【レビュー】シングルモルト許田 シェリーカスクフィニッシュ

ウィスキーレビュー
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ヘリオス酒造

ヘリオス酒造のモルトウイスキー「許田」シリーズのシングルモルトが入荷。南国沖縄にて熟成されたモルトウイスキーを紹介。

前回、シングルカスク許田が入荷し、ご紹介させていただきましたが、今回はシングルモルト許田シェリーカスクフィニッシュが新たに入荷しましたので紹介させていただきます。

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1.ボトルの写真と購入できるサイト

シングルモルトウイスキー許田 シェリーカスクフィニッシュ
Single Malt Whisky KYODA Sherry Cask Finish

蒸溜所直販ページはコチラ

2.特徴

シングルモルトジャパニーズウイスキー「許田」ブランドより、樽の協奏をお愉しみいただける特別なウイスキーの登場です。
「樽の協奏を存分に愉しむ」をコンセプトに、それぞれ個性豊かに異なる複数の樽をヴァッティングし、2種類のシェリー樽で後熟させました。

英国産の華やかなノンピート麦芽を原料とし、2019年に許田蒸留所で仕込み・蒸留を行ったモルトウイスキーを3年以上オーク樽で熟成させ、それぞれ個性が異なる複数の樽をヴァッティング。
そして更に2種類のシェリー樽を使いウッドフィニッシュ製法にてひと手間を加え、後熟させました。

◎後熟に使用した2種類の特別なシェリー樽
後熟に使用した2種類の特別なシェリー樽は、弊社会長 松田亮が自らシェリーの本場スペインに赴き出会った、辛口シェリー「オロロソ」樽と甘口シェリー「ペドロヒメネス(PX)」の樽。

◎許田ブランドへのこだわりは本商品にも
樽出しのカスクストレングス、ヘリオス酒造「許田ブランド」へのこだわりが反映されたノンチルフィルタード(Non chill-filtered)・ノンカラード(Non coloured)。

引用:ヘリオス酒造オンラインショップ

2-1.テイスティングノート

香り ダークチェリー、クルミ、ダーク等級のメープルシロップ、チョコワッフル
味わい 木の実ケーキ、オレンジブラウニー、スナックパイン、オールスパイス
余韻 酸味と甘みが残り、シェリー特有のスパイシーなオークフレーバーが長く残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 56.1%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽酒

オーク樽熟成、オロロソシェリー樽,PX樽にて追熟

内容量 700ml
販売本数 オンラインショップにて限定180本
希望小売価格 16,500円(税込)

3.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルトウイスキー許田 シェリーカスクフィニッシュ
容量 700ml
希望小売価格 税込:16,500円

4‐2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は10,000円~17,500円で取引されています。(※2025/3/4時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションは、定価程での出品が確認できました。過去製品もあります。(※2025/3/4時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは16,000円で出品がありました。 (※2025/3/4時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,630円 30ml:2,420円、15ml:1,210円 などの 少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

ヘリオス酒造株式会社

設立 1961年
本社所在地 〒905-0024 沖縄県名護市字許田405
所有蒸留所 ヘリオス酒造蒸留所

6.蒸留所

許田蒸留所

所在地 〒905-0024 沖縄県名護市許田405
操業開始 2016年(ウイスキー製造再開)

沖縄県の名護市にあるウイスキー蒸溜所。湖辺底(こへんぞこ)集落を通り抜けた先に、緑に囲まれた森と沖縄の色とりどりの植物の中に、印象的な沖縄赤瓦の建物が現れます。

現在6種類の酒類製造免許を持つヘリオス酒造は、百年先につながる酒造りを追求する中で「地域に根差した酒のエンターテイナー」をモットーに、多種多様な商品を展開しています。
酒造りでまずこだわりたいもの、それは「水」。豊かな自然と清らかな水を求めたどり着いたのが沖縄県名護市許田(きょだ)。許田は、太古の昔から続くやんばるの森に囲まれた「水の都」と呼ばれてきたところです。年間を通じて湿潤なやんばる地方は降雨量も多く、森に降った雨は土のミネラルを蓄えながら地中深く深くへしみ込み、ゆっくり時間をかけて川へ送りだされます。ヘリオス酒造の酒は裏手を流れる川の上流の清らかな天然水を使って仕込まれています。
代表する商品は泡盛の古酒「くら」。1991年の発売から30年経った今でも親しまれ続けるロングセラー商品です。
ウイスキーでも同名の「くら」を販売しています。

■主な沿革
1961年 那覇市に(資)太陽醸造を設立。沖縄産のサトウキビを原料としたラムを製造
1963年 ウイスキーの製造開始
1969年 社名をヘリオス酒造株式会社に変更

1972年 本社・工場を現在の名護市字許田に移転
1991年 洋酒事業で培った樽熟成の技術を活かし、オーク樽熟成の泡盛、古酒「くら」を発売

などなど、歴史ある酒造メーカーです。詳しい沿革はこちら

画像出展:ヘリオス酒造公式HP

許田蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。

メーカー(蒸留所) ヘリオス酒造 | ジャパニーズウイスキ...
「ヘリオス酒造」の記事一覧です。

7.まとめ

日本のシングルモルトシェリーカスクフィニッシュの中でもかなり濃い香りが出ています。スパイシーでオーキーながらもチョコレートのような甘さと、香りからは想像できない上品な酸味がうまく合わさり、深みのあるウイスキーに仕上がっています。

ピートの効いたシングルカスク許田シェリーとノンピートのシングルモルト許田、飲み比べをするとさらに面白い製品です。

■「許田」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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沖縄県のヘリオス酒造より、2020年12月31日発売「シングルモルト許田カスクストレングス2020」。英国産のピート麦芽を原料とし、2017年に自社で仕込み・蒸留を行ったモルトウイスキーをホワイトオーク樽で3年間熟成させた沖縄初のシングルモルトウィスキー。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.48 2024年2月号

【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
安積蒸溜所/天鏡蒸溜所/月光川蒸留所/日光街道 小山蒸溜所/碧南蒸留所/清洲桜醸造 本社蒸留所/SAKURAO DISTILLERY[特集]
【新アイリッシュ・ルネッサンス[第3弾]】
ロー&コー/チャーチ・オブ・オーク/クーリー/キルベガン
土屋守の全国ぶらり旅 ガロア的酒場歩き──第24回沖縄編
【編集長インタビュー】
ジャパニーズクラフトの開拓者たち 第4回 安積蒸溜所 山口哲蔵氏
マコーネルズのジョン・ケリー氏に聞く 復活を果たした“ベルファストウイスキー”
JAL国際線機内販売でジャパニーズウイスキーの注目ボトルが続々登場
ビリー・ウォーカー氏が語るグレンアラヒー、新たな価値の創造。
アイル・オブ・ハリス蒸留所からシングルモルト第2弾が登場

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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