嘉之助の2024年度のリミテッドエディションの情報がリリース。今回は日置蒸溜蔵の原酒を使用したHIOKI POT STILLの限定販売。詳細情報などを紹介。
嘉之助蒸溜所の今年のリミテッドエディションが発表されました。昨年のシングルモルト嘉之助LIMITED EDITION 2023はピーティーな嘉之助で、これまでにない味わいでした。
今回新たに発売となる嘉之助のリミテッドシリーズ。HIOKIからのリリースとなるとは思いませんでした。定番品となっている嘉之助HIOKI POT STILLとは一線を画した味わいに仕上がっているそうです。
1.嘉之助 HIOKI POT STILL LIMITED EDITION 2024
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3-1.テイスティングノート
大麦と麦芽を原料に、日置蒸溜蔵にて焼酎造りの経験や技術を活かした製法と、単式蒸留器を駆使した蒸留にて製造、嘉之助蒸溜所熟成庫にて貯蔵するジャパニーズスタイル ポットスチルウイスキーです。
アメリカンホワイトオークの新樽やバーボン樽に加え、本品では焼酎リチャー樽に貯蔵した原酒をヴァッティング。
定番商品「嘉之助 HIOKI POT STILL」とは一線を画した、ほろ苦さと甘みの調和をお楽しみください。【テイスティング ノート】
Colour: 琥珀色
Nose: クリームブリュレ、フレッシュオーク、杏、青梅
Taste: バニラ、カラメルソース、焦がしたオーク、カカオ、抹茶
Finish: オイリーでコクのある穏やかなビタースイートメーカーより引用3-2.商品スペック
アルコール度数 | 55% |
酒別 | グレーンウィスキー |
樽種 | 焼酎リチャー樽・バーボン樽、アメリカンホワイトオーク新樽 |
内容量 | 700ml |
希望小売価格 | 16,500円(税込) |
発売日 | 2024年10月中旬 |
2.嘉之助 日置蒸溜蔵について
日置蒸溜蔵
所在地 | 〒899-3101鹿児島県日置市日吉町日置3309 |
操業開始 | 1883年 |
もともとは、日置八幡神社のお神酒造りから始まり、本格焼酎を蒸留していました。現在ではリキュール、スピリッツ、ウイスキーの製造販売を行っています。代表銘柄は芋焼酎「小鶴」シリーズ。
中でも「メローコヅル」はシングルモルト嘉之助でリチャーして使用されるなど、独自の製法、独自のノウハウがあります。
蒸留器は焼酎に使われるステンレス製のストレート縦型の蒸留器。
日置で作られるウイスキーは「グレーンウイスキー」ですが、通常グレーンウイスキーで使用される連続式蒸留器とは異なります。
日置では単式蒸留器で減圧蒸留を行うことで、蒸留度数を抑えながら蒸留。それにより原料由来の味わいがしっかり残る力強い酒質になります。
長く焼酎製造を営んできた小正酒造ならではの、まさに「ジャパニーズポットスチル」。
嘉之助蒸溜所の過去の製品はコチラ↓
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
<巻頭特集>
新アイリッシュ・ルネッサンス
・アイリッシュ復興を支えるジョン・ティーリング氏とグレートノーザン蒸留所
・アイリッシュウイスキー蒸留所リスト&マップ2024
・北アイルランドの6蒸留所を一挙紹介
マコーネルズ/タイタニック/ヒンチ/コープランド/レイデモンエステート/ブッシュミルズ&コーズウェイ
ガロア的 東京のバー、パブ巡り
helmsdale MIYASHITA PARK/Highlander inn Tokyo/Irish Pub Man in the Moon/bar cacoi/BAR i.o/Irish Pub TULLAMORE
<好評連載>
ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第2回] 厚岸蒸溜所 樋田恵一氏
現在のクラフトウイスキームーブメントの礎を築いた“ジャパニーズクラフトの開拓者たち”に編集長・土屋守がロングインタビューを実施
<編集長インタビュー>
◆創業者・竹鶴政孝からつづく開拓者精神を体現 ブレンデッドの新ブランド「ニッカ フロンティア」
◆マシュー・コーディナー氏に聞く シングルモルト「ロイヤル・ブラックラ」の魅力
<日本のクラフト蒸留所最前線>
◆梅ヶ枝酒造
◆佐世保蒸留所
<特別リポート>
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024授賞式
◆Whisky Festival 2024 in OSAKA
<人気連載>
◆The Tasting 話題の30本をテイスティング!
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。