【レビュー】碧Ao SMOKY PLEASURE

ウィスキーレビュー
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サントリー山崎蒸溜所白州蒸溜所

「個性豊かな世界5大ウイスキーの原酒をブレンドし、ブレンデッドウイスキーを開発する」というサントリーの新しい挑戦から生まれた、「SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao」。

世界と日本を繋ぐ海をイメージした青色を基調としたボトルデザイン、5大ウイスキーを表す5角形のボトル、羅針盤を描いたボトルネック。

「碧Ao SMOKY PLEASURE」は、「SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao」を、ピーテッドモルトを軸にブレンド。ラベルのデザインも一新、青色と、スモーキーさをイメージしたグレーを採用。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立1899年
本社所在地〒135-8631 東京都港区台場2-3-3

2.蒸留所

所有蒸留所

●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸溜所、グレンギリー蒸溜所、オーヘントッシャン蒸溜所、ボウモア蒸溜所、ラフロイグ蒸溜所
●アイルランド
クーリー蒸溜所キルベガン蒸溜所
●アメリカ
ジムビーム蒸溜所、メーカーズマーク蒸溜所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸溜所、アルバータ蒸溜所

山崎蒸溜所
サントリーの創業者 鳥井信治郎は、「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いを持ちウイスキーづくりを決意しました。山崎蒸溜所は鳥井信治郎の尽力により、日本で初めてのウイスキー蒸留所として1923年に誕生しました。

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

白州蒸溜所
白州蒸溜所
は、山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を作るため、良質でウイスキーの仕込みに最適な水を探し、全国各地を調査した中から、日本有数の名水地である“白州”の地を選定。山崎蒸溜所の操業からちょうど50年を迎えた1973年にサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所「白州蒸溜所」が操業しました。

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

碧Ao SMOKY PLEASURE

Ao SMOKY PLEASURE

4.特徴

原酒構成

●日本
山崎蒸溜所スモーキーモルト

白州蒸溜所スモーキーモルト
●スコットランド
アードモア蒸溜所スモーキーモルト

ボウモア蒸溜所スモーキーモルト

ラフロイグ蒸溜所スモーキーモルト
●アイルランド
クーリー蒸溜所スモーキーモルト
●アメリカ
ジムビーム蒸溜所ストレートバーボン
●カナダ
アルバータ蒸溜所ベースウイスキー

中味は、力強いスモーキーさが特長のアイリッシュやスコッチウイスキー、丸みのあるスモーキーさを持つジャパニーズウイスキーの原酒に、アメリカンやカナディアンウイスキーの原酒をブレンドすることで、スモーキーな個性とともに、なめらかさも感じられる味わいに仕上げました。
パッケージは、ラベルのベースカラーにグレーを使用することで、スモーキーな味わいを分かりやすく表現しました。また、多様な原酒が重なり合う味わいを、さまざまな色を織りなすデザインで表現しました。

SUNTORY公式HPより引用

4-1.テイスティングノート

香り爽やかな柑橘や、蜂蜜のような甘みの奥から、やや遅れてスモーキーさ。
味わい

ライトめなボディ。スモーキーさよりも先に、ライム、リンゴなどのフルーティさを含んだ蜂蜜のふわりとした甘みが広がる。強すぎることも弱すぎることもない心地良いスモーキーフレーバー。

若干のパフューミーさ。

余韻スモーキーが心地よく抜けていき、ふんわりとした甘みが細く長く続く。

4-2.商品スペック

アルコール度数43%
酒別ブレンデッドウイスキー
樽種
内容量700ml
販売本数数量限定
希望小売価格5,500円(税込)
発売日2022年6月7日

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名碧Ao SMOKY PLEASURE
容量700ml
希望小売価格5,000円(税込:5,500円)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、一本当たり8,000円~14,500円前後となっています。(※2022/6/23時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安 8,980円 最高 15,000円 平均 12,627円 (※2022/6/23時点より過去180日間の統計情報) 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、9,800円前で、碧通常版とセット販売で12,080円前後で販売されています。 (※2022/6/23時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:1,650円、30ml:1,100円、15ml:550円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

思ったよりもスモーキーさは強くなく、甘さや柑橘の爽やかさがバランスよく感じられる味わいでした。ストレート、オンザロック、ソーダ割り、どの飲み方でもクセは控えめで、軽く飲みやすい飲み口。

香りの時点ではスモーキーさを確かに感じますが、口に含んでみるとスモーキーと同じくらいに甘さや柑橘の爽やかさを感じます。余韻は、スモーキーがすっと心地よく抜けていき、その後は蜂蜜やバニラを思わせるふんわりとした甘みと、アルコールの辛味が残ります。

通常の「碧」は、「バーボンが強め」という感想をよく聞きましたが、今回の「碧 smoky pleasure」は、ボウモアラフロイグなどのスモーキーな原酒と、バーボンなどの甘みのある原酒のバランスがとても良いのではないでしょうか?

通常版の「碧」は、数量限定販売の後に、通常販売されています。「碧 smoky pleasure」も、今後通常販売されることに期待します。

「サントリー」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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長期熟成モルトならではの深い味と香り。複雑なコクと甘み、豊かな樽香が見事に調和。 かすかなスモーキーさを含んだ余韻も心地よい。酒齢18年以上の長期熟成モルトが、 深い香りとほのかなスモーキーさを醸し出します。複雑なコクと甘み、馥郁とした樽香が見事に調和。スモーキーで心地よい余韻。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

 

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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