ついに発売が開始した新潟亀田蒸溜所のシングルモルトジャパニーズウイスキー。【大谷ウイスキー Zodiac sign series 「Pisces」】をレビュー。
新潟小規模蒸留所、大谷本社工場の倉庫の一部を改修して造られた小さな蒸溜所。
新潟亀田蒸溜所の「ニューポットPeated」がNew Make &Young Spirits部門における【ワールドベスト/世界最高賞】を受賞し、その名をウイスキーラバーにとどろかせました。
1.ボトルとラベルの写真
大谷ウイスキー Zodiac sign series「Pisces」
Ohtani Whisky Zodiac sign series “Pisces

2.大谷ウイスキー Zodiac sign series「Pisces」
OHTANI WHISKY 新潟亀田 zodiac sign series [Pisces」 は、新潟亀田蒸溜所にて蒸溜したモルト原酒を100%使用したシングルモルトウイスキーです。
当社としては、ジャパニーズウイスキーの定義を満たすオフィシャルでのファーストリリース商品となります。First Fill Bourbon 樽の熟成原酒をベースに Sherry 樽など複数の樽をアクセントに加えました。First Fill Bourbon 樽熟成の特徴的な甘さに加え、熟した果実のような甘味と酸味がほのかに香り、新潟亀田蒸溜所の特徴である、飲んだ後の長く優しく、そして変化が続く余韻をお楽しみください。
<テイスティングノート>
香り:チョコミント、バニラ、はちみつトースト、レーズン、紅茶、ラズベリー、メロン
味わい:ピスタチオ、レモンケーキ、バター、ミルクキャラメル、ハチミツ、木イチゴ、グレープフルーツ
余韻:なめらかでスイートな口当たり、ビターチョコのような甘さが長くつづく引用:新潟亀田蒸溜所公式HP
2-1.テイスティングノート
香り | バニラチョコクレープ、レーズン、ジンジャーハニー、スモークパイナップル |
味わい | バターサンド、落花生、フロランタン、シナモンと練乳、フレッシュな酸味 |
余韻 | 甘みと酸味が抜け、ビターな余韻が長く続く |
2-2.商品スペック
アルコール度数 | 50% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | バーボン樽、シェリー樽 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 不明 |
希望小売価格 | 10,978円 |
発売日 | 2025年3月 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.定価とネット上の価格
4-1.メーカー希望小売価格
商品名 | 大谷ウイスキー Zodiac sign series「Pisces」 |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 10,978円(税込) |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、15,000円前後で出品がされています。(※2025/3/18時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでは、現在出品されていません。(※2025/3/18時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
Amazonなどの通販サイトでは、定価での販売が確認できました。(※2025/3/18時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:2,970円、 30ml:1,980円、15ml:990円などの少量でも提供しております。

5.メーカー
㈱新潟小規模蒸溜所は、大手印鑑販売の株式会社大谷が設立した合同会社。
所在地 | 〒950-0141 新潟市江南区亀田工業団地1-3-5 |
アクセス | JR亀田駅から徒歩30分 |
操業開始 | 2019年3月 蒸留開始は2021年2月 |
公式HP | 新潟亀田蒸溜所 |
6.蒸溜所
新潟亀田蒸溜所
※引用:Facebook
※引用:Facebook
2018年に野村証券新潟支店などが主催した「新潟イノベーションプログラム」で、株式会社大谷を含めた3社がチームとなり発表したクラフトウイスキー製造の事業案を実現。2019年3月に事業を立ち上げ、株式会社大谷の本社工場の敷地内に蒸留所が建設された。
原料である大麦を発芽~蒸留するところまで行う本格的なジャパニーズウイスキーを製造する会社は新潟県では新潟亀田蒸溜所が初となる。
蒸留機はスコットランドのフォーサイス社製、麦汁を醗酵させる際に使用する発酵槽は、初期にはステンレス製・木桶の2種類であったが、現在は木製に変更されている模様。2021年3月に蒸留開始。生産能力は年間3万リットル。
スコットランドからの輸入麦芽を使用しているが、現在は県内産の大麦を使用して仕込みを行っている。その他、ポットスチルのみならず、コラムスチルもあり、県産米を使用したライスウイスキーの生産や、ラムの製造も視野に入れている。
熟成は専用のコンテナ内にて行っており、温熟のような効果があるのでしょうか?味わいはニューポットながらも非常に濃厚。2023のWWA、New Make &Young Spirits New Make部門にて世界最高賞を受賞するなど、注目を浴びています。
所在地 | 〒950-0141 新潟市江南区亀田工業団地1-3-5 |
操業開始 | 2019年3月 |
新潟亀田蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

4.最後に
価格帯はこの規模の蒸溜所の中でのシングルモルトでは、低価格といえます。
香ばしく甘く、酸もフレッシュながら程よいビターピート感。味わいに関しても、すぐに飲んでも甘さやフレッシュさを感じますが、時間をおいての変化も非常に多く、長い時間をかけて飲んで楽しむことが出来るウイスキーです。
今後のシリーズにも期待が膨らみます。どれくらいのスパンでの発売となるのか、そのあたりも注目してリリースを待ちたいと思います。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.48 2024年2月号
【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
安積蒸溜所/天鏡蒸溜所/月光川蒸留所/日光街道 小山蒸溜所/碧南蒸留所/清洲桜醸造 本社蒸留所/SAKURAO DISTILLERY[特集]
【新アイリッシュ・ルネッサンス[第3弾]】
ロー&コー/チャーチ・オブ・オーク/クーリー/キルベガン
土屋守の全国ぶらり旅 ガロア的酒場歩き──第24回沖縄編
【編集長インタビュー】
ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第4回 安積蒸溜所 山口哲蔵氏
マコーネルズのジョン・ケリー氏に聞く 復活を果たした“ベルファストウイスキー”
JAL国際線機内販売でジャパニーズウイスキーの注目ボトルが続々登場
ビリー・ウォーカー氏が語るグレンアラヒー、新たな価値の創造。
アイル・オブ・ハリス蒸留所からシングルモルト第2弾が登場
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。