ウイスキー「軽井沢」製造開始に向けた連携開始

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軽井沢ウイスキー株式会社、株式会社 Plan・Do・See、三菱地所株式会社は、ウイスキー「軽井沢」のブランディング・販売促進等を連携して行っていくと発表。2022年の販売開始を目指し「軽井沢蒸留所」の建設を進めています。

顧問にメルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所最後のモルトマスター内堀修氏、工場長には同じくメルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所のウイスキー・ディスティラーだった中里美行氏を招き、浅間山や八ヶ岳山麓の水を使用、原料の大麦は佐久地方などで栽培したものを使用する予定です。

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1.軽井沢ウイスキー社

軽井沢蒸留所は、戸塚酒造の戸塚繁社長の個人出資により設立されました。

軽井沢蒸留所建設予定地

画像出展:三菱地所公式HP

地の水、地の風を活かし、地元産の原料を中心に醸すことで、唯一無二のウイスキーを発信することを目指しています。

Plan・Do・See では、国内外の自社経営の飲食店や旅館などとの連携や、カスタマーコミュニケーションを通じて「軽井沢ウイスキー」のブランドの向上を目指し、三菱地所では、グループ会社、出資協業先等とも連携して長野県、しなの鉄道沿線地域の活性化に向けた施策を進めていく方針です。
2021年12月に着工、2022年の販売開始を予定する軽井沢ウイスキー株式会社。メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所の最前線に立っていた方々が携わるとあって、ウイスキーファンの期待は大きく膨らみます。

2.メルシャン軽井沢の原酒、設備を使用したウイスキー

2-1.BIG-O

三楽酒造株式会社より、「BIG-O」

等級表記の古酒のみが存在しており、オークションサイト等で見かけることができます。

2-2.軽井沢

幻のウイスキーともいわれるウイスキー「軽井沢」

8年熟成、12年熟成、50年「命の水」等のラインナップがあります。

当然、生産はすでに終了しています。オークションサイト等で購入することも可能ですが、購入しようにもかなりの高額になっています。

ヤフーオークションの落札価格はこちらです。

2-3 シングルモルト静岡プロローグK

ガイアフローディスティリング株式会社「シングルモルト静岡プロローグK」です。

こちらのウイスキーは、閉鎖したメルシャンが所有していた軽井沢蒸留所をガイアフローディスティリング株式会社がオークションで落札。その後、実際に軽井沢蒸留所で使用されていた蒸留器を修繕し、生まれたのがこの「シングルモルト静岡プロローグK」です。

日本産大麦麦芽を50%超使用し、英国産やカナダ産の麦芽を原料とした原酒をヴァッティング。麦芽の甘みとスモーキーさを感じられる一本です。

「シングルモルト静岡プロローグK」の詳しい情報はこちらもご覧ください。

【レビュー】ガイアフロー シングルモルトウイスキー静岡 プロロー...
ガイアフロー静岡蒸留所より2020年12月19日発売。2011年11月に惜しまれつつ閉鎖したメルシャン軽井沢蒸留所より移設した蒸留機「K」により作られた記念すべき最初のシングルモルトウイスキー『プロローグK』。日本産大麦麦芽を50%超使用。

2-4.シングルモルトウイスキーコンタクトS

同じく、ガイアフローディスティリング株式会社から、「シングルモルトウイスキーコンタクトS」です。

スコットランド・フォーサイス社製のおそらく世界で唯一の「薪直火蒸留機」、蒸留機Wを用いて作られた「シングルモルト静岡プロローグW」と、先ほどご紹介させていただいた「プロローグK」をブレンドしたシングルモルトウイスキー。プロローグKのフルーティな味わいと、プロローグWのヘビーな味わいが楽しめます。

「シングルモルトウイスキー静岡コンタクトS」「シングルモルト静岡プロローグW」の詳しい情報はこちらもご覧ください。

【レビュー】シングルモルトウイスキー静岡 コンタクトS
静岡蒸留所ではKとWという2基の初留蒸留機を使い、2種類の個性が異なった原酒を生み出しています。その両方の原酒を初めてブレンドしたシングルモルトが「コンタクトS」です。蒸気加熱のKがフルーティーな香りとライトな味わい、薪直火によるWがヘビーな味わいと長い余韻を感じさせます。
【レビュー】シングルモルトウイスキー静岡 プロローグW
Wは、唯一無二の薪直火蒸留機の愛称。直火の蒸留機は世界的にも数が限られており、その中でも他に類を見ないのが薪を燃料とした蒸留機です。静岡の豊かな山の営みから溢れでた針葉樹の間伐材を、地元のきこりがひとつひとつ丁寧に割って薪にします。

 

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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