【レビュー】三郎丸 龍虎 ~DOUBLE DISTILLERY~ SABUROMARU×KANOSUKE

ウィスキーレビュー
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嘉之助蒸溜所三郎丸蒸留所
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三郎丸蒸留所×嘉之助蒸溜所の樽交換によって生まれた特別なウイスキー。

富山県の三郎丸蒸留所と鹿児島県の嘉之助蒸溜所。この二つの蒸溜所によるコラボレーション企画。
両者が目指すのは、「世界で通用する、個性が際立つウイスキーをつくる」こと。
そして、その先にある、「日本のクラフトウイスキーの可能性と多様性を押し広げる」こと。

1.ボトルとラベルの写真

三郎丸 龍虎 ~DOUBLE DISTILLERY~ SABUROMARU×KANOSUKE
Saburomaru Ryuko ~DOUBLE DISTILLERY~ SABUROMARU × KANOSUKE
    

2.三郎丸 龍虎 ~DOUBLE DISTILLERY~ SABUROMARU×KANOSUKE

龍と虎が相まみえるとき、新たな物語が生まれる。
嘉之助蒸溜所と三郎丸蒸留所。

2017年から世界に向けてウイスキーづくりに挑み続ける2つのクラフト蒸溜所に共通するのは世代を超えて継承されてきた長い酒造りの歴史。その強烈で異なる個性が出会い、この特別な一滴が生まれた。三郎丸と嘉之助による初のコラボレーションボトル。

三郎丸蒸留所は、ヘビリーピーテッドモルトで仕込み、バーボン樽や焙煎樽などで熟成した原酒を使用。嘉之助蒸溜所のノンピート、バーボン樽熟成原酒と、絶妙なバランスでのバッティングを行いました。

Mellow meets Peated.
相反する個性が重なり合うことで生まれた、

唯一無二の新たな一滴。

Tasting Notes
香り:和柑橘を思わせるしっとりとしたフルーティーさにチョコレートやシナモンのような心地よい樽香。輪郭と陰影を描くスモーキーフレーバーは次第に爽やかな潮風を帯びてゆく。
味:古木を思わせる味わい深いほろ苦さから、モルティな芳ばしくふくよかな甘みが広がり、燻製香を纏ったグレープフルーツのような余韻が長く続く。
総評:伸びやかなふくよかさと柑橘類を思わせる爽やかさを持った味わいに、多層的で力強いスモーキーフレーバーがせめぎ合いながらも拮抗した調和をみせるジャパニーズブレンデッドモルト。
 
 

2-1.テイスティングノート

香り 金柑、チョコバナナ、年季の入ったレザー、深蒸し緑茶
味わい べっ甲飴、プリントースト、ソルティドック、クローブなどの甘いスパイス
余韻 燻製した柑橘や焼いた甘さがスモーキーな塩味を伴って長く続く

2-2.商品スペック

アルコール度数 50%
酒別 ヴァッテドモルトジャパニーズウイスキー
樽種 三郎丸のバーボン樽、焙煎樽
嘉之助のノンピート、バーボン樽熟成原酒
デザイン 龍虎絵イラスト:アマヤギ堂ジュン氏
ラベルデザイン:中山真由美氏
内容量 700ml
販売本数 不明
希望小売価格 22,000円(税込)
発売日 2026年6月18日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 三郎丸 龍虎 ~DOUBLE DISTILLERY~ SABUROMARU×KANOSUKE
容量 700ml
希望小売価格 22,000円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、30,000円前後となっています。(※2026/6/24時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、27,000円前後のものが確認できました。(※2026/6/24時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

楽天などの通販サイトでは、現在販売は確認できませんでした。(※2026/6/24時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,610円、30ml:3,740円、15ml:1,870円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

若鶴酒造株式会社

設立 1862年
本社所在地 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
所有蒸留所 三郎丸蒸留所

6.蒸溜所

三郎丸蒸留所

所在地 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
操業開始 1953年(2016年改修)

1952年創業の北陸で唯一の蒸留所。
日本酒藏ですが、戦後の米不足のなか1952年にウイスキー製造免許を取得。以来、冬は日本酒を仕込みそれ以外の期間ウイスキーを蒸留するという形で生産を行っていました

2016年回収の際に、クラウドファウンディングで大成功を収めており、映画「駒田蒸留所へようこそ」のモデル蒸留所となる、見学可能で駅からすぐの蒸留所など、話題性も非常に高い。
操業当初からスモーキーなウイスキーにこだわりアイラピーテッド麦芽も入手可能な稀有なクラフト蒸留所。

また、設備導入や追加を積極的に行っており、タロットカードをモチーフにした「シングルモルト三郎丸シリーズ」は、【魂(スピリッツ)の成長】を表現しており、年々アップデートしていく原酒を使用し、ファンを獲得しています。

年度 麦芽 マッシュタン 酵母 発酵槽 スチル
2016以前 ハイランドピート 半世紀前の糖化漕 エールのみ ホーロー
2017 エール+ウイスキー 旧改造
2018 三宅製作所
2019 ZEMON



2020

ハイランドピート+
アイラピート

 

ホーロー
木桶
2021 成熟エール
+ウイスキー
2022 ホーロー
木桶×2



2023 三宅製作所
三番麦汁まで使用




プレス酵母+エール+ウイスキー


2024
2025

ハイランドピート
80ppm使用製品販売

2026

アイラピート
80ppm使用製品販売

他の蒸留所との大きな違いは世界初の鋳造製のポッドスチル「ZEMON(ゼモン)」を採用。


大きな特徴は3つ。
①鋳物工法により型による成形が可能になり短納期での製造が可能。また、低コストで十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化を期待できます。
②鋳造による自由な造形により様々な酒質を実現。また、パーツごとのユニット化により消耗した部品のみの交換や機能の拡張に対応します。
③銅が約90%、錫が約8%含まれる銅錫合金によりつくられています。錫は銅の約3倍の価格で取引される高級な金属です。
錫は古来より酒の味をまろやかにするといわれており、酒器や焼酎の冷却器に用いられてきました。ZEMONは銅と錫の2つの効果により高品質な蒸留酒の製造に貢献します。
引用:若鶴酒造公式HP

三郎丸蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。

三郎丸蒸留所
「三郎丸蒸留所」の記事一覧です。

7.まとめ

三郎丸蒸留所と嘉之助蒸溜所。ジャパニーズクラフトウイスキーの黎明期から活躍する二つのクラフト蒸溜所。それぞれの個性を持ち寄り誕生したのが今作です。

三郎丸が得意とする重厚で力強いスモーキーフレーバーですが、熟成による柑橘感帯びたニュアンスに、嘉之助が生み出す柑橘を思わせる柔らかな甘みが見事に調和しています。

日本のクラフトウイスキーは蒸溜所ごとの個性を競う時代から、互いの技術や原酒を活かし合う新たなフェーズへの第一歩となるのでしょうか?

今後も違う蒸溜所とのコラボレーションがあるのか、楽しみに待ちましょう。

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https://jpwhisky.net/saburoumaruⅷ-strength-55727/

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.56 2026年6月号

[巻頭特集]
ウイスキーの原点、シングルモルト蒸留所の現在地を知る――
スコッチ蒸留所名鑑 第6弾 エンペラドール・ディスティラーズ/モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン
スピリッツメーカー2社の6蒸留所を一挙紹介!
 ダルモア/アイル・オブ・ジュラ/タムナヴーリン/フェッターケアン
 マグレンモーレンジィ/アードベッグ

[第2特集]
日本のクラフト蒸留所最前線
マルス駒ヶ岳蒸溜所/軽井沢ウイスキー蒸留所/御代田蒸留所

◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第8回 木内酒造 木内敏之

◆ウイスキー文化研究所設立25周年記念 ウイスキー激動の25年史

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

 
この記事を書いた人
大石 竜平

北海道出身 bar新海大門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸溜(留)所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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