【発売情報】SAB.OCEAN BLUE 1ST BATCH

発売情報
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三郎丸蒸留所

富山県三郎丸蒸留所の新作ブレンデッドウイスキー『SAB.OCEAN BLUE 1ST BATCH』が9月4日より発売開始。

三郎丸蒸留所のSABは昨年から発売開始され、サンシャインレッドとナイトブラックが人気を博しています。
今回のオーシャンブルーは昨年の年末の東京イベントの際に発表されたウイスキーでもあります。
終売となったThe SUNの後継ともいうべき三郎丸の最高峰のブレンデッドウイスキーという位置づけです。

1-1.商品情報

「SAB.」は、三郎丸蒸留所が手がけるブレンデッドウイスキーとして2024年12月に誕生。“地域に拠って、世界に立つ”という三郎丸の使命のもと、「SUNSET RED」「NIGHT BLACK」「SNOW WHITE(北陸限定)」といったシリーズのリリースを行ってきました。

「OCEAN BLUE 1ST BATCH」は、熟成を深めたグレーン原酒とバーボン樽、シェリー樽、ワイン樽などの多彩な原酒をブレンドした力強い三郎丸モルトが調和した三郎丸最高峰のブレンデッドウイスキーです。

重厚で豊かな味わいをお楽しみください。

引用:「SAB.OCEAN BLUE 1ST BATCH」 発売 | 若鶴酒造株式会社のプレスリリース

1-2.商品スペック

アルコール度数 46%
酒別 ブレンデッドウイスキー
原材料 モルト、グレーン
内容量 700ml
本数 限定8,000本
価格 9,900円(税込)

 

2.SAB.シリーズとは

この度、三郎丸蒸留所からあらたなブレンデッドウイスキー「SAB.」をリリースいたします。

日本だから、うまれた。富山だから、つくれた。

富⼭の壮麗な⼭々と、その恵みである清冽な⽔。
そこに訪れる美しい四季の移り変わりと、
⼈々の暮らしが育んできたものづくりの⽂化。
雄⼤な⾃然と⽔の循環が、
繊細な季節の変化と⼈の⼿仕事が、
⽇本でしか、富⼭でしか⽣まれない
ウイスキーを育みました。

富⼭県砺波平野という地域に根ざし世界に挑む三郎丸蒸留所がつくる、
⽇本の美意識と富⼭の⾵⼟を宿した
ブレンデッドウイスキー「サブ」。
ここ富⼭から、世界へと届けます。

引用:SMOKY BLENDED WHISKY「SAB.」リリース | 三郎丸蒸留所

3.メーカー

若鶴酒造株式会社

本社所在地 〒939-1308富山県砺波市三郎丸208
所有蒸留所 三郎丸蒸留所

4.蒸溜所情報

三郎丸蒸留所(SABUROMARU DISTILLERY)

所在地 富山県砺波市三郎丸208
操業開始 1953年(2016年改修)

三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造㈱は、1862年に富山県砺波郡三郎丸村で清酒製造を始めた、北陸では非常に歴史のある酒造です。
第二次世界大戦の終結後、行きづまった局面を打開すべく、独自に蒸留酒製造の研究を行い、1952年にウイスキー製造免許を取得しました。1953年から「サンシャインウイスキー」を富山県内で販売をはじめました。

2016年、最初のウイスキー造りから60年以上の年月を経て蒸留所も老朽化が進行していました。「北陸唯一の蒸留所を、そしてこれまで続いてきたウイスキー造りを途絶えさせるわけにはいかない。 」ということで、「三郎丸蒸留所改修プロジェクト」を立ち上げ、資金確保のためにクラウドファンディングに挑戦しました。
60年以上守り続けてきたウイスキー造りへの情熱、そして富山のウイスキーを世界のウイスキーに育てるという挑戦を呼びかけに、2500万円の目標額をはるかに超える3825万5000円の支援をうけ、2017年、三郎丸蒸留所は建物や製造設備を改修しウイスキー蒸留所として再スタートを切りました。

2023年には、「駒田蒸留所へようこそ」というアニメ映画が公開され、作中に登場する蒸留所のモデルが三郎丸蒸留所になっています。

2019年には、梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所との共同開発で世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」を開発しました。

年度 麦芽 マッシュタン 酵母 発酵槽 スチル その他設備等
2016以前 ハイランドピート 半世紀前糖化漕 エールのみ ホーロー  
2017 エール+ウイスキー 旧改造  
2018 三宅製作所  
2019 ZEMON  
2020

ハイランドピート
アイラピート

ホーロー
木桶
 
2021 成熟エール
+ウイスキー
屋根散水システム導入
2022 ホーロー
木桶×2
 
2023

三宅製作所

三番麦汁を仕込み水に使用

プレス酵母+エール+ウイスキー  
2024 ブレンダー室完成
2025 バリンチ・ブレンダー体験
RE:COOPERAGE始動

蒸留所詳細情報

蒸留所について更に詳しく知りたい方はこちら↓
https://jpwhisky.net/saburomarudistillery-46883/

三郎丸蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。
https://jpwhisky.net/manufacturer/saburomaru/

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.51 2025年8月号

【巻頭特集】
スコッチ蒸留所名鑑 第2弾 ペルノリカール[前編]」
フランスのペルノリカール社が所有するモルト蒸留所について解説し。今号では計6つの蒸留所を掲載。
【特集】
「国家級中国威士忌最新事情 ダイキン編」
土屋守編集長が中国を訪れ、目覚ましい成長を遂げるチャイニーズウイスキー最新事情をリポート。
「韓国ウイスキー」
モルトウイスキー蒸留所が相次いで誕生している韓国を訪問。
【特別対談】
7年ぶりに誕生した新定番 ジョニーウォーカー ブラックルビー
土屋守×金子亜矢人ベンツェ氏
【イベントリポート】
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025 受賞結果

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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