【レビュー】シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665

ウィスキーレビュー
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本坊酒造信州蒸溜所

ごく少数限定で販売される「シングルカスク駒ヶ岳」。本記事でご紹介する『シングルカスク駒ヶ岳AGED 9 YEARS Cask No.1665』は、マルス信州蒸溜所で2013年3月に蒸留したヘビリーピーテッド原酒をバーボンバレルで9年9ヶ月熟成した、シングルカスクウイスキーです。限定192本。

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1.メーカー

本坊酒造株式会社

設立1872年
本社所在地〒891-0122 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

2.蒸留所

マルス信州蒸溜所

所在地〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752−31
操業開始1985年

鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。

澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は大変厳しいものがあります。
こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。
1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。
2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。

2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設、既存の設備及び施設を改修。
新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。
引用:本坊酒造公式HP

■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)

マルス信州蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

信州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665
Single Cask Komagatake Aged 9 Years Cask No.1665

 

4.特徴

日本アルプス山系、駒ヶ岳の麓にある長野県上伊那郡宮田村。良質な水と豊かな自然に囲まれた標高798mに位置する静寂な森の中にマルス信州蒸溜所はあります。
「シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665」は、信州の冷涼な環境の下で熟成されたモルトウイスキーの中から、バーボンバレルで9年以上熟成されたヘビリーピーテッド(50ppm)の原酒を1樽厳選して瓶詰した、稀少なシングルカスクウイスキーの逸品です。
※日本洋酒酒造組合「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に合致する商品です。
引用:マルス シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665

4-1.テイスティングノート

香り強烈なピート臭。その奥に追従するバニラ、蜂蜜
味わいキャラメル系の甘さとハイロースト系コーヒーのビター味
余韻舌に残る軽やかなビター感と口内全体に広がるスモーキーなロングトーン

4-2.商品スペック

アルコール度数55%
酒別シングルカスクジャパニーズウイスキー
樽種バーボン樽
内容量700ml
販売本数192本限定
希望小売価格17,600円(税込)
発売日2023年

5.受賞歴

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC 2023)洋酒部門 最高金賞

<東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)>とは?

TWSC(Tokyo Whisky&Spirits Competition)東京ウイスキー&スピリッツコンペティションはウイスキー文化研究所が企画・運営する、日本発のウイスキーとスピリッツの品評会です。日本のウイスキー愛好家、スピリッツ愛好家の深い知識、情熱をもって世界のウイスキーおよびスピリッツを品評し、高品質なウイスキーとスピリッツを国内外に広く知っていただくことを目的としています。出品カテゴリーごとに、アロマ、フレーバー、フィニッシュ・バランス・総合を審査基準とした採点結果により、金賞・銀賞・銅賞が決定されます。また、金賞の中から顕著な点数を獲得した製品に対し、実行委員会で審議・決定し「最高金賞」が授与されます。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665
容量700ml
希望小売価格税込:17,600円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、40,000円~42,000円前後となっています。(※2023/5/19時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格最安51,000円、最高51,000円、平均51,000円となっております。(2023/5/19時点) 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

各通販サイトとも、現在販売はないようです。(※2023/5/19時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,280円、30ml:3,520円、15ml:1,760円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

純粋にとても完成度の高いウイスキーだと感じました。

アードベッグにも匹敵する50ppmという高いフェノール値から想像していた通りの強烈なピート臭はまさしくアードベッグ、ラフロイグといったアイラウイスキーを連想させ、口に含むとピーティー、スモーキーといった要素が一気に口内を駆け巡ります。

飲み干した後も舌の上に優しいビター味とスモーキーな余韻が長く続き、アイラファンにとっては堪らなく幸せな時間を堪能することが出来るでしょう。

これだけの強烈なキャラクターを持つウイスキーであれば飲み方も選ばず、かなり贅沢ですがハイボールにしてもピートの力強さと炭酸の爽快感を同時に楽しめる最上の1杯になること間違いなしです。

『シングルカスク駒ヶ岳』は、現在定期的に販売されています。ですがかなりの少数限定の為、入手はかなり困難なようです。飲むチャンスがあれば、飲み比べをしてみたいものですね。

BAR新海では、「シングルカスク駒ヶ岳屋久島エージングCask No.2026」「シングルカスク駒ヶ岳 2014 No.1834 AGED 6 YEARS」等もご用意しております。是非こちらのレビューもご覧ください。

【レビュー】シングルカスク駒ヶ岳屋久島エージングCask No....
シングルカスク駒ヶ岳屋久島エージングCask No.2026は、本坊酒造より2023年発売。16,500円(税込)。マルス信州蒸溜所で蒸留されシェリーバットで熟成された1樽を厳選して瓶詰した、シングルカスクウイスキーの逸品。
【レビュー】シングルカスク駒ヶ岳2014 No.1834 AGE...
マルス信州蒸留所で2014年蒸留、6年熟成のシングルカスク。熟成樽はシェリーホグスヘッド。限定242本の希少なウイスキー。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
櫻井 和人

茨城県つくば市出身
嗜好品をこよなく愛し、クラフトジンの多様性に感動した勢いのまま30歳にしてバーテンダーへの道へと進む。
バーテンダーとして日々を重ねる中でBAR新海を訪れ、多種多様なジャパニーズクラフトウイスキーに触れより深く勉強をしたいとBAR新海へと入社。
最上の嗜好品に触れる楽しさをより多くの方に感じて貰えるよう、現場でもウェブでも全力投球の日々を送る。

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