長濱蒸溜所より海外原酒と長濱原酒をバッティングしたワールドウイスキーサンダーバードシリーズが2024年12月17日より発売開始。
長濱蒸溜所は様々な蒸留所やアニメ、漫画などとコラボをしていますが、今回はワールドウイスキーで昔懐かしのサンダーバードシリーズが発売されます。
各メカの特性や役割をウイスキーで表現した製品。どのような味わいにしあがっているのでしょうか?
1.ワールドウイスキー サンダーバードシリーズ
1966年に日本で放送が開始された特撮テレビ番組「サンダーバード」に登場する救助メカ、サンダーバード1号から5号をイメージしたウイスキーを2024年12月17日(火)より、全国の酒販店および長浜浪漫ビールのWebサイトにて限定販売を開始いたします。
このウイスキーは、クラシックなサンダーバードシリーズに登場する5種類の救助メカをイメージし、厳選した海外原酒と長濱原酒をブレンドして誕生したウイスキーです。それぞれのウイスキーは、メカの特性や役割を反映したフレーバーコンセプトに基づいており、単体でお楽しみいただくのはもちろん、複数をブレンドして自分好みの味わいを作り出す楽しみも味わえます。
引用:長濱蒸溜所公式HP
-
商品名 サンダーバード1号 操縦士 SCOTT TRACY 容量 500ml 原材料 モルト、グレーン アルコール度数 47% ボトリング本数 500本 参考小売価格 5,500円(税込) ボトルコンセプト ドライ
軽やかでスパイシー。モルティーな甘味を待ちつつ、シャープなキレとドライな印象を兼ね備えたハイボール向けのテイストです。
-
商品名 サンダーバード2号 操縦士 VIRGIL TRACY 容量 500ml 原材料 モルト アルコール度数 47% ボトリング本数 500本 参考小売価格 5,500円(税込) ボトルコンセプト スモーキー
スモーキータイプ。モルトのみのブレンドによる、重厚かつリッチな風味。スモーキー原酒主体のピーティーでハーバルなテイストです。
商品名 | サンダーバード3号 操縦士 ALAN TRACY |
容量 | 500ml |
原材料 | モルト |
アルコール度数 | 47% |
ボトリング本数 | 500本 |
参考小売価格 | 5,500円(税込) |
ボトルコンセプト | ウッディー |
ミズナラ樽熟成原酒使用による独特な樽香。シナモンやクローブを想わせるオリエンタルでスパイシーなテイストです。
商品名 | サンダーバード4号 操縦士 GORDON TRACY |
容量 | 500ml |
原材料 | モルト、グレーン |
アルコール度数 | 47% |
ボトリング本数 | 500本 |
参考小売価格 | 5,000円 |
ボトルコンセプト | トロピカル |
ラム樽熟成原酒使用によるマンゴーやパインを想わせるトロピカルなフレーバー。そのままは勿 論、カクテルベースとしてもお楽しみいただけます。
商品名 | サンダーバード5号 操縦士 JOHN TRACY |
容量 | 500ml |
原材料 | モルト、グレーン |
アルコール度数 | 47% |
ボトリング本数 | 500本 |
参考小売価格 | 5,500円(税込) |
ボトルコンセプト | フラワリー |
華やかでありながらも、瑞々しく軽快なテイスト。シェリー樽由来の口当たり円やかな印象を持つブレンデッドウイスキーです。
◆各ボトル 参考ブレンディングイメージ
①2号×4号 2:8 トロピカルピーテッド
②1号×5号 7:3 ウッディー&ドライ
③3号×2号 9:1 オリエンタル&ライトリーピート
購入は公式SHOPから可能
3.長濱蒸溜所について
3₋1.長濱蒸溜所
所在地 | 〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1 |
操業開始 | 2016年(平成28年)11月1日 |
滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。
設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽を設置。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本でも少ないタイプの蒸溜機です。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。
創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。その後は原酒の造り分けの為に発酵時間を調整しながらの蒸溜。蒸留器は2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。創業後からこれまで様々な変化をしてきました。
それでもコンセプトの「一醸一樽」の精神は変わらずににウイスキーを作り続けています。
長濱蒸溜所の過去製品はコチラ
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。