線機内販売でジャパニーズウイスキーの注目ボトルが続々登場
ビリー・ウォーカー氏が語るグレンアラヒー、新たな価値の創造。
アイル・オブ・ハリス蒸留所からシングルモルト第2弾が登場

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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