【レビュー】黄桜 丹波シングルモルト

ウィスキーレビュー
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丹波蒸溜所

黄桜㈱が手掛ける丹波蒸溜所の「黄桜 丹波シングルモルト」をレビュー。特徴や価格、購入方法を解説。

2022年から過去毎年2種類づつ販売を行ってきた黄桜丹波蒸溜所ですが、今まで培った知見と技術を結集し、初の定番品、「黄桜 丹波シングルモルト」がリリースされました。

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1.ボトルの写真と購入できるサイト

黄桜 丹波シングルモルト
Kizakura tamba single malt
 

2.黄桜 丹波シングルモルトの特徴

2022年からの発売を皮切りに每年2種、計6種をリリースしてきた「丹波シングルモルト」シリーズ。

その中で得た黄桜の造る原酒の特性や熟成の環境への知見、培ってきた技術を結集し、ジャパニーズウイスキー「丹波シングルモルト」を作り上げました。

「丹波」の定番品となる本商品は、バーボン樽原酒を中心に多彩な樽で熟成した原酒をブレンドし、丹波蒸溜所が目指す「華やかで芯のある味わい」を表現しました。
明るく華やかなアロマと、ふくよかで奥行きのある余韻が特徴です。

引用:メーカー資料抜粋

2-1.テイスティングノート

香り 白桃、白い花、メレンゲ菓子、水ようかん
味わい 桃キャンディ、キウイ系の酸味、カシューナッツ、甘くみずみずしい
余韻 華やかで明るい甘さの後に、ナッツや穀物系のテイストが残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 47%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 キーモルト:バーボン樽熟成メイン
内容量 700ml
販売本数 定番品
希望小売価格 9,900円(税込)
発売日 2025年5月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 黄桜 丹波シングルモルト
容量 700ml
希望小売価格 9,900円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できません。(※2025/5/21時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、現在出品確認できませんでした。過去のシリーズは販売がありました。(※2025/5/21時点) 

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは、出品が確認できませんでした。 (※2025/5/21時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,300円、30ml:2,200円、15ml:1,100円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.黄桜㈱とは?

会社名 黄桜株式会社 
設立 1925年10月
本社所在地 〒612-8046 京都府京都市伏見区塩屋町223番地
所有蒸留所 黄桜 丹波蒸留所

6.丹波蒸溜所とは?

蒸留所名 黄桜 丹波蒸留所
所在地 兵庫県丹波篠山市今田町本荘堂ヶ谷1-19
操業開始 2018年

以前から地ビールを製造しており、その原料の調達ルートを用いて、理想の香り・味わいの原酒を実現するため原料の選定に取り組んでいます。 麦芽は英国産、ピーテッドとノンピート両方の麦芽を使用。

1998年から京都で最初の地ビールメーカーとしてスタートしたビール製造の技術を活かしてウイスキー用に最適な麦汁の仕込を実施。杜氏による発酵管理手法や、清酒酵母をはじめとした様々な酵母の活用など、清酒造りで培った独自の発酵技術を存分に活かし、もろみの発酵管理を行っている。発酵槽はイタリアのガルべロット社製木製発酵漕2基と開放型ホーロータンク4基。醪日数は4日〜7日。

以前はステンレス製の蒸留器を使用。2021年にスコットランドのフォーサイス社製の銅製ポットスチルを導入。  初留 : 2,500L ストレート型 再留 : 2,000L バルジ型

標高約300mにある蒸溜所を取り囲むのは自然豊かな山々と、“丹波の森”と呼ばれる深い緑の中。年間の寒暖差は30度、朝方には霧に包まれ、山々に磨かれた湿潤な空気の中で熟成が行われている。

熟成用の樽には、バーボン樽の他、新樽やリチャーカスク、各種シェリー樽にミズナラ樽など多様な樽を使用。

「ワールド・ウイスキー・アワード2024」で「丹波蒸溜所 ニューボーン ノンピートシェリーカスク19ヶ月熟成」がCategory Winner」を受賞するなど注目を浴びている。

2004年 単式焼酎製造免許、丹波工場敷地内で蒸留開始。ステンレスのポットスチル1基で本格焼酎の製造を開始。
2006年 黄桜株式会社に社名変更。
2018年 ウイスキー製造免許取得。製造を開始。
2021年 黄桜クラフトジン「花物語」を発売。フォーサイス社の蒸留器2基を設置し、本格的にウイスキー生産を開始。
2024年 黄桜シングルモルトウイスキー「丹波」、黄桜ブレンデッドモルトウイスキー「Sakura Chronos サクラクロノス」発売。

黄桜 丹波蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 丹波蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「丹波蒸溜所」の記事一覧です。

7.まとめ

定番品とはいえ、まだまだ流通量は多くはないようです。

2021年からポットスチル導入を始めていますが、おそらく今回からそちらの原酒も使用されているようです。
ふくよかで華やか、清酒酵母や丹波の温度差ならではの熟成の味わいが楽しめる定番品。

見かけましたら是非お手に取っていただきたい1本です。

■「黄桜 丹波蒸溜所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.50 2025年6月号

『ウイスキーガロア』6月号、巻頭特集はシングルモルトを世界に知らしめたディアジオ特集・後編。
メーカー別に蒸留所を集成・徹底解説する新シリーズ「スコッチ蒸留所名鑑」を始動。
第1弾ではスコットランドに30の蒸留所を擁するディアジオ社が登場!
最新号ではスペイサイド・アイラの20蒸留所を一挙掲載します。
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 後編]
ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <スペイサイド・アイラ編>
カードゥ/モートラック/クラガンモア/グレンエルギン/ローズアイル/カリラ/ラガヴーリン/ポートエレン/オスロスク/ベンリネス/ダルユーイン/ダフタウン/グレンダラン/グレンロッシー/マノックモア/リンクウッド/インチガワー/ストラスミル/グレンスペイ/ノッカンドオ
◆Chinese Whisky ――国家級 中国威士忌 最新事情
叠川(チュアン)蒸留所/沃林(オーリン)クーパレッジ/青島(チンタオ)蒸留所
◆日本のクラフト蒸留所最前線
新道蒸溜所/朝倉蒸溜所
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第6回] 小正嘉之助蒸溜所 小正芳嗣氏

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
櫻井 和人

茨城県つくば市出身
嗜好品をこよなく愛し、クラフトジンの多様性に感動した勢いのまま30歳にしてバーテンダーへの道へと進む。
バーテンダーとして日々を重ねる中でBAR新海を訪れ、多種多様なジャパニーズクラフトウイスキーに触れより深く勉強をしたいとBAR新海へと入社。
最上の嗜好品に触れる楽しさをより多くの方に感じて貰えるよう、現場でもウェブでも全力投球の日々を送る。

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