【2024年10月1日発売】高藏REBORN、PURE MALTシリーズ(高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY)

発売情報
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お盆休みも明け、そろそろ夏の疲れも溜まってくる今日この頃。灼熱の熱帯夜とも言われた今年の夏はエアコン無しではとても眠れなかったという方も多かったのではないでしょうか。そんなジメジメした熱帯夜を爽やかに乗り越えられそうな、初々しくデビューを飾るフレッシュなウイスキーの販売情報が出ました。

今回、ご紹介させて頂くのは、江戸時代から息吹く創業160年を超える総合酒類メーカーである明利酒類株式会社(本社:茨城県水戸市)が約60年ぶりに立ち上げた高藏蒸留所から、販売する「高藏 REBORN」、日本一の称号を持つ、百年梅酒の醸造樽をなんとウイスキー熟成に使用し、出来上がった「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」、そして最後はミズナラ樽のファーストフィルでしつらえた「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」の三種類です!

火災などの紆余曲折を経て、約60年ぶりにウイスキー製造の再開を開始した高藏酒造。確かな伝統と受け継がれてきた技術によって、一体どんなウイスキーが発売されるのか。特に気になるのは何といっても百年梅酒の樽を使った原酒をメインに構成された『高藏 REBORN』です!これは高藏蒸留所でなければ絶対に作れない逸品です。本記事で詳しくご紹介して参りますので、皆様もこの機会にぜひ、お手元にお取り寄せしてみては、いかがでしょうか。

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1.今回が初のリリースとなる「高藏REBORN」について

シリーズ全体的には、常務取締役である加藤喬大氏により発表された「熟成においては、バーボン樽に加え、ジャパニーズウイスキーのシグネチャーカスクであるミズナラ樽や『百年梅酒』を熟成させ香味を染み込ませたプラムワイン樽を独自性の一つとしています」と言われているように、高藏蒸留所の伝統やこだわりから生み出される逸品となっている。

1-1.高藏 REBORNの特徴

創業160年の老舗が持つ確かな伝統と技術。そこから生み出される膨大な経験の蓄積。地道で丁寧な作り手達の試行錯誤と飽くなき探求が高藏酒造160年の英智となりました。歩んできた歴史の積み重ねを総動員し、完成したのがNew Borm「高藏」

当初より酵母(※)の量を3倍、発酵期間も2倍にし、深く研ぎ澄まされたニューポットを作り出し、百年梅酒で使用した樽で熟成。そこから出来上がる原酒をメインにブレンドを構成し出来上がったのが「高藏 REBORN」です。(※酵母は2023年にオリジナル酵母を開発するも、実際の醸造に向けては試行錯誤を重ねている段階との事。)

香りはプライムの軽やかさ、味わいはレーズンのような甘味で始まり、最後はスパイシーな味わいも感じて頂けます。200mlサイズでもアルコール度数は、しっかりと50%を保ち、高藏蒸溜所が誇る逸品として発売されます。

1-2.発売日や製造本数、価格について

出荷開始日 2024年10月1日(火)
内容量 200ml
小売価格 3,200円(税別)
アルコール度数 50%
製造本数 限定 5,730本

2.PURE MALTシリーズについて

今回のリリース情報に明確な記載は見当たりませんが、今回「高藏REBORN」と同時に発売となる「PURE MALTシリーズ」については、その価格帯と商品の名称から推測するに、海外からの輸入原酒と高藏蒸溜所で製造された原酒をブレンドした製品であると予測されますが、「高藏蒸溜所で製造した原酒を~」という記載が無い事から、もしかすると、海外から仕入れた輸入原酒をプラムワイン樽やミズナラ樽に詰め替え、高藏蒸溜所で追加熟成した原酒をブレンドしたものを「PURE MALT WHIKSKY」と名付けて販売する事としているのかもしれません。

残念ながら、正確な情報はプレスリリースを読む限りでは把握する事が出来ず、現状このような表現となってしまいます。正確な情報が入手出来ましたら、改めて情報をお届けしたいと思います。

高藏蒸溜所の加藤喬 大常務取締役より、「PURE MALTシリーズ」の詳細について回答を頂きましたので、コメントを下記に追記致します。

PUREMALTについてですが、弊社で選び抜いた海外原酒でして、高藏蒸留所内の貯蔵庫でこちらも選び抜かれた個性ある樽で追加熟成、その後ブレンド、加水したものになります。高藏の原酒は使用しておりません。
弊社として追熟やブレンド技術を早期に知見にしていくための取り組みでもありますが、価格に対して非常にクオリティがありハイボールでも大変美味しく召し上がっていただけるプロダクトです。
60年ぶりに水戸の気候で呼吸したウイスキーで、REBORNと共にこちらも愛着のあるシリーズです。
PURE MALTシリーズの発売は、追熟やブレンドに関する知識やノウハウをいち早く自社の知見とする為の取り組みの一環でもあり、近い将来に商品化されるであろう「シングルモルトジャパニーズウイスキー高藏」の品質をより高いレベルにするためにも、とても重要で意味のあるリリースであると思います。
まさに、「高藏REBON」と併せて、高藏蒸溜所のストーリーを感じながら愉しみたくなるウイスキーです。

2-1. TAKAZO PURE MALT WHISKY REBORN PLUM WINE CASK FINISHの特徴

ピュアモルトウイスキー。 日本一の称号を持つ「百年梅酒」を熟成させたプラムワイン樽の原酒を大切な構成原酒の一つとしてブレンドし、確固たる個性を確立している。

高藏蒸留所によるピュアモルトウイスキー。 日本一の称号を持つ「百年梅酒」を熟成させたプラムワイン樽の原酒を大切な構成原酒の一つとしてブレンド。日本のテロワールを活かしたフルーティな甘みと芳香なバニラの香りを感じる高藏蒸留所の今後を示唆する一本です。

【引用:明利酒類が約60年ぶりに立ち上げた「高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY」から、ニューボーン1年となる「高藏REBORN」を始め、「PURE MALT」シリーズが発売。|明利酒類株式会社のプレスリリース

出荷開始日 2024年10月1日(火)
内容量 700ml
小売価格 4,500円(税別)
アルコール度数 46%
製造本数

2-2. TAKAZO PURE MALT WHISKY REBORN MIZUNARA CASK FINISHの特徴

酵母の開発、発酵、蒸留と、日々の研究と進化の歩みを止めない高蔵蒸留所。受け継がれて来た伝統によって現代に生み出されたピュアモルトウイスキー。

高藏蒸留所によるピュアモルトウイスキー。ジャパニーズウイスキーを象徴する「ミズナラ樽」をファーストフィルで贅沢に使用し、熟成。 日本のテロワールを活かし、フルーティなウイスキーを探求する中で果実の甘みとスパイシーさの両立を目指した一本です

【引用:明利酒類が約60年ぶりに立ち上げた「高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY」から、ニューボーン1年となる「高藏REBORN」を始め、「PURE MALT」シリーズが発売。|明利酒類株式会社のプレスリリース

出荷開始日 2024年冬以降
内容量 700ml
小売価格 6,000円(税別)
アルコール度数 46%
製造本数

3.購入方法について

各商品の出荷日は、下記となっております。

「高藏 REBORN」:2024年10月1日(火)
「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」:2024年10月1日(火)
「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」:2024年冬以降

一部の商品は、10月1日(火)から数量限定でホームページからご購入できるとの事ですので、購入をご検討の方は、ホームページをチェックしてみてください。

▼明利酒類「高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY」ホームページ

高藏蒸留...
高藏蒸留所は、江戸時代から続く酒蔵である明利酒類が立ち上げた蒸留所。1952年に創立者の加藤高藏氏と情熱あふれる職人たちがウイスキー造りを始めるも火災で蒸留所を消失。2022年に約60年ぶりにウイスキー造りを再開しました。日本のテロワールを...

4.高藏蒸留所について

総合酒類メーカーの明利酒類株式会社が2022年9月26日にウイスキー製造免許を取得。しかし、実は1952年からウイスキー造りを開始しておりましたが、約60数年前に工場での不慮の火災によりウイスキー免許は返納。それ以降ウイスキー造りを断念していた経緯があります。

紆余曲折を経て、2022年、再開時の規模感に合わせ、人の手をかけて造られるクラフト蒸留所として「高藏蒸留所」の創業を再開させ、現在に至る。
水戸という場所は那珂川と千波湖に囲まれた豊かな水脈をもつ「水の都」。地下から湧き出るマグネシウムを豊富に含む水は、ウイスキー造りに欠かせない大事な要素のひとつです。自然の豊かな恵みを毎日変わらず、大切に汲み上げているようです。

『最高のウイスキー造りは、こだわりの基礎から』と掲げているように、高藏蒸留所の作り手達がこだわるのは、水や大麦だけではなく、味わいを決めるのに重要な酵母の研究と開発も日夜、弛まず重ねています。

▼明利酒類株式会社(本社:茨城県水戸市)
所在地:〒310-0836 茨城県水戸市元吉田町338番地 
アクセス:【車】北関東自動車道「水戸南IC」より約15分

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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