大正4年(1915年)初代宮下亀蔵が玉野市で酒造業を始めてから、これまで数々の銘酒を生み出してきた100年以上の歴史ある酒造メーカーです。
ありとあらゆるお酒を取り扱うことを理念とし常に挑戦し続け、岡山の銘酒「極聖」
中国地方で最初の地ビール「独歩」とヒットを飛ばし、ウイスキー低迷期とされる時代に海外へのジャパニーズクラフトウイスキー普及に向け、ウイスキー製造免許を取得したのは2011年の事でした。
その優れた先見の明を持つ宮下酒造がシングルモルトウイスキー 岡山を発売して3年。
今回は前回も人気を博したトリプルカスクの登場です。
1.メーカー
宮下酒造株式会社
設立 | 1915年 |
本社所在地 | 〒703-8258 岡山市中区西川原184 |
所有蒸留所 | 岡山蒸溜所 |
2.蒸留所
岡山蒸溜所
所在地 | 〒703-8258 岡山市中区西川原184 |
操業開始 | 2015年(ウイスキー製造免許取得は2011年) |
1915年(大正4年)、岡山県玉野市で宮下亀蔵が創業。
より良い水を求めて1967年、岡山三大河川の1つである旭川のほとりの岡山市中区西川原へ蔵を移転しました。
旭川の伏流水を地下100メートルからくみ上げて仕込み水に使っています。近くには日本三大名園の1つである後楽園や日本名水百選に選ばれた雄町の冷泉もあり、酒造環境は恵まれています。
主な沿革
大正4年(1915) 初代宮下亀蔵 玉野市において酒造業を始める
昭和58年(1983) 焼酎の製造開始
平成7年(1995) 中国地方初の地ビール「独歩」発売
平成23年(2011) ウイスキー製造免許取得
平成27年(2015) 創業100周年を迎える
ウイスキー蒸留器(ポットスチル)導入
平成28年(2016) クラフトジン岡山 発売
平成29年(2017) ウイスキー岡山 発売
〒703-8258
岡山県岡山市中区西川原185-1
岡山蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
3.商品名と写真
シングルモルトウイスキー岡山 トリプルカスク
Single Malt Whisky OKAYAMA TRIPLE CASK
4.特徴
Meiningers International Spirits Award ISW 2019 にて、金賞を受賞
岡山県産の二条大麦麦芽を使用したモルト原酒を、ブランデー樽・シェリー樽・ミズナラ樽で3年以上熟成させ、この3つの樽をバッティングしたトリプルカスクの限定シングルモルトウイスキーです。
ワールド・ウイスキー・アワード(World Whiskies Awards)2020において、シングルモルト ノーエイジ(熟成年数表記なし)部門で最高となる Category Winner を受賞。
4-1.テイスティングノート
香り | しっとりとしたバニラ香 加水するとチョコのような甘い香りが更に増す。 |
味わい | 口に含むとアーモンドの香ばしさ、ブランデーの味わいの奥にわずかにピートを感じる。 |
余韻 | ナッツのような余韻が続き、シェリー樽の香りが残る。 |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 43% |
酒別 | シングルモルトウイスキー |
樽種 |
ブランデー樽・シェリー樽・ミズナラ樽で3年以上熟成。
|
内容量 | 700ml |
販売本数 | ー |
希望小売価格 | 16,500円(税込) |
発売日 | 2019年7月 |
5.受賞歴
Meiningers International Spirits Award ISW 2019 金賞を受賞
World Whiskies Awards2020 シングルモルト ノーエイジ部門Category Winnerを受賞
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルトウイスキー 岡山 トリプルカスク |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 15,000円(税込:16,500円) |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、15,000円~23,000円前後となっています。(※2021/2/14時点)
現在入手困難でネットオークション等では、残念ながら一部の転売が行われてしまっているようです。
6-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札価格は、最安11,000円、最高22,300円、平均16,514円 (※2021/2/14時点より過去120日間の統計情報)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでも、16,500~18,000円前後で販売されています。 (※2021/2/14時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,290円 30ml:2,860円、15ml:1,430円 などの少量でも提供しております。
7.まとめ
中国地方初の地ビール「独歩」や、今や岡山を代表する日本酒「極聖」など、全国新酒鑑評会において数々の賞を勝ち取ってきた宮下酒造。
【吟醸ウイスキー】と銘打つだけあり複雑かつ味わい深く、100年の間培ってきた清酒の技が光っていると思います。
ストレートで飲むのがやはりおすすめです、できればストレートグラスやワイングラスなどの口が広めのグラスで香りを感じながらだと、より楽しめるかと。
「岡山」に関するその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。