ブレンデッドモルトウイスキー「FAR EAST OF PEAT 7th BATCH」2025年3月25日(火)発売
1.FAR EAST OF PEAT 7th BATCH
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1-1.商品情報
若鶴酒造株式会社(所在地:富山県砺波市三郎丸 代表者:稲垣貴彦)は、この度、鋳造製ポットスチル「ZEMON」で蒸留された三郎丸ヘビリーピーテッドモルトに、厳選されたピーテッドスコッチモルトをブレンドしたブレンデッドモルトウイスキーを数量限定で販売することとなりました。
2021年発売の「FAR EAST OF PEAT FIRST BATCH」、「FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH」。
2022年発売の「FAR EAST OF PEAT THIRD BATCH」、「FAR EAST OF PEAT FOURTH BATCH」。2023年発売の「FAR EAST OF PEAT 5th BATCH」、2024年発売の「FAR EAST OF PEAT 6th BATCH」に続く第七弾となります。若鶴酒造株式会社公式コメント
【「FAR EAST OF PEAT」シリーズについて】
FAR EAST OF PEATは、三郎丸蒸留所がお届けするブレンデッドモルトシリーズ。
ブレンドには自社原酒を中心に、モルト原酒のみを使用。モルトそのものの個性を表現しつつ、複数のピーテッド原酒を使用し、スモーキーでリッチな味わいを表現します。1-2.商品スペック
アルコール度数 | 50% |
酒別 | ブレンデッドモルトウイスキー |
樽種 | ー |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 7200本 |
希望小売価格 | 8,800円(税込) |
発売日 | 2025年3月25日(火) |
鋳造製ポットスチル「ZEMON」で蒸留された三郎丸ヘビリーピーテッドモルトに、厳選されたピーテッドスコッチモルトをブレンド。
モルト原酒のみを用いたリッチな味わい、個性の異なる複数のピーテッド原酒が織りなすスモーキーなハーモニーをお楽しみください。
1-3.購入方法
2025年3月25日(火)より、全国の各酒販店様にて発売。
大正蔵ショップ(https://www.wakatsuru.co.jp/taisyo/index.html)でも、同日より発売。
2.若鶴酒造株式会社 三郎丸蒸溜所
三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造㈱は、1862年に富山県砺波郡三郎丸村で清酒製造を始めた、北陸では非常に歴史のある酒造です。
第二次世界大戦の終結後、行きづまった局面を打開すべく、独自に蒸留酒製造の研究を行い、1952年にウイスキー製造免許を取得しました。1953年から「サンシャインウイスキー」を富山県内で販売をはじめました。

画像出典:三郎丸蒸留所|若鶴酒造株式会社
2016年、最初のウイスキー造りから60年以上の年月を経て蒸留所も老朽化が進行していました。「北陸唯一の蒸留所を、そしてこれまで続いてきたウイスキー造りを途絶えさせるわけにはいかない。 」ということで、「三郎丸蒸留所改修プロジェクト」を立ち上げ、資金確保のためにクラウドファンディングに挑戦しました。
60年以上守り続けてきたウイスキー造りへの情熱、そして富山のウイスキーを世界のウイスキーに育てるという挑戦を呼びかけに、2500万円の目標額をはるかに超える3825万5000円の支援をうけ、2017年、三郎丸蒸留所は建物や製造設備を改修しウイスキー蒸留所として再スタートを切りました。
2023年には、「駒田蒸留所へようこそ」というアニメ映画が公開され、作中に登場する蒸溜所のモデルが三郎丸蒸溜所になっていました。

画像出典:三郎丸蒸留所|若鶴酒造株式会社
2019年には、梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所との共同開発で世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」を開発しました。
年度 | 麦芽 | マッシュタン | 酵母 | 発酵槽 | スチル |
2016以前 | ハイランドピート | 半世紀前糖化漕 | エールのみ | ホーロー | 旧 |
2017 | エール+ウイスキー | 旧改造 | |||
2018 | 三宅製作所 | ||||
2019 | ZEMON | ||||
2020 |
ハイランドピート |
ホーロー 木桶 |
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2021 | 成熟エール +ウイスキー |
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2022 | ホーロー 木桶×2 |
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2023 | 三宅製作所三番麦汁 | プレス酵母+エール+ウイスキー |
簡単な蒸溜所の年表。年々新しい設備や製品を導入しており、2025年には精麦棟もできるのでは?と噂になっています。
所在地 | 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208 |
アクセス | 北陸新幹線 新高岡駅よりJR城端線にて油田(あぶらでん)駅下車、徒歩1分 |
操業開始 | 1953年(2016年改修) |
公式HP | 若鶴酒造 三郎丸蒸留所 |
見学 | 見学可。 ホームページの見学ページより要予約 |
商品 | サンシャインウイスキー、シングルモルト三郎丸、ムーングロウ |


4.最後に
ピートを極めるのテーマに様々なピーティなウイスキーを作り続ける三郎丸蒸溜所のFAR EAST OF PEAT BATCHシリーズ。
前回の6th BATCHに引き続き、スコッチモルトとのブレンド。
ZEMONで蒸溜した年数も同じく2020年となっているので、6th BATCHをお持ちの方は飲み比べてみる良い機会かも知れません。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.48 2024年2月号
【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
安積蒸溜所/天鏡蒸溜所/月光川蒸留所/日光街道 小山蒸溜所/碧南蒸留所/清洲桜醸造 本社蒸留所/SAKURAO DISTILLERY[特集]
【新アイリッシュ・ルネッサンス[第3弾]】
ロー&コー/チャーチ・オブ・オーク/クーリー/キルベガン
土屋守の全国ぶらり旅 ガロア的酒場歩き──第24回沖縄編
【編集長インタビュー】
ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第4回 安積蒸溜所 山口哲蔵氏
マコーネルズのジョン・ケリー氏に聞く 復活を果たした“ベルファストウイスキー”
JAL国際線機内販売でジャパニーズウイスキーの注目ボトルが続々登場
ビリー・ウォーカー氏が語るグレンアラヒー、新たな価値の創造。
アイル・オブ・ハリス蒸留所からシングルモルト第2弾が登場
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。